概要
神時代最恐と謳われた【ヘラ・ファミリア】の団員で、同ファミリアの幹部を務めていたアルフィアの双子の妹に当たる。本編開始時点では既に故人。
実は【ゼウス・ファミリア】の下っ端だった男性との間にできた子供がいたが、その子供こそが本編主人公のベル・クラネルである。16歳~17歳の頃にベルを産み、その後、息子をゼウスに託す。元々体が弱かったこともあって、どうやらベルを産んで程なくして亡くなった模様。
人物像
容姿
双子だけあってアルフィアと瓜二つの容姿をしているが、翠色と灰色のオッドアイだった姉と違って蒼い瞳を持つ。体型は豊満とは言い難い細い体で、美しい処女雪の様な真っ白な髪をしていた。アルフィアによると、息子であるベルとは瞳の色以外よく似ていたらしい。
性格
『才禍の怪物』と称された姉のアルフィアと違って才能の欠片もない凡人も凡人で、その上姉以上に体が弱く、一人では一歩も部屋から出られないほど病弱で脆弱だった。そんな彼女が唯一持っていたのは『優しさ』で、何も出来ないが誰からも愛される不思議な女性だったらしい。
姉との仲は良好で彼女とはよく他愛もない『もしも』の話をしていた。周囲のもの全てを雑音と見なしていたアルフィアもメーテリアだけは唯一愛しており、その為メーテリアと恋仲だった【ゼウス・ファミリア】の下っ端のことを快く思っておらず、妹が手を出された場合【ゼウス・ファミリア】もろとも滅ぼしに行くつもりだった。ちなみに息子のベルという名前は、アルフィアが魔法を放つ際に鳴り響く『鐘』の音が由来となっている。
周囲から最強最悪(クレイジーサイコ)、超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)と恐れられた主神のヘラすらもメーテリアの事を大切に思っており、裏では彼女を延命させようと必死だったらしい。
一方で甘党かつ食べ物の恨みは忘れないタイプだったらしく、かつて自分のおやつを勝手に食べたヘラとアルフィアに対して烈火のごとく怒り狂い、その時の彼女の迫力の前にアルフィアは死を覚悟し、ヘラは屈辱で身を震えながら涙目になったらしい。ちなみに全くの余談だが、息子のベルは甘いものが苦手である。
【ヘスティア・ファミリア】の最初の本拠である廃教会は、メーテリアが愛した場所だったらしく、奇しくもベルは自分の母が愛した場所を最初の『家』にしていたことになる。
余談
なぜ自分の主神のヘラではなくゼウスの方に息子を託したかは現状不明。まあ単純に最強最悪(クレイジーサイコ)、超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)などと恐れられる自分の主神に託すよりも、好々爺と称されるゼウスに託した方が、息子の幸せになると思っただけかもしれないが。実際ベルはゼウスの元で愛情いっぱいに育てられた。