概要
天界より娯楽と未知を求めて降り立った不変不滅の【超越存在(デウスデア)】。ウラノスのように千年前から下界にいる神もいれば、ヘスティアのように最近下界へ降臨した神もいる。下界の住人に『神の恩恵(ファルナ)』を与えて強化でき、大規模なファミリアを擁する神(ロキやフレイヤなど)は左うちわで生活できるが、零細なファミリアしか持たない神(ヘスティアやタケミカヅチなど)は自身で働いて生活費を稼ぐこともある。
因みに人は神の恩恵を授かった時点で常人を遥かに超える身体能力を手に入れる事ができ迷宮のモンスターとも互角以上に戦う事ができる。高レベルまで上がれば上がる程格下の戦士達で構成された万の軍勢など一人で叩き潰す事が出来る。
外見はヒューマンと変わりないが、容姿端麗で整った顔立ちをしている。常に神威を発しているために一目見れば相手が神かどうか判別できる。尚、ゼウスやオーディン等の「大神」とされる最上位の神や、カーリー等の戦神は、神威を抑えて一般人に溶け込んでいる事もある。
本来は万能だが、下界ではごく一部を除いて『神の力(アルカナム)』の使用は禁じられている。下界の者の嘘を見抜く能力があるが、基本的にほぼ一般人と同じ能力しか持たず、病気にもかかる。曰く、「全知零能」。
但し、『戦争遊戯(ウォーゲーム)』などを観戦する為に千里眼を有した能力『神の鏡』等は、その時だけ特例で認められており、加えてヘスティアの『護り火』やフレイヤの『美』等、それぞれが司る権能自体は使える。更にヘファイストスやゴブニュの鍛冶、タケミカヅチの武術、デメテルの栽培、アルテミスの狩猟、ソーマ及びディオニュソスの酒等、『神の力』に関係せず自力で極めた能力も問題無く使え、何億年の年月も掛けただけあって、いずれも文字通り「神懸かりレベル」な力を発揮する。
また、真の意味で彼等、彼女等が死ぬ事はなく地上で自害しても天の光によって天界に強制送還されるだけであり、作中で実際送還されたイシュタルやタナトス、ペニア、ディオニュソスも下界から消滅しただけで、天界では未だに存命している(これは肉体を死なせない為に自動的に『神の力』が発動し望まずとも規則に違反してしまうからである)。
殺害する方法は、《神様の刃(ヘスティア・ナイフ)》や『オリオンの矢』や『炎鷲の嘴(エトン)』のような『神創武器』を使用するしかない。
現代日本で使われるような言葉を使ったり、悪ノリが好きだったりと妙に俗っぽいのが多い。作中の主要人物の周りでは、ヘスティアのような善良な神や、ロキやフレイヤのように問題はあるものの子供を見守ろうとする一面を持つ神が多く登場しているが、大抵の神は娯楽目的で下界に降りてきているため、基本軽薄でいい加減且つろくでなしばかり。ましてや『闇派閥(イヴィルス)』などと言うテロ組織を結成しオラリオごと下界を破壊、混乱に陥れ用とする『邪神』まで出てくる始末である。【異端児(ゼノス)】の存在が明るみに出た場合、保護か排除の二択より場を搔き乱す輩の方が多いだろうと予想されるほどで、ましてやヘスティアのような根っからの善神となれば数えるほどしかいない(事実、異端児騒動で都市が混乱する中で彼等だけは面白がり、【ロキ・ファミリア】の邪魔をしたとして町中から非難されるベルに悪絡みするなど、周囲と違って彼に対する印象は終始愉快な子供に過ぎないのである。その邪魔されたファミリアの主神であるロキですら同じである。基本的に威厳のない者ばかりだが、本質は間違っても人間達の尺度では計れない存在となっている)。
また、その一方で彼等にとっては下界の『救界(マキア)』が悲願であるらしく、新たな英雄を誕生させることを急務として日々活動している(詳細は不明)。
眷族達の二つ名を付けているのも彼等であり、三ヶ月に一度開かれる『神会(デナトゥス)』で命名されるのだが……基本、新参者達には『洗礼』の意味で、非常に痛々しい二つ名を付けられる(【美尾爛手(ビオランテ)】、【未来銀河(フォーチュンギャラクシー)】、【零落聖女(ラストヒロイン)】など…)。
下界の者による神殺しは禁忌であり、神に手を下せる者は神のみである(アルテミスは例外)。致命傷を与えられると『神の力』が発動し生命は維持されるが、禁を破ったことで天界へ強制送還され、二度と下界へは降りてこられない。
劇中この禁忌を破ったのは仕方がない事情があったとはいえベル・クラネルのみ。
ヘスティアやヘファイストスの様に、我々の世界で「ギリシャ神話」と括られている神々は神の世界でも支配する土地が近いらしく、神話形態が同じだと交流が多いことが多い(といっても、ヘスティアはタケミカヅチと親しい仲だったので、交流はあるようだが)。
その他にも、神々は迷宮(ダンジョン)に入ることが禁じられている(それに加え、迷宮の成り立ちについても何か知っているようだが、子供達には隠している)。
これは迷宮を刺激することが原因らしいが…?
神の世界なら、力の行使は普通に行えるらしく、自在に転移などができる模様。
神時代以前は神は地上で活動していなかったが一部の神は分身である精霊などを地上に送り込んでいたらしい。
ちなみに、身体から老廃物は出ないらしい。
因みに原典に添えば、現在登場している神々は大体が親子や兄弟(特にヘスティア達ギリシャ系はほぼ血縁だらけ)だったりする者が数多くいるが、ゼウスとヘラが夫婦であることを除けばダンまち世界における神々の関係は概ね『友人』・『知り合い』で括られるものばかりで、神同士の家族関係というものが示唆されたことは一度もない。
ただ、ダンメモ4周年イベントにおいてはヘファイストスとアフロディーテが元恋人同士であったことが判明するなど、原典の設定に則った描写がされることもある。
主な神
- ヘスティア
- 【ヘスティア・ファミリア】の主神。見た目の割りに巨乳で、男神からは「ロリ巨乳」と称される。
- ロキ
- フレイヤ
- 【フレイヤ・ファミリア】の主神。容姿端麗な神の中でも随一の美貌を持ち、魂を見分ける目を有している。良くも悪くも気紛れで神らしい。
- ヘファイストス
- 【ヘファイストス・ファミリア】の主神。男装をした紅髪の麗神で、非常に面倒見がいい。他の神々にはないある点をコンプレックスにしている。
- タケミカヅチ
- 【タケミカヅチ・ファミリア】の主神。頭髪が角髪、凛然とした容姿の男神。女性絡みの対応が天然ジゴロ。
- ミアハ
- 【ミアハ・ファミリア】の主神。群青色の髪で高身長、美麗な目鼻立ちの男神。タケミカヅチ同様、天然ジゴロ。ちくしょうちくしょうちくしょう…。
- ガネーシャ
- 【ガネーシャ・ファミリア】の主神。開口一番に「俺がガネーシャだ!!」と叫ぶ変神だが、人間たちを深く愛している好漢。
- ソーマ
- 【ソーマ・ファミリア】の主神。ボサボサの長髪で目元が前髪で隠れている男神。完全な趣味神で神酒造り以外に興味を示さない。
- ヘルメス
- 【ヘルメス・ファミリア】の主神。おどけた言動が多いがその大半は演技であり、勘も鋭く、掴みどころのない性格で、全般的に食えない男神。
- デメテル
- 【デメテル・ファミリア】の主神。大らかで慈悲深い性格の女神で、かなりの巨乳の持ち主。
- アポロン
- 【アポロン・ファミリア】の主神。男女に関係なく、見初めた相手は絶対に手に入れようとする、執念深い変神。
- イシュタル
- 【イシュタル・ファミリア】の主神。歓楽街を支配する美の女神で、フレイヤを強く敵視している。
- イケロス
- 【イケロス・ファミリア】の主神。娯楽最優先な卑屈な目と軽薄な笑みを浮かべている男神。
- ゴブニュ
- 【ゴブニュ・ファミリア】の主神。引き締まった身体を持つ老神。
- ディアンケヒト
- 【ディアンケヒト・ファミリア】の主神。大柄で金にがめつく老神。
- ディオニュソス
- ウラノス
- 『ギルド』の頂点に立つ存在。巨大な老人の見た目をした寡黙な男神。
- ニョルズ
- 【ニョルズ・ファミリア】の主神。如何にも『海の男』という感じの男神。
- アレス
- 国家系ファミリア【アレス・ファミリア】、引いてはラキア王国の主神。かなりの脳筋で、幾度もオラリオに侵攻するも、悉く返り討ちに遭っている。
- カーリー
- アフロディーテ
- 【アフロディーテ・ファミリア】の主神。美の女神だが、高慢な上に小物感が強い、残念な性格。
- ぺニア
- 老婆の見た目をした女神。貧困街を牛耳っており、眷族を持たない変わった神。
- ゼウス
- 【ゼウス・ファミリア】の主神。好々爺でベルに「男ならハーレムを目指せ」等と余計なことを吹き込んだ。
- ヘラ
- 【ヘラ・ファミリア】の主神。都市最強派閥を率いていたが現在は行方不明。かなり苛烈な性格だった模様。
- アストレア
- 【アストレア・ファミリア】の主神。正義と秩序を司る女神。リュー・リオンの元主神。
- フォボス
- アレスに従う女神。クロッゾ家の担当をしておりヴェルフ・クロッゾに恩恵を与えた。ヴェルフのことは親しみを感じてたらしく、ヴェルフの脱走に加担し、結果として送還される。
- バルドル
- 『学区(海上学術機関特区)』を運営する神の一柱。ロキとは旧知の仲だがロキから一方的に嫌われている。
- イズン
- 『学区』を運営する神の一柱。青春(アオハル)をこよなく愛する女神。
- アルテミス
- ベルを「オリオン」と呼ぶ、謎の女神。その正体は……。
- ヴェーラ
- 国家系ファミリア「ベテルーン」の主神。通称「正直者のヴェーラ」。
- ラシャプ
- 傭兵系ファミリア【ラシャプ・ファミリア】の主神。残虐な眷族による暴虐を笑って楽しむ悪神。
- ポセイドン
- 海上を拠点に活動する神。三大クエストの一つであるリヴァイアサンを抑えていた。
- トール
- ロキやフレイヤと同郷の神。三大クエストの一つであるベヒーモスを抑えていた。
- オシリス
- かつてオラリオで同郷の神であるホルス、セベク、セト等と同盟を組みゼウス、ヘラの千年の牙城を崩そうと抗争を繰り返していた神。