『対抗心であろうがなんだろうが、より多くの人を癒せるのならば、そこに貴賤など無いわァ!!!』
概要
CV:天田益男
大手医療系派閥である【ディアンケヒト・ファミリア】の主神。
原作ではそれほど出番は多くなく、アニメ本編でも未登場(OVA3で、ようやく初登場)だったが、『メモリア・フレーゼ』にて全体の容姿が明かされる。
神物像
白髪で大柄な体格の老人の男神。傲岸不遜かつ意地が悪い性格で誰に対しても見下すような態度を常にとっている。
何故か敵は少ないらしく、ナァーザに提供した義手に最高級の物を用意したり、ミアハ達が作った『二属性回復薬(デュアル・ポーション)』の商談を悔しがりながらも承諾する等、商売に関しては柔軟な思考の持ち主でもある。
ファミリアの運営は全て団長のアミッドに一任している状態だが、それは彼女を非常に信頼している証拠である。
だが、たまにアコギな商売に走ったりと、誠実さに関しては怪しいところがある。『メモリア・フレーゼ』の「グランド・デイ」の前夜祭では、「グランド・デイ特製ポーション」と称した紙を張ったただのポーションを倍の値段で販売するという詐欺紛いな商売を行っており、それを指摘されても笑いながら開き直る、面の皮の厚さを見せている。これには眷族のアミッドも難色を示しており、一応の記念品として粗品も付ける事にしている。
ミアハとは天界時代から犬猿の仲で、【ミアハ・ファミリア】が中堅ファミリアだった頃から対立していたらしく、ナァーザを救う為に自分に借金をしてナァーザ以外の眷族達に見限られてしまう形で落ちぶれてたミアハを、わざわざ彼らの本拠に出向き嫌味を言いに来るなどしている。ナァーザから「クソジジイ」と堂々と罵られる程に激しく嫌悪されており、彼女がアミッドと不仲になる要因となっている。
「アストレア・レコード」の時にあった大抗争の様な緊急事態では、流石に連携を組み彼の指示に従うなど、頑迷なわけではない。
『メモリア・フレーゼ』のイベント「爛花・夏恋奇祭(レイクサンド・サマーフェス)」でのアミッドの話によると、かつて自身とミアハの目の前で大切にしていた人物を亡くしてしまった過去があるらしく、そのことを自分のせいだとして、今も悔いているという。
そのがめつさから、ファンからは銭神というあんまりと言えばあんまりなあだ名をつけられている。
作中の活躍
本編4巻でミアハの本拠にやって来て今月分の借金返済の催促を迫ったのが初登場。ミアハがベル・クラネル達の協力で完成した『二属性回復薬』を今月分の借金返済として納入しに来た際、悔しそうに承諾した。
アニメでは第3期のOVAで初登場する。
登場早々詐欺紛いな商売に手を出しており、しかも【ミアハ・ファミリア】が憩いの場として考案した大浴場の計画を借金のカタに奪い取っただけでなく、「ケヒトの湯」という天然温泉施設として開業する。しかし、温泉施設としての不適切な立地から詐欺行為をしていると踏んだ【ミアハ・ファミリア】の面々や無理矢理協力させられたベルが施設内を暴れ回った挙句にボイラー室へ突入された結果、アミッドが入った残り湯を利用した詐欺商売だと気づかれた(効能自体はしっかりと存在している)。源泉の役目をした彼女が入浴している光景をミアハ一行に目撃されてしまい、更に残り湯をヘルメスに唆されたベルが飲んでしまったという事実をアミッドが知った結果、羞恥心のあまり魔力を暴走させた彼女によって、結局は温泉施設が崩壊する顛末となった。しかし、それでも懲りず、彼女にまた温泉施設を開く事を提案するも、「もうお嫁に行けません」と泣きじゃくり「絶対嫌ですぅ…」と拒絶されている(セクハラで訴えられてもおかしくない)。
外伝15巻では、アミッドが自分に話を通さず【ロキ・ファミリア】主導の派閥連合の参加を承諾したことを後から知らされて悲鳴を上げた。ダンジョン60階層で『穢れた精霊』が派閥連合を壊滅させたことでアミッドが安否不明となり、『眼晶(オクルス)』でそのことを知ったロキが敗走するラウル達を援護する為に、ヘルメス達に援護の要請を行うために駆け回って、ディアンケヒトの下を訪れた際にアミッドの安否不明を聞かされたことで、思わずロキに両足蹴り(ドロップキック)を喰らわせた。