これは、もう一つの眷族の物語【剣姫の神聖譚(ソード・オラトリア)】
概要
正式なタイトルは『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア』で、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のヒロイン・アイズ・ヴァレンシュタインをはじめとした【ロキ・ファミリア】の面々の物語。
本編での裏側や、当時の【ロキ・ファミリア】メンバーの心情などが細かく描かれている。
原作は大森藤ノ、イラストはとある魔術の禁書目録シリーズのはいむらきよたかが担当。
2023年3月時点で既刊14巻。また、12巻にて当初から続いていた「都市の破壊者編」が完結。13巻からは新章「妖精覚醒編」が開始する。
ガンガンJOKER(およびガンガンONLINE)にて、矢樹貴によってコミカライズ連載されている。既刊25巻。
「本編」アニメ化の際、アイズがベルを特訓するエピソードなど一部が本作から拝借されている。
実際アニメの内容は、アイズ視点で描かれていた『ダンまち』本編と実際いくつかリンクしている。
2016年3月6日に千葉県浦安市の舞浜アンフィシアターにて開催されたGA文庫とスクウェア・エニックスのイベント「ガンガンGA FES.2016 SPRING」でTVアニメ化が発表された。
アニメ放送は2017年4月から。主題歌は「本編」に引き続き井口裕香が担当。放送局も「本編」から引き継がれている。
登場人物
【ロキ・ファミリア】
本作の主人公。【ロキ・ファミリア】の中核を担う一人で二つ名は【剣姫】。
ベルの事を気に入っており、ベートがベルに注目したことや、ベルの「憧れの人」がベートではと勘違いもあって、ベルがベートに奪われるんじゃないかと余計な心配をしていた。
本編ではあまり語られることがない素性にもふれられており、精霊の血筋を受け継いでいる者らしいことや、モンスターに対して常人とは比べ物にならない程の憎悪を抱いていることが語られている。特技は、どこでもお昼寝ができる。
本作のもう一人の主人公。
アイズを慕うエルフの魔導師で本編では名前のみの登場。二つ名は【千の妖精(サウザンド・エルフ)】。
他派閥でありながらアイズと親しいベルに敵意を抱いている。その一方で彼の冒険者としての成長に感化されていく。
【ロキ・ファミリア】団長。【勇者(ブレイバー)】の二つ名を持つ、小人族(パルゥム)のファミリアの最高幹部である三首脳で、結成当初からいる最古参の一人。
種族的に貧弱といわれる小人族でありながらオラリオでも最高の戦闘能力と指揮能力を持ち、他の種族に見下されやすい小人族の再興を目指している。外伝10巻では、メインとして活躍する。
【ロキ・ファミリア】副団長。
【九魔姫(ナインヘル)】の二つ名を持つ、エルフの王族であるハイエルフの三首脳の一人。自他共に認めるオラリオ最強の魔導士。アイズの母親的存在であり、魔導師としてのレフィーヤの師匠でもある、
【重傑(エルガルム)】の二つ名を持つ、ドワーフの三首脳の一人。
肉体の頑健さにおいてはオラリオ随一。
【怒蛇(ヨルムガンド)】の二つ名を持つ、双子のアマゾネスの姉。普段は冷静沈着、後方支援的な役割もできる切れ者。フィンに想いを寄せている。外伝6巻では、妹と共に過去が明かされ、メインとして活躍する。
【大切断(アマゾン)】の二つ名を持つ双子のアマゾネスの妹。天真爛漫、超重量の武器を扱えるゆえに怪力。 姉同様に、肌を大胆に露出した半裸姿。ちなみに貧乳にコンプレックスを抱える。外伝6巻では、姉と共にメインとして活躍する。
【凶狼(ヴァナルガンド)】の二つ名を持つ狼人(ウェアウルフ)。弱者を見下し、常に周囲に高圧的な態度を向けている。戦闘では蹴り技を主体にして敵を駆逐していく。外伝8巻では過去が掘り下げられメインとして活躍する。
【ロキ・ファミリア】の主神。
ディオニュソス、ヘルメスとは同盟を結んでおり、ダンジョンの謎やその裏でなにか企んでいる神がいないかを探っている。本編でヘスティアにベルの急激なレベルアップについて尋ねたのもその一環で、ヘスティアとは仲が悪いものの一応信頼はしていることが窺える。
【ヘスティア・ファミリア】
本編の主人公。アイズの件で、レフィーヤと会うたびに追い回されている。漫画版では、アイズ視点ではなぜか美男子化。「都市の破壊者編」ラストでは、ベルを含め【ヘスティア・ファミリア】メンバーが大々的に参戦し、活躍。特にベルにとっては、外伝でありながらそれまでの成長の集大成ともいえる大活躍をする。
ご存じチビのくせに立派なものをお持ちの女神様。アニメ第2話、第3話、第10話にて殴りk・・・ゲフンゲフン、もとい、ゲスト出演を果たした。第2話は顔が見えない状態、第3話は声だけだったが、第10話では堂々とお姿を表した。また、オープニングフィルムでは堂々顔出し出演を果たしている(しかもアイズに喧嘩を売っている)。ティオナ曰く「あの子スゴイ胸があった」。小説の方では次第に登場回数が増えており、悩むアイズを導いたり、ある重要な発言をすることも。
【ディオニュソス・ファミリア】
【ディオニュソス・ファミリア】団長である上級中衛職の魔法剣士。二つ名は【白巫女(マイナデス)】。『27階層の悪夢』という事件の数少ない生き残りで、これまで参加したパーティが彼女を除いて全滅していたため『死妖精(バンシー)』と揶揄され、ファミリア内でも忌避されていた。ディオニュソスの命でベート達の24階層の調査に協力することになり、その道すがらレフィーヤと交流していくうちに心を開くようになる。並行詠唱を得意とし、深層の遠征に赴くレフィーヤに並行詠唱を指導し、エルフ・リングで召喚できるように自身の障壁魔法を教えた。本編未登場のキャラクター。
【ディオニュソス・ファミリア】主神。貴公子然とした様相で上品さと優雅さを兼ね備えた神。闇派閥討伐のためロキやヘルメスと同盟を結ぶが、三者ともお互いを信用しておらず腹の探り合いをしている。フィルヴィスがファミリアで孤立している事を考慮して、レフィーヤに彼女と仲良くして欲しいと頼む。本編未登場のキャラクター。
【ヘルメス・ファミリア】
作中の裏で、ベルに【イシュタル・ファミリア】を壊滅させるよう仕向けるための計画を練るなど、色々本編に関わる計画を謀っている。そういうこともあって、ディオニュソスからはゼウスを裏切ってウラノスに付いたと疑われている。
【ヘルメス・ファミリア】団長。闇派閥討伐のため、【ロキ・ファミリア】及び【ディオニュソス・ファミリア】と共闘する。
闇派閥(イヴィルス)、及び関係者
ダンジョン内で【ロキ・ファミリア】と交戦した謎の女。アイズの過去について何か知っているらしく、アイズを「アリア」(アイズの母の名)と呼んでいた。本編未登場のキャラクター。
余談
作者曰く、本編の物語はあくまでベルとベルの周囲の人物の成長譚であるためこちらの方が、ダンまちと言う物語の根底に迫っているらしい……。まあ、本編よりダンジョンしてる(ry。
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