「ベル・クラネル……あなたはもう、本当になんなのですか……」
プロフィール
年齢 | 22歳 |
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身長 | 164C |
種族 | ヒューマン |
職業 | 冒険者 |
所属 | ヘルメス・ファミリア |
Lv. | 4 |
二つ名 | 万能者(ペルセウス) |
CV | 茅野愛衣 |
概要
【ヘルメス・ファミリア】の団長を務めるヒューマンの女性冒険者。二つ名は【万能者(ペルセウス)】。稀代の魔道具作製者(アイテムメーカー)としてオラリオ内外で知られている。Lv.4の実力者なのだが、秘匿主義のヘルメスの方針もあって、表向きはLv.2という事になっている。
オラリオ『暗黒期』時代は副団長だったが、この頃から苦労人が板についており、ヘルメスだけではなく、当時の団長のリディスにも振り回されていた。しかし、リディスが『闇派閥(イヴィルス)』との戦いの中で死んだため、繰上りで団長に就任した。
実はとある海国の姫。その為、王族でしか知りえない国家間の秘密なども把握している。
『Danmachicollectionextra2021』にて『ディザーラ』という名の海洋国が存在する事が判明したが、彼女の故郷との関連性は如何に...?
人物像
容姿
水色の髪に銀枠の眼鏡をかけた、理知的な雰囲気の美女。もっとも、いつも主神であるヘルメスに振りまわされているせいで、年齢に見合わない疲労が滲み出てしまっており、よく死んだ魚の目をしている。
性格
いつも主神のヘルメスに振り回されている本作屈指の苦労人で、作中ではオラリオに何かあったら必ずといっていい程奔走している。その苦労っぷりはオラリオ中に知れ渡っており、仲間達からも同情されている。特にトラブルメーカーのベルがオラリオに来てからはますます忙しくなった。
本作屈指のトリックスターであるヘルメスの右腕を務めていることもあって、オラリオの情報については表も裏も含めてかなり精通している。ちなみにリューと新しくファミリアに加わったアイシャとは共闘する機会が何かと多いのだが、二人とも自分から厄介事に首を突っ込む性分をしているので、ここでも苦労人としてよく振り回されている。
人間関係
自分の主神だが、わがままで無茶ぶりばっかりしてくるので、全く敬意を抱いていない。彼のせいでストレスが非常にたまっており、加減なしの折檻をする事も多々あるが、冒険者になる以前から空に焦がれていたこともあって、城から連れ出してくれたヘルメスに対しては愚痴や文句を言いつつも感謝しており、渋々ながらも付き従っている。
ちなみにドラマCDで「ヘルメスの事は感謝はすれども、男性として意識することは決してない!」と述べている。
オラリオの暗黒期に知り合い、周りの人物に振り回される苦労人という共通点もあって親しくなり、現在でも交流が続いている。友人として彼女の身を常に案じており、彼女がまた正義と向き合い、また歩み始める事が出来るように願っている。
主神のヘルメスが入れ込んでいることもあって、何かと関わる機会があるのだが、彼のせいで自分の苦労が増えた面もあるので、作中でベルの事を「大事件を引き起こす起爆点(ボマー)だ」と愚痴を述べたことがある。
- マリウス・ウィクトリクス・ラキア
ラキア王国の王子である彼には、王族出身である事やどうしようもない主神に振り回されるという似た立場である事もあってか、かなり同情をしていた。
作中の活躍
フレイヤがベルを奪うためにオラリオ中に『魅了』を施そうとした際、ヘルメスの真剣な命令を受けて、オッタルにやられたリューを連れて急いでオラリオから脱出したことで、魅了を免れる。
オラリオから離れたアグリスの町で重傷のリューを手当てし、彼女が目を覚ますとオラリオとベルを調査するために、リューとともにオラリオに潜入。途中、リューがフレイヤに捕まり、一人で調査を進めて【フレイヤ・ファミリア】の本拠の偵察していたが、フレイヤの眷族達の動きに異変が起きたことを察すると、透明状態(インビジビリティ)でヘスティアに接触してヴェルフの工房で密会し、そのことを知らせた。その後、ヘスティアの神血(イコル)を採取して保管場所を記したメモを作り、ヘルメスをヘスティアがいるジャガ丸くんの露店へ導き、ヘルメスに今後の行動を誘導させる。
そして、ヘスティアをバベルの頂上へ連れて行き、権能を使用してがオラリオを【竈】へと変えたヘスティアの「神」としての偉大さを目の当たりにする事になっている。
その後、【フレイヤ・ファミリア】の本拠へ行き、ヘスティアを神室から侵入、そこでフレイヤの『戦争遊戯(ウォーゲーム)』の宣言をヘスティアが承諾した現場の証人となる。
その後、執り行われた『派閥大戦』では、自身の魔道具『飛翔靴(タラリア)』が今回の勝負形式である『神探し(ハイド・アンド・シーク)』ではあまりに有利すぎるため、名指しで参加禁止を告げられる。しかし、開始前にアストレアが剣製都市ゾーリンゲンにいることをリューに伝え、リリには大量の魔道具を与えるなど秘密裏に協力する。
『派閥大戦』では、事前にリューに渡していた魔道具から彼女が近くに来た事に気づき、バベルから飛び出して『飛翔靴』でリューと【アストレア・ファミリア】を迎えに行き、リューだけを『飛翔靴』で『オルザの都市遺跡』の空中から投下して、そのままアストレアたちの下に引き返して【アストレア・ファミリア】を『オルザの都市遺跡』まで案内した。
そして、【アストレア・ファミリア】とデメテルとニョルズが派閥連合に途中参加した後は、シャクティ・ヴァルマや【ガネーシャ・ファミリア】と共に『オルザの都市遺跡』の外で『派閥大戦』の行く末を見届けた。
『派閥大戦』終結後は、休みなく働いていたことでようやく休暇を得るが、彼女が休んだことにつられて【ヘルメス・ファミリア】全体で休暇を取る事となる。
能力
ステイタスはLv.4の実力者。ステイタスの数値はさほど高くないが、洞察力や指揮能力に優れており、団長としての指示は的確。彼女が率いるパーティーはやや効率重視が見られるものの、【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者を除いた中堅パーティと同等以上の戦闘能力を誇る。
レアアビリティ【神秘】を保有する稀代の魔道具作製者でもあり、発明した魔道具は枚挙に暇がない。自身の魔道具を用いる事で、ギルドによる依頼の遂行率を高め、結果として【ヘルメス・ファミリア】が都市内外を自由に行き来できるだけの信頼を得たことに一役買っている。
魔道具製作者としての矜持も持っており、フェルズの作った遠隔通信用魔道具・『眼晶(オクルス)』を見た際には珍しく血が騒いだと語り、新たな魔道具を制作している。
個人の戦闘に関しては自身が制作した魔道具を駆使し、透明化による奇襲、飛行による攪乱、爆薬による攻撃といった他の冒険者とは全く異なる戦闘を行う。武器は《カノーヴァル・ダガー》と呼ばれる軽量の短剣。これも彼女が自ら作り上げた、オーダーメイドの武器である。
もっとも魔道具なしの戦闘では、同Lv帯の中でも下位の方である模様。
ステイタス
Lv.4(異端児編時点でのステイタス)
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
F398 | G278 | C631 | D545 | I67 |
神秘 | 調合 | 彫金 |
発展アビリティ
- 神秘
オラリオの中でも、所有者は5人に満たないとされているレアアビリティ。神の十八番である『奇跡』を発動させることが出来、このアビリティを使う事で魔道具を制作することが可能となる。また『魔導』と組み合わせる事で魔導書(グリモア)を作成できるなど、他の発展アビリティと併用することで作製できる魔道具の幅が広がるようである。
- 調合
回復薬を始めとしたアイテムの効力を『魔法』の段階(傷口を一瞬で癒すなど)に引き上げる事が出来るアビリティ。製薬に関わる薬師(ハーバリスト)などが、よく発現するという。彼女の場合、このアビリティも魔道具を作製する上で会得したものと思われる。
- 彫金
詳細不明。
魔法
- カロフ・アルゴール
詳細不明。詠唱にエラい時間がかかるうえに、ショボいとのこと。また、再生能力のある『漆黒のゴライアス』のような相手には相性最悪だという。
魔道具
- 飛翔靴(タラリア)
金の翼が巻き付くように施された靴(サンダル)。
ニ翼一対、左右合わせて4枚の翼を広げる事で、装備者に飛行能力を与える。その天外の能力故に秘匿されきた『神秘』の結晶であり、初めて目にした人々は一同に驚愕を表している。当初は奥の手として、あまり人目があるところでは使いたがらかったが、目撃者が増えたからかラキア軍捜索時など使用頻度は増えている。
元ネタはギリシャ神話での伝令神ヘルメスを象徴とする、有翼のサンダル。
- 漆黒兜(ハデス・ヘッド)
前部に鍔の付いた漆黒の兜。装着した者は透明状態となり、隠密行動や奇襲を可能にする。ただし気配や視線を消すことは出来ないので、視線に敏感な人間などには気づかれてしまう事もある。【ヘルメス・ファミリア】では、この魔道具を使う事で他の人間に知られることなくダンジョンに潜り、到達階層を増やしている。
- 爆炸薬(バースト・オイル)
大陸北部の火口付近に発芽する火山花(オビアフレア)を原料に手を加え、生成した液状の爆薬。空気に触れると爆発する。彼女の主な攻撃方法の一つ。中層クラスのモンスターならば、一撃で仕留められる威力を持つ。小瓶は密封式のカバーに覆われ、更に対刃性の高いホルスターに入れ、持ち運ばれている。
- 凍炸薬(フリーズ・オイル)
クノッソス最終決戦前に、新たに開発した試薬。名称通り相手を凍結させる効果を持つが、その凍結対象は魔法や魔法円(マジックサークル)にまで及び、相手の動きや魔法攻撃を阻害することができる。
- 血潮の筆(ブラッド・フェザー)
少量の血をインク代わりにできるアイテム。水に濡れても、字が滲む事がない。オラリオ内で普及している。
- 紅針(クリゼア)
モンスターを興奮状態にし、同士討ちを誘発させる飛針。迷宮探索においては、怪物を強化させるリスクもある。
- クノッソスの鍵(自作)
人造迷宮クノッソスの鍵を、自らの手で一から制作したもの。フェルズの魔道具に感化され10日間をかけて作ったと語り、同じ『神秘』の所有者であるバルカ・ペルディクスを驚愕させた。
- ダイダロス通りの手記(偽物)
ヘスティア・ファミリアやフェルズを欺く為に、主神に徹夜で作らされた偽物のダイダロスの手記。血潮の筆を使用していたことから耐水性があったため、水溜りに落とした際、ヘスティアが気付くことになった。
- 解炎剤
アミッドが作り出した『解炎回復剤(アンチナパームヒール)』と同種の物。彼女がアンフィス・バエナを初めて見た時にビビりにビビりまくり開発したものであり、その竜のブレスを消化することが出来る。
以下、本編13巻ドラマCD「ダンジョンにRPGを求めるのは間違っているだろうか」に出てくるマジックアイテム。
- サンダーソード
魔剣とは異なる、文字通りの雷の剣。ヘルメス曰く「おもちゃのようなもの」だが、肝心の出力は10万ボルト。オラリオの冒険者ならともかく、全知零能な神にとっては、はっきり言ってオーバーキルである。これをまともに食らったヘスティアはめのまえがまっくらになった。
- シルバーベル・ゴールドベル
銀の鐘、金の鐘…ではなく銀色と金色の2人のベル・クラネル本人。元ネタは言わずもがな、イソップ物語の金の斧。なんやかんやあってベルが泉に叩き落とされた際に、泉の精役のリリがヘスティアに提示した。無論、ヘスティアは元ネタの主人公と同じく本物のベルを落としたと答えたが、返ってきたのは死ぬがよいとともに放たれたゴールド・シルバー・ファイアボルトだった。当然ヘスティアは焼き尽くされて、ゲームオーバーに。選択肢を待たずに突っ込んだ者を消し炭にする、凶悪な初見殺しだったというわけである。
ちなみに、金の斧に登場する泉の精の元ネタはヘルメス様本人だったりする。
- シャハールの鏡
どんな攻撃もはね返す伝説の盾。元ネタは、もちろんドラクエのアレ。作中では、アスフィの放ったサンダーソードをはね返すためにベルが使用した。はね返されたアスフィは、「自分のマジックアイテムでやられるとは……不覚……」とぼやいていた。後にも先にも、こんな不覚はこれっきりだろう。
余談
- 名前の元ネタ
アスフィの二つ名であるペルセウスはギリシャ神話に登場する英雄の名前で、姓のアンドロメダはペルセウスが救った王女の名前となっている。ちなみにペルセウスが使った道具には、空を翔ける力を持つ羽付きサンダル・タラリアや装備者の姿を消せる「隠れ兜」などがあり、アスフィが製作した魔道具の元ネタとなっている。
関連タグ
ドラえもん:便利な道具で手助けをしてくれるキャラ繋がり。世話が焼ける人物の保護者のような立ち位置で苦労人など、共通点が多い。髪も青色(水色)だし。ネットでは、一部読者からアスえもんとか呼ばれたりもしている。