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フレイヤ(ダンまち)

ふれいや

フレイヤ(ダンまち)とは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』に登場する女神の一人。
目次 [非表示]

『ひれ伏しなさい』

注意編集

この項目では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』のフレイヤについて説明します。北欧神話においてはこちらを参照。


プロフィール編集

年齢数億歳
身長170C
種族
職業ファミリアの主神
所属フレイヤ・ファミリア
CV日笠陽子

概要編集

オラリオの最強派閥の一角である【フレイヤ・ファミリア】の主神。容姿端麗な神々の中でもひときわ美しい容姿を持つ『美の女神』の一柱でもある。普段は『バベル』の最上階に住んでおり、そこからオラリオを見下ろして人々を眺めている。


外伝作品『ファミリアクロニクルepisodeフレイヤ』では主役を担っている。


神物像編集

容姿編集

銀の髪と瞳を持ち、その容姿は神々の中で最も美しいとも言われる。スタイルも抜群で、作中では完璧なプロポーションと称されている。炎を模した扇情的なドレスを着こみ、陶磁器の様な肢体から『美の神』特有の色香を放つ。


性格編集

我儘で自由奔放な性格をしており、食えない性格をしている者が多い『美の神』の中でも一際曲者。傲慢な女王の様な振る舞いもあって他派閥との揉め事も多く、オラリオにいるほぼ全ての女神から嫌われているが、フレイヤ本人は一切意に介していない。また、性に奔放な『美の神』なので、目的の為なら自分の体を使う事も辞さず、オラリオにいる殆どの男神とも関係を持っているという。その為、女神とは逆に男神達からは熱烈に肩入れされている。


天界にいた頃から自分の隣に立つに相応しい『伴侶(オーズ)』を求めており、かつては伴侶を見つける為に世界中を旅していたが、ある時ヘラとの抗争に敗れてしまい、負けたら『球界(マキア)』に協力するという契約をしていたのでオラリオに縛られてしまう。このように強制的に協力された経緯もあってダンジョン攻略にあまり真剣でなく、派閥の運営は基本眷族達に任せている。また、現在も伴侶は求めており、発作的に伴侶探しの旅に出ることがよくある。


良くも悪くも我々の世界の神話に出てくるような女神らしい神格の持ち主で、作中では気に入ったからという理由で敗戦間近の王子に加勢し状況をひっくり返したり、愚かな理由で戦争をする国々を滅ぼすように仕向けたりと、祝福や破滅を気紛れにもたらしている。


幾つもの人間を見てきた彼女をして見た事がないほど綺麗で透き通った魂を持つベルを気に入り、彼が自身に相応しい英雄へと成長する事を望んでいる。その執着心は異常で、もしベルが死んでその魂が天界に還った場合は、二度と下界には降りれないのを承知で自身も天上まで追いかけようとする程。


神としての能力編集

『美の神』が持つ『魅了』には、他者を洗脳し自分の思うがままに操る事が出来る力があり、それに対抗できるのは貞潔を司る『処女神』のみ。しかし、フレイヤは『美の神』の中でも別格の権能の持ち主で、彼女の『魅了』に抗うことが出来るのは『処女神』の中でも高い権能をもつオリュンポスの三大処女神しかいない。


眷族たる【フレイヤ・ファミリア】が万軍を叩き潰すことが可能に対し、フレイヤは戦わずして万軍を掌握する事ができる『統制の魔女』と称されており、作中では自身の『魅了』を使って悪逆非道を行った軍隊を一人残らず自害させたこともある。


その気になれば下界の全てを掌握することも可能だが、フレイヤ自身は下界での生活を心から尊重しているので、自分の『魅了』を使って下界を好き勝手にするのは醜い行いだと思っており、『魅了』を使うことは極力禁じている。自身の眷族達も『魅了』したわけではなく、フレイヤ自身の慈愛とカリスマ性に惹かれて忠誠を誓っているだけにすぎない。


また、人間の魂を見ることが出来るという能力を持っており、【フレイヤ・ファミリア】は彼女が美しいと認めた魂を持つ眷族のみで構成されている。ちなみに魂が美しければ美しい程高い資質を持っている傾向があるらしく、彼女のファミリアが精鋭揃いなのもこれが理由。


作中の動向編集

偶然見掛けたベルを気に入り、彼を自分の眷族にするために暗躍する。本編序盤から、彼に試練として『シルバーバック』や『片角のミノタウロス』などのモンスターを仕向けたり、シル・フローヴァを通して『魔導書(グリモア)』を渡してベルに魔法を発現させるなど、ベルの成長を促した。


アポロン主催の『神の宴』ではオッタルを連れて訪れ、そこで初めてベルと直接対面し、彼の頬を撫でて「今夜、私に夢を見せてくれないかしら?」と口説くようなことを言ってヘスティアを怒らせている。


【ヘスティア・ファミリア】と【アポロン・ファミリア】の『戦争遊戯(ウォーゲーム)』が決まった際は、ベルを狙うアポロンに対して制裁を加えることも考えたが、これもベルの試練の一環になる考えてあえて静観する。もっとも、密かに助力はしており、『神会』で『戦争遊戯』の勝負形式を決める際は、ヘスティアに助け舟を出して助っ人の参戦を認めさせたり、シルを通して『身代わりの首飾り』をベルに渡すなど、【ヘスティア・ファミリア】の勝利に陰ながら貢献した。


自分を敵視しているイシュタルが、自分への嫌がらせの為にベルを狙っている事実を知った時は、【フレイヤ・ファミリア】を総動員させる形で【イシュタル・ファミリア】を攻め滅ぼし、主神のイシュタルも自らの手で制裁を下して彼女を天界へ送還させた。なお、この際に『人造迷宮クノッソス』の扉を開けるのに必要な『鍵』である『ダイダロス・オーブ』の一つを入手している。


異端児(ゼノス)』を巡る騒動では、ヘルメスから騒動の事情について事細かく説明された上で、不介入と『ダイダロス・オーブ』の提供を要求される。この要求とヘルメスの神意を自分にとって都合が良いと考えて、彼からの要求を素直に呑んで『ダイダロス・オーブ』は提供するも、退出していったヘルメスに対し、「全部わかったつもりでいて、ベルに足を掬われないようにね?」と予言めいた発言をしている。


また、ヘルメスの情報とオッタルの反応から、『異端児』の一体であるアステリオスの正体が、かつて自分がベルの試練の相手として仕向けた『片角のミノタウロス』の生まれ変わりであることにも感づいたらしく、再び彼をベルの試練の相手として戦わせるようにとオッタル達に指示を出す。そしてベルとアステリオスの再戦が始まった際は、眷族達に他の冒険者達の横槍が入らないよう命じ、自分は恍惚しながら二人の戦いを見届けた。


『異端児』を巡る騒動が終結してベルがLv.4になってからは、自分が彼に興味を抱いていること周囲の神々にも隠さないようになる。ちなみに『神会』でベルの新たな二つ名を決める際は、戯れ半分で【美神の伴侶(ヴァナディース・オーズ)】を候補として提案し、ヘスティアに怒りを買っている。


関連タグ編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか フレイヤ・ファミリア

ベル・クラネル ヘスティア(ダンまち) ロキ(ダンまち)

オッタル(ダンまち) アレン・フローメル ガリバー兄弟 ヘディン・セルランド ヘグニ・ラグナール ヘルン(ダンまち)

銀髪 巨乳 ヤンデレ 女神 超越存在















重大なネタバレ注意編集













――――「誰にも渡さない。ベル、貴方は女神(わたし)のモノにする」












豊饒の女主人』の店員であるシル・フローヴァと何らかの関係があることが度々示唆されていたフレイヤだが、本編16巻にてシルの正体は神威を抑え込み、人間に扮していたフレイヤ本人であった事が判明する。これまでに二人が別々の場所に存在しているような描写があったのだが、それはかつてフレイヤとある契約をしたヘルンという女性団員が変神魔法を発動させ、フレイヤに成り代わっていたためである(詳しくはシルの記事を参照)。


女神祭にて、かつてシルの姿でベルの事を好きだと初めて伝えた場所で彼に告白するが、追い求める憧憬を持つ彼に振られることになる。暫し街を無気力にさ迷い続けた後、娘としての拘りを捨て、ベルを奪い取ることを宣言するのだった。


真の神物像編集

上述にある通り『美の神』として強大な権能を有しているが、フレイヤ本人は自分の強すぎる権能に振り回されることに孤独感と虚無感を抱き続けており、自分を縛る『美の神』の権能を『女神の軛』として忌み嫌っている。その為、自分を『女神の軛』から解放してくれる『伴侶』をずっと探し続けており、『伴侶』が見つからず涙を流すこともあった。


また、フレイヤ本人は無自覚だったがシルの姿の時の言動に偽りは何一つなく、むしろシルこそがフレイヤの本心の代弁者と言える。シルの時に「誰かのために、美しく在れる人が好き」と述べているが、当然これも本心で、フレイヤが自分の眷族ではないベルとリューを気に入っていた理由も、2人が自分が好ましく思う人格を有していたからだと思われる。


当初は暇つぶしのつもりで「シル(娘)」を始めたフレイヤだったが、同僚たちと接する内に『豊饒の女主人』での生活を何よりも掛け替えのないものとなっていた。しかし、『美の神』としてのプライドの高さもあって素直に認めることが出来ず、シルは「虚像」「役割演技(ロールプレイング)」に過ぎないと思い込んでいた。


ヘスティアとの共通点編集

外見・服装・性格・司る事物など、一見正反対に見えるヘスティアとフレイヤだが、実は共通点がかなり多い。以下例を挙げると


  • 女神なのに働いている
  • ドジで不器用な一面がある
  • 孤児院の子供たちに慕われている
  • 眷族が家族や境遇に恵まれなかったものが多い
  • どのファミリアからも門前払いされたベルを一目見て気に入る
  • ベルを見守り支え続ける
  • ベルの為に高価な武器や魔導書を用意する
  • ベルに膝枕されてもらった事がある
  • 数億年生きて初めて恋した相手がベル

とこのように、本質は似た者同士である事が窺える。作中でフレイヤはヘスティアに対して「尊敬している」と発言しているが、自分を偽ることなくありのままに生きるヘスティアに対する憧れのようなものも含まれていたのかもしれない。


ベルも自分を見守り支え続けてくれたヘスティアとフレイヤの事を大切に想っており、【フレイヤ・ファミリア】との『戦争遊戯』の前に【美惑炎抗(ヴァナディース・テヴェレ)】という、スキル名は『美の神』であるフレイヤが由来だが、スキル効果は『処女神』であるヘスティアの加護という、ヘスティアとフレイヤが由来のスキルを発現している。


また、作中でベルはヘスティアとフレイヤに親愛の証として髪飾りをそれぞれに渡しているが、家族としてずっと一緒にいる事を約束したヘスティアには『鐘(ベル)』の髪飾りを、騎士としてずっと守り続ける事を誓ったフレイヤには『騎士』の髪飾りを渡しており、二柱の女神への約束が反映したものとなっている


人間関係編集

天界時代からの腐れ縁。派閥こそ敵対関係だが、主神である彼女とは特にしがらみもない模様。付き合いの長さもあって、フレイヤとシルが同一人物であることにも気付いていた。もっとも、ロキもフレイヤの本質がシルの方であることまでは気付いていなかったが。


殆どの女神から受けが悪いフレイヤだが、同じ「豊饒」を司るデメテルとは数少ない神友の間柄。神聖浴場に誘われてともに湯あみをすることもある。本編での接触こそないが、『メモリア・フレーゼ』のイベント『シークレット・ギャンブリング』では彼女との交流の様子が描写されている。


同じ『美の神』だが、名声も派閥の力も自分の方が上であることから一方的に敵視されいる。フレイヤ本人は全く意に介さなかったが、彼女が自分への当てつけの為にベルに手を出そうとしたので、イシュタルを天界へ強制送還させた。


初恋の相手。当初は美しい魂を持つ彼を気に入り、自分の眷族にするために近づいたに過ぎなかったが、シルとして接するうちに彼の純粋さと優しさに惹かれ、初めて『愛』ではなく『恋』を知ることになる。


かけがえのない親友。『豊饒の女主人』の中でも特に一緒に行動することが多い。自分の暴走が切っ掛けで正体がバレたが、それでも友情や態度を全く変えずに接してくれた。


もっとも付き合いの長い眷族。『美の神』である自分に対しても容赦なく接する彼女の態度には内心かなり救われていた。自分より遥かに幼いにもかかわらず、彼女が若い頃は姉の様に慕っており、現在は母の様に慕っている。


最低最凶の女神。元々は自分の『伴侶』を探して世界各地を旅していたフレイヤだが、ある時ヘラとの抗争に敗北し、多くの眷族を失い、オラリオに強制的に縛られた過去を持つ。このような暴挙もあって、彼女を毛嫌いしており、いつかはその玉座から引きずり降ろそうと思っていた。


本編17巻以降の動向編集

ベルを本気で手に入れる為に動き出したフレイヤは、ベルの主神であるヘスティアの元へ訪れると傍若無人にも「貴方の眷族を――ベルを私にちょうだい?」と言い放つ。


無論、ヘスティアは断固として拒否するが、交渉決裂と見たフレイヤは眷族達に【ヘスティア・ファミリア】を襲撃させ、彼らを一蹴して瀕死に追い込む。そして、ヘスティアの眷族達を人質にするとフレイヤはヘスティアにベルとの『契り』を解除して『改宗(コンバージョン)』出来るようにしろと要求し、これを拒否するなら彼らを殺してヘスティアも天界へ強制送還させると脅迫する。


しかし、事態に気づいて駆け付けたヘルメスから、ベルは【ヘスティア・ファミリア】入団して半年ほどしか経っておらず、ファミリアに入団して1年以上在籍していなければ改宗出来ないという下界の規則を指摘される。この点を突かれたフレイヤは、ヘルメスの提案により「『半入団』という形でベルを預かり、半年後に改めて改宗する」という「落としどころ」を呑む形で、ベルを連れてその場を去ろうとした。

しかし―――


「一つ、言い忘れていたわ」

「半年後の『改宗』を履行してもらう為に、『代償』をもらっておくわ

「ベルを私のモノにする為に、『先にそれ以外を捻じ曲げる』」


一刻も早くベルを手に入れたかったフレイヤは、もはや半年もの月日を待てるはずがなく、なんとオラリオに住む全ての者に『魅了』を施し、「ベルは最初からフレイヤの眷族」と記憶を改竄するという暴挙に出る。ベルに『魅了』が通じないと知っているフレイヤは、逆に周囲の記憶を改竄させてベルを閉じ込める『箱庭』を造り上げ、無理矢理にでもベルを眷族にさせようとしたのであった。


その後も徹底しており、些細なことで魅了が解けそうな者がいないか後始末に街を回り、『魅了』を及ぼした当日にオラリオにいなかった者達や、港街・メレンにまで『魅了』を施していく。また、誰かが記憶に違和感を覚えても、現状に疑惑を抱くと自動的に認識改訂(リセット)が発生して、再び記憶が改竄されることになっている。


『魅了』が効かないベル本人には、『呪詛(カース)』によって記憶を改竄されて「自分はヘスティアの眷族」という認識になってしまっただけで、当初からベルは【フレイヤ・ファミリア】の団員という偽りの情報を教え込む。その後、フレイヤの『魅了』によって自分との思い出を忘れられ、仲間達や今まで関わってきた人々から他人行儀や拒絶されて打ちひしがれるベルを自分の神室に招くと、主神じゃなくても眷族のステイタスを更新することが出来る『更新薬(ステイタス・スニッチ)』を使用して、ベルは自身の眷族という偽りの現実を更に突きつけて、心を折ろうとする。


しかし、ステイタス更新で【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】のことを知り、これをどうにかしないかぎりベルを完全にものに出来ないと考えたフレイヤは、スキルの特性を理解して憧憬への想いを忘れさせることを図る。

ベルの心身を摩耗させる為に、日中は幹部達との『洗礼』でベルを死ぬ寸前まで追い込み、夜は神室に呼び出して労いつつ、彼に過去の軌跡を話させた後に偽りの軌跡を教えて記憶をすり替えていき、甘言を用いて自分を心の拠り所にしようと洗脳じみた行為を行っていく。


そんな中、魅了を免れたリューとアーニャが『シル』を探していることを知ると、彼女たちの前に姿を見せ、フレイヤとシルが同一人物であることを教える。同時に自分が彼女たちに救いの手を差し伸べたのは、神のきまぐれにすぎないと教え、彼女たちから『シル』を諦めさせようとするも、当然受け入れられないリューに激昂されるが、彼女の意識を奪い、敢えて『魅了』を施さずに本拠に連れ去って監禁する。


その日の夜、友を傷つけてしまった自分に嫌悪感を抱くが、ベルの励ましを受けて僅かながら元気を取り戻す。しかし、その際にシルの雰囲気を出してしまったことで、ベルから「シルさん?」と呼ばれて愕然とする。その場は「別の女の名前を出した」と怒ってベルを部屋から追い出すが、その日を境に自分の行動に疑念を抱くようになり、物思いにふけるようにになっていく。


そして、ヘルンとの邂逅で全ての真実に気づいたベルと対面し、彼に初めから『シル』は存在しなかったと告げるが、ヘルンからフレイヤの心境を知ったベルに否定され、「シルさんは確かに存在した」「『愛』によって苦しんでいる貴方を助ける」と言い放たれる。互いに譲れぬ想いをぶつけ合っている最中、ヘスティアの権能『偽現・炉神の聖火殿(ディオス・アエデス・ウェスタ)』によって、自分が施した『魅了』が解除されてしまう。


『魅了』が解かれてベルとの記憶が元通りとなり、アイズを筆頭としたベルと交流ある者達が怒りのまま【フレイヤ・ファミリア】を襲撃する。オラリオ中が大混乱に陥り、多くの派閥を敵に回した【フレイヤ・ファミリア】だったが、それでもベルを諦めれないフレイヤは、これまでの自身とファミリアの実績を盾に、「これまで築き上げた物すべてをチップに賭け、自分が勝ったらベルをもらう」「自身は自らのファミリアのみで戦い、【ヘスティア・ファミリア】は幾らでも協力者を募っても良い」といった条件付きで、【ヘスティア・ファミリア】との『戦争遊戯』で決着をつける事を提案する。ベルもフレイヤを救う為にこの提案を承諾。後に『派閥大戦』と呼ばれる、オラリオ史上最大の『戦争遊戯』が行われることになるのだった。


フレイヤは『派閥大戦』の勝負形式を決める『神会』には一度も姿を現さず、全てヘスティア達に任せるなど余裕の姿勢を取る。また、都市最大派閥の共倒れを危惧した『ギルド』の方針により【ロキ・ファミリア】は参戦できなかったが、もし【ロキ・ファミリア】が参戦したとしても雌雄を決するいい機会と思って受け入れるつもりだった模様。但し、ベルの憧憬であるアイズだけは、個人的な嫉妬もあって『派閥大戦』が終わるまでベルと一切の関わりを禁じさせた(外伝『ソード・オラトリア』で、修行としてオッタルを貸す代わりに自分の願いを一つだけ聞くという契約をアイズとしており、ここでその契約を使用した)。


そして、『派閥大戦』当日、勝負形式は隠れている神を見つけて、神の胸に差している花を散らせるという『神探し(ハイド・アンド・シーク)』で決まり、計46の派閥が連合を組んだ『派閥連合』を相手にすることになるが、圧倒的戦力を以って『派閥連合』を瞬く間に蹂躙し、単身行動をしてたベルもオッタルによって圧倒される。


もはや誰の目から見ても【フレイヤ・ファミリア】の勝利は明白だったが、Lv.6にランクアップしたリューの参戦とフレイヤの本当の願いを叶える為に『派閥連合』に寝返ったヘディンの行動、そして【フレイヤ・ファミリア】の本拠で眠るヘルンを通してシルの本心を聞いた『豊饒の女主人』の参戦により、戦況は傾くことになる。その現状に、フレイヤはどこまでも自分を苦しめる『シル』に対し、激しい苛立ちを見せていた。


『派閥連合』との激戦の末、自分の眷族達が次から次へと敗北し、オッタルを含めた幹部達も全員戦闘不能に追い込まれる。もはや自分を守る者が誰もおらず、完全に孤立した状態でベルと対面する。悪あがきで『魅了』を施そうにもベルに通用するはずが無く、自分にどんどん近づいて来るベル。それを見たフレイヤは女神としての威厳を捨て、ベルを手に入らないことへの絶望と苦しみを曝け出しながら、今まで抱いていた本当の想いをベルにぶつけた。


「好きなの、ベル……」


初めて『愛』ではなく『恋』を抱いた少年に告白をするフレイヤ。

それに対しベルは、彼女を救うためにも『娘』の時と同じように『女神』の想いを拒んだ。


「僕は! 貴方の『伴侶』になれない!!」

「貴方の『恋』を、終わらせることしかできない!!」


その言葉と同時にベルに胸の花を散らされて敗北。そして自身の『初恋』も散ることになった。


『派閥大戦』の敗戦後、今までの傍若無人な振る舞いもあって、ファミリアの解散と自身のオラリオからの追放を言い渡されることになるが、ヘスティアの恩情で女神はダメだが街娘としてならばオラリオにいることを許される。しかし、これ以上恥はさらせないとオラリオを出ようとするフレイヤだったが、そんな彼女の元に『豊饒の女主人』の店員達とベルが訪れる。


シルの正体がフレイヤと知っても一緒に居ることを望むリュー達の姿と、フレイヤが二度と間違いを起こさないよう彼女の『騎士』としてずっとそばで見守り続ける事を誓うベルの言葉に、涙を流しながらずっと心の奥底で望んでいた「女神ではなくただの娘として生きたい」という『本当の自分』を見せ、シル・フローヴァとしてオラリオに残る事を選択。こうしてフレイヤの抱えていた虚無感と孤独感は終わり、真の意味で救われることになった。


その後は、いつも通り『豊饒の女主人』で働いているが、今回の一件で色々やらかしたこともあって、店に訪れる神々によくいじられている。また、ベルへの失恋を受け入れこそしたが、ベルへの想い自体が消えたわけではないので、ベルやベルに想いを寄せている女性をからかって遊ぶこともある。


ちなみにファミリア解体を言い渡されたが、フレイヤはヘスティアの『従属神』という扱いで収まり、眷族達も全員オラリオに残っているので、ファミリアの解体は表向きされたと言える。(この事を一般市民や通常の冒険者は知らないが、オラリオに住む神々と『ギルド』職員の一部は黙認状態で知っている)



他作品の関連キャラ(ネタバレ込み)編集

オティヌスとある魔術の禁書目録):主人公の心を折るために、作中の登場人物ほぼ全てを巻き込んだ北欧神繋がり。ただしこちらは北欧の主神が元ネタの少女である。

彼女が主人公に仕掛けた精神攻撃は 『世界を文字通りぶっ壊して暗闇しかない空間に変える』、『幾千億もの絶望しかない世界を創造して主人公に体験させる』、そして『主人公が居なくても誰も不幸にならない世界を見せる』(ダンまちで言うならアルテミスや【アストレア・ファミリア】など、本編で既に死んだキャラたちが無事に生き延びている世界)など、スケールやえげつなさがフレイヤとはケタ違いとなっている。作中では誰も不幸にならない世界で主人公の心が折れてしまったが、これは言わば主人公が今まで歩んできた長い道のりそのものを全否定するに等しい最強最悪の精神攻撃である。こんなものを見せられたらベルやリューどころかダンまちに登場するどのキャラクターでも堪らず心が折れていたに違いない。


詳しいことは項目を参照してほしいが、1つ言えることがあるとすれば彼女もまたフレイヤ同様心の内にある願いを抱えるヒロインの1人である。


誘宵美九デート・ア・ライブ):原理は違うが、フレイヤに似た強力な魅了能力を持つヒロインであり、実際に主人公の周辺人物や大衆を悉く魅了して、孤立無援の状況に追い込んだことがある。


イースフレッシュプリキュア):偽名を名乗って一般人に扮し、ある目的のために主人公に近づいたヒロイン繋がり。彼女も社会に溶け込む際はフレイヤ同様姿を変えており、正体を明らかにした際には主人公から貰ったアクセサリーを目の前で踏み砕いている。もっとも、こちらは組織に対する忠誠と芽生え始めた友情の狭間で揺れ動いていたため、立場としてはヘルンに近いが。

彼女が正体を主人公に明かした際、主人公はその上で改めて彼女を救うために戦いを挑んだ。これは奇しくも、ダンまち17巻終盤のベルとフレイヤの対面に酷似している。ちなみに、この戦いは壮絶な形で決着がつくのだが、重大なネタバレゆえ割愛させていただく。

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