「簡単ですよ。彼があの方にとって『特別』だからです」
「恥を知れ、奸賊どもッッ!! 女神の神意に反する不浄の手先!!!」
プロフィール
種族 | ヒューマン |
---|---|
職業 | 治癒士 |
所属 | フレイヤ・ファミリア |
Lv. | 4 |
二つ名 | 女神の黄金(ヴァナ・マルデル) |
所持金 | 79100000ヴァリス |
CV | 長谷川育美 |
概要
【フレイヤ・ファミリア】の治療(ヒーラー)と薬師(ハーバリスト)で構成される救護部隊『満たす煤者達(アンドフリームニル)』の筆頭格。ステイタスはLv.4。二つ名は【女神の黄金(ヴァナ・マルデル)】。
人物
髪の色は薄紅色(アニメではピンクっぽい髪色)で、普段は長い髪を二つに結わえて、赤いエプロンドレスと白衣で看護師を連想させる姿の美女。本拠の『洗礼』で毎日負傷する『強靭な勇士(エインヘリヤル)』の治療で酷使されているからか、死んだ魚のような眼をしている。
いい加減そうに見えて真面目な性格で、常日頃『洗礼』後の治療で酷使される扱いの悪さに団長のオッタルに苦情を入れているが、まったく改善する気がない彼に不満を抱いており、『洗礼』後の晩餐で薬草(ハーブ)を塗して煮た猪の肉を出して意趣返ししている(本人は「オッタル(猪人)への当てつけではない」と一応否定している)。
本人曰く蘇生の3歩手前の治療までならできるとのこと(1歩手前までの治療ができるのが【ディアンケヒト・ファミリア】のアミッド)と並び、冒険者達からは、『二大治療師(美少女)』の名目で『黄金の魔女』と呼ばれている。
【フレイヤ・ファミリア】の団員として例にもれず、同僚で『女神の付き人』と呼ばれるヘルンにも劣らないほどフレイヤを狂信的に崇敬しており、普段は温厚だがフレイヤに仇なす輩に対しては(たとえフレイヤに非があろうと)一転して憤激し、激しい口調に変貌する(例として冒頭の二行目の台詞)。
ちなみに、ある酒場で「【万能者(ペルセウス)】とどっちが摩耗しているか」と笑いながら議論していた神達の後頭部を、無言で杖で殴った逸話がある。
フレイヤが執着しているベル・クラネルに対しては、意外にも他の団員のように嫌わず、普通に好感を持っており、「彼はあの方の『特別』だから」と達観している。というのも、周りがオッタルを始め対人能力(戦闘力ではなくコミュニケーション力)が皆無の者ばかりだから、素直な彼は普通に好ましいとのことで、監視を差し引いても面倒を見てあげてもいいと述べている。フレイヤの『特別』だから手を出すつもりはないと言っていたものの、19巻ではオッタルによるトラウマでベルが気絶した際、シルとヘルンに便乗(悪ノリ?)して人工呼吸を名乗り出ている。
作中での活躍
本編17巻でフレイヤがオラリオ中に『魅了』を施し、ベルが『箱庭』に囚われた際、自分が「フレイヤの眷族」ということを信じれず本拠を飛び出したベルと買い出しの最中に遭遇。その際、フレイヤの『魅了』によって情報が共有されるようになり、仲間にしか知り得ないベルの味の好み(甘いのが苦手)を口にしてベルを動揺させる。
その後、ベルは『呪詛(カース)』による記憶障害が起きていると偽りの診断をし、フレイヤの指示でベルの世話(主に『洗礼』で死に掛けている彼の治療)をしつつ、監視と報告も行っていた。
捕らえられたリュー・リオンが脱走して騒動を起こしている時も真っ先にベルの元へ訪れて、彼を必死に部屋に押し留めてリューと接触しないようにレミリアとラスクを護衛の名目で監視に残し、軟禁状態にして部屋を出ていった。
その後、オッタルが運んできた重傷のヘルンの治療を行った。傷は完治したもののヘルンは目を覚まさず仮死状態に陥り、ヘルンの何かが目覚めるのを拒んでいると推測し、これ以上は手の施しようがないと諦めた。ちなみに、フレイヤに対する裏切り行為をしたヘルンに心底失望した様子を見せていた。
『派閥大戦』では、『満たす煤者達』を率いて後衛として控え、緒戦で派閥連合が【クロッゾの魔剣】で『強靭な勇士』に致命傷を負わせているところを、自身の膨大な精神力(マインド)と【ゼオ・グルヴェイグ】で瞬時に完全回復し続けて『強靭な勇士』を不死身の軍団のごとく復活させる。自分を狙って接近してきたモルドたちやルヴィス・リーリックスを杖で殴り倒して寄せ付けず、派閥連合に猛威を振るった。
幹部陣の猛攻と合わせて派閥連合を壊滅寸前まで追いつめ、大勢は決まったかに見えたが、突如空中からリューが飛来してヘグニに襲いかかり、これを見たヘイズは周囲の『強靭な勇士』を動員してリューを包囲する。しかし、2度のランクアップを果たしてヘグニと同じLv.6に至ったリューにはまるで歯が立たず、ヘグニを残して一掃されてしまう。そしてヘグニが呪剣(カースウェポン)の反動による隙を突かれて重傷を負わされ、戦闘不能になったことで『満たす煤者達』が混乱に陥る。ヘイズは彼らを一喝して混乱を抑え、自身は即座にヘグニを回復させようとしたが・・・
【永争せよ、不滅の雷兵】
【カウルス・ヒルド】
後ろで指揮を執っていた筈のヘディンが突如として寝返り、ヘイズたちは背後から『砲撃』されてしまう。絶え間ない雷の弾幕によってヘイズ以外の『満たす煤者達』はあっという間に全滅し、残ったヘイズはヘディンの裏切りに愕然とするが、すぐに激昂して対峙。【アース・グルヴェイグ】による『自動治癒(オート・ヒール)』で【カウルス・ヒルド】の弾幕に耐え続けるも、ステイタスと精神力総量の圧倒的な差は如何ともしがたく、更には内心隠していたヘルンへの嫉妬心を指摘され、やがて焼き尽くされて脱落した。
その後、【フレイヤ・ファミリア】が敗れ、ファミリアの解体とフレイヤの追放が決まった際、フレイヤからオラリオに留まるように言いつけられるが、他の団員達とともに拒絶して付いて行こうとする。だが、フレイヤに「言うことを守らなければ『魅了』してオラリオに縫い留める」と最終通告され、断念して泣き崩れた。が、フレイヤが『シル』としてオラリオに留まったことで、すぐに立ち直る。
その後、『満たす煤者達』だったヘイズらを欲していたミアによって『豊穣の女主人』に強引に引き取られて、給仕をさせられる。酒場なのに、元本拠と変わらない多忙さにおかしいと愚痴を零している。また、ベルに対して暴走しやすいヘルンの抑え役も担っている。
小説版『アストレア・レコード』では、『大抗争』初日にシルの姿に『変神』したヘルンと共に、中央広場に集まっている避難民たちの中に潜伏している『闇派閥(イヴィルス)』の兵士たちの捜索を行って、発見した兵士の一人を『魅了』して情報を聞き出したシル(ヘルン)から情報を受け取って、潜伏していた闇派閥の兵士たちの拘束を行った。なお、情報を受け取る際にバベルの最上階を見上げて、最上階にいるフレイヤと心が通じ合っているシル(ヘルン)の様子に嫉妬して、長杖でシル(ヘルン)の頭をどついている。
『大抗争』最終日には、円形闘技場で闇派閥と交戦する『強靭な勇士』たちを、回復魔法【ゼオ・グルヴェイグ】で援護していた。
能力
アミッドと並ぶ都市最高位の治癒師。精神力(マインド)の保有量は、同Lv帯の治癒師や魔導士とは一線を画しており、治癒の効果や出力では、アミッドに軍配が上がるが、回復範囲や持続力は彼女を上回っている。
また、治癒師でありながら単身で第二級冒険者を杖で撲殺出来る程の戦闘力を有している。この戦闘力は自身もかつて『強靭な勇士』として『洗礼』を受けて強くなったためで、己の限界を悟り、治療師に転向して黄金の才能を開花させた。
ステイタス
Lv.4
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
I54 | H182 | G261 | G249 | A898 |
魔導 | 治癒 | 治力 | ||
G | G | I |
魔法
- ゼオ・グルヴェイグ
詠唱式:【我が名は黄金。不朽を誓いし女神(かみ)の片腕(うで)。焼かれること三度(みたび)、貫かれること永久(とわ)に。炎槍(えんそう)の獄、しかして光輝は生まれ死を殺す。祝(くる)え、祝え、祝え。我が身は黄金。蘇る光のもと、果てなき争乱をここに】。
超広域回復魔法。膨大な精神力と『洗礼』をたった一人で支えた経験を持つ彼女ならではの回復魔法で、その効果は全身火傷や手足の断裂などの重傷でも、瞬時に完全回復させるほどである。これによって『派閥大戦』で『強靭な勇士』を幾度も不死者の如く復活させ、派閥連合を絶望に叩き落としていた。
- アース・グルヴェイグ
『自動治癒』効果のある回復魔法。
一定時間、持続的に損傷(ダメージ)を癒し続ける再生効果(リジェネレーション)がある。【ゼオ・グルヴェイグ】同様に、瞬時に完全回復する。
『派閥大戦』では、開戦前に自身と『満たす煤者達』に施し、モルド達に【クロッゾの魔剣】を受けても『自動治癒』で『強靭な勇士』同様にすぐに復活したが、さすがに着ていた戦闘装束の破損までは直せず、大部分を露出したあられもない姿となってしまっていた。
なお、一見すると無敵にも見えてしまう能力だが、魔法の発動には精神(マインド)が必要とされるのが当然である様に、使用者の精神(マインド)が枯渇してしまうと、この能力も発動出来なくなる。
- リバース・ガンド
詳細不明。
スキル
- 黄金忠心(マルディタース)
詳細不明。
- 金領光域(フレア・フリームニル)
詳細不明。
- 戦野構築(ライフ・フォールクヴァング)
詳細不明。
装備
- 紅黄金のヒールロッド
詳細不明。