「始めるぞ」
「やるか」
「やるぞ」
「戦(や)って殺(や)る」
プロフィール
年齢 | 29歳 |
---|---|
身長 | 117C |
種族 | 小人族(パルゥム) |
職業 | 冒険者 |
所属 | フレイヤ・ファミリア |
Lv. | 5 |
二つ名 | 炎金の四戦士(ブリンガル) |
CV | 市川太一 |
概要
【フレイヤ・ファミリア】幹部である小人族(パルゥム)の四つ子兄弟。長男がアルフリッグ、次男がドヴァリン、三男がベーリング、四男がグレール。
二つ名は兄弟合わせて【炎金の四戦士(ブリンガル)】。
種族最弱と言われている小人族でありながらも、兄弟四人でLv.5に上り詰めた第一級冒険者であり、フィンと並び小人族最強の実力者として知られている。
人物像
四つ子なだけあって、容貌はパッと見では区別がつかず違いの見分け方は瞳と鎧の色。長男アルフリッグは青色の瞳の槍使い、次男ドヴァリンは黄色の瞳の大鎚使い、三男ベーリングは緑色の瞳の大斧使い、四男グレールは赤色の瞳の大剣使いである。
会話の際は、四人の兄弟がまるで一人の人物であるかのように交互に対話をする。性格も似たり寄ったりで違いを探す方が難しいが、長男のアルフリッグは比較的常識人で、下兄弟三人が好き勝手やるのを宥める役回りに就くことが多く、その弟達から最終的に揃ってぞんざいに扱われるという苦労人。しかし、同時に四人の中で怒りだすと最も手が付けられないのがアルフリッグであり、弟達の間では長男を本気で怒らせないようにするという暗黙の了解がなされている。
兄弟間でのやり取りは若干コント気味で、長男の台詞に対し弟達が「「「それな!」」」と一斉に受け答えたり、特典SSでは兄弟の区別がつかないと言われていることを気にしてキャラの差別化を図ろうとし、それぞれ違う語尾(フレイヤのマイブームという事で、兎関連)を付けようとして盛り上がるなど、【フレイヤ・ファミリア】の中でもコメディ色のある人物達である。
【フレイヤ・ファミリア】幹部の一員なだけあって、主神フレイヤに絶対の忠誠を誓っているが、アレンと同じく過激派の部類に入る。フレイヤの興味を独占しているベルに対して良く思っていない一方でベルが「仮入団」した際、教育係に任命されたヘディンが「教育」と言う名の「嬲り殺し」を行った際は、本当に殺しかねないレベルで痛めつけていたのを見兼ねて、止めたりもしている。
関連人物
敬愛する主神。彼女への忠誠の根幹には過去に自分達が原因で彼女を汚してしまった負い目にある。
自分達と同じ小人族最強の実力者。所属派閥が敵対関係である上にフィンの一族の代表の様な振る舞いに嫌悪感を抱いている事もあって、心底気に気に入らない様子を見せている。
暗黒期に賞金稼ぎ時代の彼女の襲撃を返り討ちにしている。
ランクアップが難しい小人族がLv.2にランクアップした彼女にアルフリッグが好印象を抱いていた。
作中の活躍
本編開始前
『僕たちが、あの方を穢したんだ……!』
『僕たちのせいでっ、あの方は穢れたんだ‼︎』
とある工業都市に生まれで手先が器用だった事もあって、細工職人として生計を立てていた。当時は兄弟全員が無欲で、小人族という事もあり大抵の事を諦めており、他者との接触もせずただ只管ドワーフの親方の注文を聞き入れては、薄暗い工房の中で様々な品を作り続けていた。作った品はどれも素晴らしい出来であったが、誰も彼等を見た事が無かった為に、本人達の知らない間に都市一の腕を持つ『幻の職人・巨匠(ガリバー)』という噂が立っていた。
そんなある日、自身の眷族に相応しい人材を探し求めオラリオの外に出ていたフレイヤが、ガリバー兄弟の作った首飾りを見つけて興味を持ち、居場所を探し当てる。初めて出会う美しい美貌を持つ彼女から自分の首飾りを作って欲しいとオ頼まれ、欣喜雀躍になりながら作業に取り掛かったが、首飾りが完成した4日後、フレイヤがドワーフの親方に「彼等を解放して欲しい」と交渉を持ち掛けた所、その見返りとしてフレイヤ自身を要求される。その結果、フレイヤはそれを承諾した事を聞き、自分達の為にフレイヤが汚された事を知った兄弟達は、それまでの長年に溜め込んでいた感情を爆発させ親方を惨殺してしまう(また、この時アルフリッグの怒りっぷりは半端ではなく、弟達が長男の恐ろしさを初めて知った瞬間でもあった)。
全てが終わった後、フレイヤから自分が欲しかった首飾りとはガリバー兄弟達自身の事であり、「彼等を手にする為ならつまらない男と一夜を過ごすなど安い事」と優しく微笑みかけられた事で、ガリバー兄弟は子供の様に泣きながらも生まれて初めて受けた愛に報いる為、無欲な小人族から一つの寵愛のみを欲する強欲な小人族となり、フレイヤに忠誠を誓うようになった。
この過去の出来事は4兄弟にとってあまりにも苦い思い出となっており、アルフリッグに至っては今もなおフレイヤに対して負い目を感じている節がある。事実として、上記のアルフリッグのセリフが発せられたのは後述の派閥大戦の最中だった。
本編
自身が狙っているベルに師事していたアイズの存在が気に食わなかったフレイヤの命により、アレンと共にアイズへの警告として闇討ちを仕掛けている。
その後、フレイヤを殊の外敵視して【フレイヤ・ファミリア】の壊滅を目論んでいたイシュタルが、彼女への嫌がらせを兼ねてベルを拉致した結果、それを知ったフレイヤの命令を受ける形で、ファミリアの総出で【イシュタル・ファミリア】の拠点である歓楽街を襲撃した。ベルの事が気に入らなかったガリバー兄弟は、ベルを助ける意思など毛頭無く、団長のオッタルに対しても、「主神の神意には従うが、ベルの事は助けない」とはっきりと答えている。
異端児(ゼノス)編では、ベルとアステリオスの決闘を邪魔させないよう、アレンと共にヒリュテ姉妹を足止めした。
クノッソス攻略の『第二進攻』では、ガレスや椿達の部隊に加勢し、『精霊の分身(デミ・スピリット)』を討伐に貢献した。そんな中で、ベルの【英雄願望(アルゴノゥト)】の大鐘楼の音が響くと、「フレイヤ様がもっと夢中になるから報告したくない」と呟いていた。
16巻では、とある理由により命令に背いたシル(ヘルン)をヘグニと共に処刑しようとした所、立ち塞がった『豊穣の女主人』メンバーを瞬殺している。
フレイヤの下知が下ったことで【ヘスティア・ファミリア】を襲撃し、救援に駆け付けた【ヘルメス・ファミリア】共々、彼らを一掃。【ヘスティア・ファミリア】のそれぞれの得物を奪ってヘスティアの前に投擲して、彼らが人質となった事を示した。
オラリオ中に『魅了』が施された後は、ベルをヘディンとヘグニと共に『洗礼』で死ぬ寸前まで扱いていたが、ある時にヘディンが周囲で見ていた団員達がドン引きしてしまう程までに度が過ぎるやり方に出ようとした際は、武器を向ける形で止めて批判している。
その後、深層から戻ってくる『ロキ・ファミリア』の冒険者達を待ち伏せする為にバベルで見張っていた時にフレイヤの『魅了』が解除されると、すぐさま本拠へ引き返すが、『魅了』から解放されたガレスが立ちはだかり、交戦する事になる。
『派閥大戦』では、アレンと共に『強靭な兵士(エインヘリヤル)』を率いて派閥連合を攻め立てるが、指揮をとっていたヘディンが造反した事で狙われる立場に追いやられる。ヘディンの魔法を躱しつつも、アイシャやルノアら『豊穣の女主人』メンバーをものともせずに追い込んでいくが、アレンが合流した矢先に放たれたアーニャの【レミスト・フェリス】を食らったことで、ステイタスを大幅に下げられてしまう。
アルフリッグは春姫の存在に勘づき、配下に命じて春姫のいる予備隊を狙わせる。これによって、ついに春姫の階位昇華(レベルブースト)の秘密が白日の下に晒されてしまう。だが春姫は構わず魔法を詠唱、さらにサミラらアマゾネスの足止めに遭い発動を許してしまう。さらに戦場に出たリリの策で索敵能力に長けたベーリングが封じられて連携が崩された挙げ句、兄弟達が完全に分断されてしまう。
グレールがルノアの拳撃を浴びて力尽き、ドヴァリンはクロエの毒に冒されて脱落、復帰したベーリングはナァーザに弱体化魔法を重ね掛けされ、命に斬り捨てられて脱落。最後に残ったアルフリッグだけは、アイシャの【ヘル・カイオス】を受け深手を負いつつも意識を失わず、派閥連合が絶句する程の底力で抵抗するが、魔法【グラリネーゼ・フローメル】を発動したアレンの巻き添えを喰らう形で沈む事になり、戦闘不能になる。
『派閥大戦』が終結して【フレイヤ・ファミリア】が解体された後、オラリオを去ろうと『豊穣の女主人』を出たフレイヤが、ベルとリュー・リオンたちに『本当の望み』を告げてベルとリューたちが歓声を上げた後、とある酒場の屋上でオッタルたちやヘルンと共に見守っていたガリバー兄弟は、アレンの問いにヘディンが素っ気なく答えたことで、アレンやヘグニと共にヘディンを睨み付けた。
【フレイヤ・ファミリア】解体後は、【ヘスティア・ファミリア】の護衛を行っている。また、『豊穣の女主人』で開かれた祝勝会では、ベルたちの前でウェイターとして働く姿を見せ、それを屈辱とし何故かベルに恨みの矛先を向けていた。
後に開催された『都市競技祭典(オラリオピアード)』では、元【フレイヤ・ファミリア】の参加が認められなかったため、ヘディン(最終戦だけアレンも)と共にジャガ丸くんを食べながら観戦。最終戦の舞台の『竜の谷』近辺でベルとレオン・ヴァーデンベルクが戦うことになり、ベルがレオンの連続の『残光』でボロボロになっていく姿を見ても、アレンと共に一切動じていなかった(ヘディンだけは、レオン相手に手も足も出ないベルを見て舌打ちしていた)。
アストレア・レコード
当時はLv.4。
小説版では、『大抗争』初日に『闇派閥(イヴィルス)』の主要派閥である【アパテー・ファミリア】の幹部バスラムと、彼が率いる強化された【オシリス・ファミリア】残党だった【精霊兵】たちと交戦。12体の【精霊兵】が全員Lv.5だった為に重傷を負う。その翌日に、ザルドとアルフィアを倒す為に『強靭な勇士(エインヘリヤル)』を生み出すべく、オラリオ南西部にもう一つの『戦いの野(フォールクヴァング)』を作ってオッタルたちと殺し合う。
『大抗争』最終日、再びバスラム率いる十二体の【精霊兵】と交戦。数体の【精霊兵】を始末した後にアルフリッグがバスラムの片腕を斬り飛ばし、それに怒り狂った彼が隠し持っていた【精霊の短剣】を失った腕の傷口に差し込んで自身の肉体を肥大化させて【精霊兵】と化すが、代償に理性を失っていた為に難なく攻略して勝利を収め、『大抗争』終結後にLv.5にランクアップする。
能力
アルフリッグが槍、ドヴァリンが大鎚、ベーリングが大斧、グレールが大剣を使う。
彼らの真骨頂は『無限の連携』と称される都市随一の連携にあり、兄弟それぞれの長所を活かした連携は足し算ではなく掛け算とまで評され、『四人揃えばいかなる第一級冒険者にも勝る』と言われている。
ドヴァリンが魔力察知能力、ベーリングが索敵能力、グレールは観察能力に秀でており、計算能力が高いアルフリッグが弟達の分析をまとめて意思決定を行う。
外伝『ソード・オラトリア』では、多方面から多種類の魔法を放つ『祭壇の支柱(スピリット・オルター)』の攻撃を、三人が防ぎながら一人が攻撃を仕掛けるという一心同体の戦法を無限に繰り返し、攻撃をほとんど無力化して葬り去り圧倒的な実力を見せつけた。
episodeフレイヤでは、東西南北に互いが目視でギリギリ確認出来る距離まで離れていようが、まるでテレパスをしているかのように声を重ね、たった四人で二万のワルサの軍勢を包囲殲滅するといった芸当を成し遂げている。
劇中で彼らの連携で撃破されなかったのは格上を除けば、彼らの動きを知っている元団員のアーニャくらいである。
弱点は、連携を生命線としているために1対1の戦いが苦手なこと。『派閥大戦』終盤にて、リリの捨て身の策によって4人がバラバラに分断され、孤立したところを狙われてこの弱点が露呈した。
前世
『メモリア・フレーゼ』の5周年記念イベント「ナイツ・オブ・フィアナ」に登場するグレーンとベリンの双子の兄弟は、おそらくグレールとベーリングの前世と思われる。
また、彼らには双子の弟であるドヴァールとアルフがおり、おそらくドヴァリンとアルフリッグの前世と思われる。
兄弟全員フィアナ騎士団に所属しており、第一部ではグレーンとベリンが初代フィアナ騎士団に、第二部ではドヴァールとアルフが二代目フィアナ騎士団に参加する。下の兄弟はフィンの部下であり、共犯者ともいえる存在。
フレイヤが存在しないためか、口が悪く排他的なガリバー兄弟とは違い、仲間や兄弟との仲は良好。また、アルフだけは敬語で話している。
ちなみに、兄弟の順番はガリバー兄弟とは逆になっている。
余談
アニメでは兄弟全員いる時は基本、「長男のアルフリッグが代表して発言」「弟達は声を揃える」といった法則がある他、4人が同じ台詞をハモる場面では声優の市川太一氏がそれぞれ少しずつトーンを変えて演じ分けする工夫がされている。
アニメ五期6話のWeb予告、同じ声の四兄弟の中の兄弟一人を当てる「ガリバークイズ」を出題している。
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか フレイヤ・ファミリア
フレイヤ オッタル アレン・フローメル ヘディン・セルランド ヘグニ・ラグナール フィン・ディムナ
ブリーシンガメンの首飾り:元ネタ。ただしこちらは四人のドワーフ。
ロイド・ロイド(BLEACH):こちらは双子だが、双方の容姿は完全一致と言っていいレベルで似通っており、思考回路もほぼ同一であるため、ガリバー兄弟とは違って見てくれからの判別は不可能である(本人達でさえどっちが兄でどっちが弟なのかは最期まで判らなかった)。
二人を判別できる唯一の要素は能力の違いであり、兄の「Loyd(Lのロイド)」は相手の容姿と能力やスペックを、弟の「Royd(Rのロイド)」は相手の容姿と記憶や精神をそれぞれ再現することができる。ちなみに中の人はヘグニである。
中野家(五等分の花嫁):こちらは五つ子の姉妹。声も髪型も全く異なるが、それは読者や視聴者に区別をつけさせるための意図的な設定にすぎない。実際は髪の毛や瞳の色、スタイル全てが5人全員完全に同一のため、元に戻すとガリバー兄弟以上に見分けがつかず、事実作中でも人違いや変装による入れ替わりが絶えなかった。
なお、アニメ版では5人全員キャストが異なるが、ガリバー役の市川氏同様1人で5人全員の声を演じたCMがある。その際の演者はオリンピアの元気娘。