「…私を……よく…やった………と……光…栄……」
概要
滅却師で構成された見えざる帝国の精鋭部隊「星十字騎士団」のメンバーである双子の兄弟で、それぞれが似て非なる能力を持つ。ユーハバッハから授かった聖文字は"Y"。
LとRの二人として存在し、LのスペルはLoyd、RのスペルはRoydである。
Lの方が兄でRが弟だが、双方があまりにも似すぎていたためどちらが兄でどちらが弟かは永久にどうでもよくなったという過去を持つ。
読者からの愛称はLロイド、Rロイドなど。
本人達はユーハバッハに従順だが、Lは殆ど描写がなく、Rは能力の都合上性格はいくらか変化するため、具体的なところは不明である。但し、Rは死ぬ間際にユーハバッハに褒められて感涙していたことから騎士団内でもかなり高い忠誠心の持ち主だと思われる。
聖文字
能力名は"Y"【貴方自身】(The Yourself/ジ・ユアセルフ)。
姿形に加えて、Lのロイドは相手の技術と力の全てを、Rのロイドは相手の記憶と精神の全てを、それぞれ真似る事が出来る。
後に師匠が彼のファンクラブの会員からのRのロイドが陛下の能力や武器を使えたのは何故かという質問に、ロイドはそれぞれ記憶の「全て」と力の「全て」をコピーでき、それ以外の部分は7〜8割をコピーできるからだと答えた。
彼曰く、記憶だけ、力だけをコピーできてもほとんど役に立たないから、とのこと。
本編での動向
Lのロイド(兄)
第一次侵攻時、ジェローム・ギズバット、ベレニケ・ガブリエリと共に更木剣八と戦闘、剣八に化けてある程度互角に渡り合ったと思われたが、彼の戦闘中に自身を進化させる力(つまり本気の力)にはついていくことができず、敗死した。
回想シーンのみの登場のため、作中では一言も喋ることはなかった(喋ってはいたのだろうが作中で描写されることはなかった)。
Rのロイド(弟)
同じく第一次侵攻時、ユーハバッハに化けユーグラム・ハッシュヴァルトと行動を共にする。ユーハバッハに変身していたため始解状態の山本元柳斎重國と互角以上に渡り合っている。さらに記憶を完全にコピーするため会話にも特に食い違いが起こらず、元柳斎は偽物と気付くことが出来なかった。(力も現在のユーハバッハの7~8割をコピーしているため、戦闘力も千年前と遜色ないレベルに達していたと思われる)
上記の3人の星十字騎士団を倒した剣八と交戦(※注)し圧勝したが、その後立て続けに現れた元柳斎とユーハバッハの用事が済むまで元柳斎の足止めとして戦う。
序盤こそ互角だったものの、元柳斎が卍解【残火の太刀】を発動して記憶と異なる技を使用したため次第に太刀打ちできなくなり、滅却師の攻防一体の極大防御呪法である【聖域礼賛(ザンクト・ツヴィンガー)】を用いて対抗するが【火火十万億死大葬陣】によって壊され、山本の最後の技【天地灰尽】により身体を真っ二つにされ倒された。
薄れゆく意識の中、とある目的を果たし戻ってきた本物のユーハバッハに「よくやった」と褒められ、満足げな笑みを浮かべた直後、ユーハバッハにより消し飛ばされるという凄絶な最期を迎えた(その最期は敵である筈の元柳斎ですら「外道が」と怒りを露にするほど壮絶であった)。
元柳斎の卍解の噛ませになっただけではなく、上司から粛清されたという可哀想なキャラである。
元の姿と声で発した台詞は「ユーハバッハ様」「私をよくやったと」「光栄」の3つのみ。他は全て偽ユーハバッハの姿と声であった。
(※注:描写がないため偽ユーハバッハVS剣八はタイマンではなく、ハッシュヴァルトの介入もあった可能性も考えられる)
余談
アニメではLにCVはつかなかったが、もしついていた場合はRも小林氏が担当したと思われる。