「どうしてそんなに早く強くなれるの?」
「強くなろう。今の弱い自分と、決別するために」
「ファミリアの事情はあるけど、君を見捨てるのは違うと思う」
プロフィール
年齢 | 16歳 |
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身長 | 162C |
種族 | ヒューマン |
職業 | 冒険者 |
所属 | ロキ・ファミリア |
Lv. | 5→6 |
二つ名 | 剣姫(けんき) |
CV | 大西沙織 |
概要
本編のメインヒロインの一人で、外伝作品『ソード・オラトリア』では主人公を務める。
都市最大派閥である【ロキ・ファミリア】に所属するヒューマンの少女。派閥内でも中核を担う冒険者で、オラリオでもトップクラスの剣技を誇る実力者。二つ名は【剣姫(けんき)】。また、二つ名とは別に『戦姫(せんき)』という異名もある。
本編主人公のベルとは、彼がミノタウロスに襲われている所を助けた事で出会い、その際に彼に一目惚れされる事になる。以降はベルの憧憬となり、彼の冒険者の人生に大きな影響を与える事になる。
ベルの主神であるヘスティアからは、自身がベルの憧憬の対象であることから猛烈なまでの嫉妬心を抱かれており「ヴァレン何某(なにがし)君」と呼ばれている。
メインヒロインの一人なのだが本編での出番と活躍はあまりなく、現状彼女の活躍と詳細は主に『ソード・オラトリア』で書かれている。
人物像
容姿
長い金髪と金眼を持ち、女神やエルフにも引けを取らない美貌をしており、彼女に憧れを抱く者も多い。背中と脇が見える露出度がやたらと高い服を普段もダンジョンに行く時も着ているが、これはアイズの趣味ではなく、ロキに「着てくれなきゃ舌を噛み千切る」と脅されたので仕方なく着ている。本人は結構恥ずかしい模様。
性格
一見で物静かで神秘的に見えるのだが、本当は口数が少なく感情を表に出すのが下手なだけ。精神的に幼い部分もあり、口下手で人見知りの激しいコミュ障的な面も目立つ。マイペースで考えなしに行動する事もあって、身近な者達からは天然とよく言われる。
自身が並の冒険者達よりも段違いの実力を持っている事に関しては少なからず自覚しているが、自分より実力の低い冒険者を見下す様な傲慢さは持たず、時にはファミリアに関係なく応援したり、協力しようとする優しさも見せる。
後述のモンスターへの憎悪もあって、強くなる事とモンスターを殺す事に関しては常軌を逸した執着心を抱いており、ファミリアの首脳陣からは心配されていたのだが、仲間達との出会いや交流の中で次第に人間らしい感情を取り戻していった。もっともモンスターへの憎悪は消えたわけではなく、第一級冒険者になった現在においても更なる強さを求めるあまり無茶する傾向があるなど、危うさが消えたわけでない。強くなる事以外基本的に無関心なので、ダンジョンに潜る事と鍛錬ばかりしている。このような行動範囲の狭さもあって相当な世間知らずとなっており、膝枕の事すら知らなかった。
ちなみにオラリオ名物のジャガ丸くんが幼少期から大好物。余りにも好きなのでジャガ丸くん一個の為に雑用レベルのクエストを受けてしまった事さえもある。
ヘスティアの店で売っているジャガ丸くんがお気に入りで、よく店に訪れている。
仲間との関係
ファミリアの副団長であるリヴェリアには幼い頃から面倒を見てもらい、アイズにとって母親代わりとも言える存在で、彼女とは親子のような強い絆で結ばれている。一方でアイズがもっとも頭が上がらない人物で、彼女に叱責されてしまう事には子供のように脅える事もある。幼い頃はひどい利かん坊だったアイズだが、リヴェリアのしっかりとした教育のおかげか、最低限の礼節やマナーを守る事に関しては理解しており、ヘスティアを始めとする神様といった目上の者に対して敬語で会話をしている。
同年代のティオナ、ティオネ、レフィーヤは親友と言える関係で、四人一緒に行動する事が多く、彼女たちとの交流でアイズの精神面はだいぶ落ち着くようになった。また、自分を慕うレフィーヤといった後輩にあたる団員も持つようになってからは、自己中心的な戦い方も鳴りを潜める様になり、他の団員達を気遣ったりする等、先輩としての責任感も身に付けるに至ったとされている。
主神であるロキのお気に入りである一方、彼女のセクハラには厳しく容赦無い。
ベルとの関係性
ベルに対しては、彼の急激な成長速度に目を付け、ベルと関われば自分も成長の秘訣を得られるのではないかという思いから戦い方を教える事になる。訓練方法は実戦形式で叩きのめし、気を失ったら膝枕をするという、ベルにとって飴と鞭の繰り返し。この方法でベルは防御の基礎を学び、伸び悩んでいた『耐久』のアビリティが一気に成長する事になった。ちなみにアイズにとってベルを膝枕するのは非常に心地よく、膝枕したいがために訓練という目的を忘れて無理やり気絶させたこともある。
その後もダンジョン18階層の「安全階層(セーフティポイント)」で「リヴィラの街」をベルに案内したり、アポロン主催の『神の宴』では彼のダンスの申し入れを受け入れて一緒に踊るなど、【ロキ・ファミリア】の中でもティオナ同様好意的に接している。また、ヘスティアが「ベル君だって汗臭い子は嫌だろ!?」とベルに問い質した際は、「自身が汗臭くないだろうか」と気にする描写もある。
ベルの前では年上らしく背伸びをしていたいと言う見栄があるらしく、エダスの村で思い詰めるベルの相談に乗ろうとしていたが、相手の気持ちを察する事が出来ておらず、一方的に聞き出そうとした事で拒絶されてしまい、結果的に逆ギレしてしまった。
その一方で、ベルが他の女性と親し気な様子を見せたら寂しげな表情を浮かべたり、自分と敵対してでも『異端児(ゼノス)』のウィーネを守った時には大きなショックを受け、凄まじい嫉妬心を抱くなど、異性としても意識はしている模様(漫画版では精神的余裕の無い表情が鮮明に描かれている為、そのショックの大きさが分かりやすくなっている)。ちなみに16巻の彼女の内心によると、アイズにとってベルとは「親に隠れて飼っているペットの兎」という認識らしいが、上述にある通り精神年齢が幼いため恋愛感情がよくわかっていない可能性がある。
また、本人に自覚はあまりないがアイズは自派閥内の人気が非常に高く、アイドルのような扱いを受けているので、他派閥でありながらアイズに気に入られているベルの事を妬む団員もかなりいる(アイズの事を崇拝しているレフィーヤと、アイズに好意を抱いているベートからは特に)。ちなみにアイズはベルの「憧れの人」がベートではないかと持ち前の天然さから勝手に勘違いしており、ベルと出会ってから半年後もこの誤解は続いたままだったが、とある美の神の暴走の際に、ベルから「あなたに憧れて良かった」と言われて、彼の「憧れの人」が自分だとようやく気付く事になる。
弱点
冒険者としての実力は非常に高いアイズだが、意外と弱点や欠点も多い。
- 泳げない
- 酒癖が悪い
このことから禁酒されており、エダスの村で酒を出された際には、同じ部屋にいたベルをボロ雑巾にしてしまった。
しかもタチの悪いことに、飲んだ後の記憶がキレイさっぱり無くなるらしく、自分の酒癖の悪さを自覚していない。本人は酔いがさめて気づいた後は「何者かの襲撃を受けた」と勘違いしている。
- 幽霊が苦手
- 演技力が低い
アプリ『メモリア・フレーゼ』の冒険譚などでは、彼女の大根役者っぷりが存分に発揮されている。
ちなみに、ドラマCDでプレミアムじゃが丸くんを貰った際は覚醒し、演技力が一時的に向上した。
- 絵心がない
出自
出生の殆どが謎に包まれており、外伝で明かされた情報によると母親は『迷宮神聖譚(ダンジョン・オラトリア)』に登場する風の精霊「アリア」同じ名である事と、父親は人類史上最強と謳われた大英雄「アルバート」との関連が示唆されているが、現状詳細を把握しているのはファミリアの首脳陣であるロキ、フィン、ガレス、リヴェリアとオラリオ創設神であるウラヌスぐらいとなっている。リヴェリアによるとアイズに精霊の血が流れているのは間違いないらしく、彼女の魔法【エアリエル】も精霊に関連した物とされている。
その他にも、かつての二大派閥【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の主神だったゼウスとヘラもアイズについて何か知っていたらしく、ゼウスはヘルメスにアイズについて何かしらの情報を教え、ヘラはアイズの事を欲しがっていたらしく、『メモリア・フレーゼ』3周年イベント「アストレア・レコード」では、【ヘラ・ファミリア】の元幹部だったアルフィアがアイズを見て、「まさか、例のダンジョンの娘か?」という謎の反応を示しており、同時にアイズの存在が下界の『救界(マキア)』において大きな『鍵』となる事を匂わせる発言もしている。また、その際その場にいたリヴェリアには、アイズについて「『生贄』にでも使うのか?」と尋ねている。
モンスターへの憎悪
アイズが冒険者として戦い続ける最大の原動力。
強さへの尋常でない執着はモンスターへの憎悪によるものからで、冒険者となった理由もモンスターへの復讐心からである。彼女のモンスターへの憎悪の起因は、『三大冒険依頼(クエスト)』の一つである『隻眼の黒竜』が関係している様だが、詳しいことは現状不明。ただ、アイズの独白によると、隻眼の黒竜を倒す事が「失った母親を取り戻す事」に繋がるとされ、それが一体何を意味しているかについても明かされていない。エダスの村で、モンスターを寄せ付けない効果を持った『隻眼の黒竜の鱗』が御神体として崇められている事を見た際は、激しい苛立ちを見せていた。
幼少期から「モンスターは必ず殺す」という誓いを自分自身立てており、モンスターを「殺す事」に何よりも執着するその歪んだ想いは、憎悪の大きさによって力が増すスキル【復讐姫(アヴェンジャー)】が発現してしまう程。ファミリア入団時に冒険者の間で呼ばれていた『戦姫』という異名もモンスターとの戦いにおけるあまりにも狂気的な姿を見て付けられたもので、当時は入団したばかりのラウルやアキからも敬遠され、他のファミリアに所属する冒険者達からも恐れられていた。劇中では『少女の皮を被った狂戦士(バーサカー)』、『モンスターよりもよっぽど化物な存在』と比喩される事もある。ティオネやティオナ、レフィーヤといった心許せる仲間を得ても、上記の誓いだけは決して変えようとしない。
モンスターに近親者を殺された理由から恨みを持つ者は作中でも多いのは確かだが、アイズの場合はそれを差し引いてもモンスターへの憎悪が常軌を逸した物となっており、それどころか「モンスターを殺す」という行為そのものに一種の喜びや生き甲斐さえも感じてしまっている等、作中屈指の『殺戮者(モンスタースレイヤー)』と言って良い有様となっている。
このようにモンスターは絶対に滅ぼす存在という認識になっているので、モンスターでありながら人の心を持つ『異端児』を初めて見た際は、自分の誓いを破りかねない存在としてかつてない程取り乱しており、圧倒的戦闘能力を持つアステリオスに仲間たちがやられていく姿を見て逆に安堵するという歪んだ一面を見せている(漫画版の『ソードオラトリア』では狂気的な笑みを浮かべならアステリオスと交戦しており、それに気付いたリヴェリアは苦悶の表情を浮かべていた)。
『メモリア・フレーゼ』の「とあるストーリー」では、人間の姿をしていながらもモンスターを遥かに上回るレベルの力を持った規格外な存在に対し、相手に意思疎通が出来るにも拘らず、説得に聞く耳持たずで見境の無い憎しみで殺そうとまでしている。
劇中の様相
本編開始前
まだ幼い頃は、両親と共に穏やかな時を過ごしていたアイズであったのだが、7歳になったある日を境に目の前で両親を失ってしまい、一人生き残っていた所を【ロキ・ファミリア】の面々に救われ、身寄りが全くいなかった事から彼等の元に身を寄せる事になった。
両親を失った心の傷から、モンスターに対する常軌を逸した憎悪に完全に囚われてしまったアイズは、ロキ達からの反対を押し切る形で眷族となる事を懇願。拒否したとしても問題を起こしてしまう可能性を危ぶんだロキが半ば妥協する形で眷族となり、その日の内に冒険者への登録を行った。
冒険者となり、初めて迷宮(ダンジョン)の探索をした際は、最初に遭遇したゴブリンを一撃で撃破してしまう等、戦士として恐ろしい程の規格外な才能を発揮している。しかし、非常に荒れていた為に、自分が強くなる以外の事に全くの無関心で、ただ只管人形の様に凄まじい勢いと無表情でモンスターを葬る姿から【人形姫(にんぎょうひめ)】と呼ばれ、自分よりも立場が上の冒険者の多くからも恐れられていた。
その姿を見て早々に死ぬだろうと思った椿・コルブランドからは剣の制作を拒絶されており、『闇派閥』の幹部格の神の一柱であるタナトスでさえも「力を求める復讐の使徒」と評し、アイズの中に眠る「どす黒い炎」に強く惹かれる程であった。
冒険者となってから僅か1年後、Lv.2に昇華(ランクアップ)した事で当時のオラリオを騒がせる事になったが、これが逆に災いし、より強い力を求める傾向が一層強くなってしまい、ステイタスが思う様に上がらなくなった日々に激しく苛立つようになる。昇華(ランクアップ)する為の秘訣として「『冒険』や『偉業』を達成させる」という物があるが、ただでさえ自殺行為も同然の危険を冒すアイズがこの事を知れば何をしでかすのか分かり切っていた為に、ロキやフィン達といったファミリアの仲間や『ギルド』のアドバイザーであるローズからは教えてもらえずにいた。
そんな中、偶然出会ったヘルメスからランクアップの秘訣について教えられた結果、単独で迷宮(ダンジョン)に向かって潜るという危険な行為に手を染めてしまい、探していたリヴェリアに激怒されてしまうが、溜りに溜まった不満をぶちまける形で「貴方は私の母親じゃない」と反発。再び迷宮(ダンジョン)へと向かってしまい、怒りに任せてモンスターを駆り続けるが、そこへ『闇派閥』のタナトスが姿を現し誘惑される事になる。
しかし、ファミリアで過ごした日々を思い出し「あの人達を裏切るのは間違っている」と拒絶。タナトスの神意の影響を受けて生み出された「漆黒のワイバーン」によって窮地に陥る中、そこに単独で駆け付けて来たリヴェリアの言葉を受け、初めて「エアリエル」を発動。ワイバーンを撃破した後、リヴェリアからの言葉を受けたアイズは自分の間違いに気付き、和解するのだった。
その後、『大抗争』等も経て冒険者としての経験を積んでいき、同時に多くの同年代の仲間達も得ていったアイズは、Lv.5の第一級冒険者にまで上り詰めるのだった。
本編
物語の開始時点では、既に【ロキ・ファミリア】の中核を担っており、16歳という若年ながらも、常に死と隣り合わせとなる危険な「遠征」を幾度もこなしているベテランの冒険者となっている。
冒頭では、深層への遠征からの帰還中にて、ファミリアの不手際により駆け出しの冒険者には命の危険に関わるミノタウロスの集団が上層部に向かって逃走してしまい、それを追って撃退していく中、単独で迷宮(ダンジョン)に潜って危険に晒されていたベルを救う形で「出会い」を果たす事になるも、彼には逃げられてしまう事になる。
その後、18階層で起きた【ガネーシャ・ファミリア】所属の冒険者ハシャーナ・ドルリアが殺された事件に遭遇した際は、犯人である謎の女性レヴィスと対峙。謎の極彩色のモンスターを使役する上に、圧倒的な力を持っていた事から彼女には逃げられてしまい、これによって自らの実力不足を感じた結果、階層主モンスター・ウダイオスに一騎打ちを行い、見事勝利した事でLv.6へと昇華(ランクアップ)している。
また、ウダイオスの撃破時に入手したドロップアイテムである「ウダイオスの黒剣」はボールス・エルダーの手に渡り、鍛冶志望であった彼によって剣として改修された物は、ベルが『漆黒のゴライアス』を撃破する為の武装として利用され、失われる事になった。
そんな中、ベルに対しては、自分の事から謝るタイミングを探していたが、何かと逃げられている。後に、その機会は得られたが、ベルの中にある「強さ」の秘訣を掴めば自分の更なる昇華(ランクアップ)に繋がると考え、団員達には内緒(外伝ではレフィーヤにバレている)で、一週間という限定の期間ベルと個人的に鍛錬を行った。しかし、それを不快に感じたフレイヤが差し向けた【フレイヤ・ファミリア】のアレン・フローメルとガリバー兄弟の襲撃を受け、「ベルに関わるな」と警告される。
その後の遠征中、ベルが隻角のミノタウロスに襲われている事実を知り駆け付けるも彼からは協力を拒否され、Lv.1の身でありながら自分自身の力で隻角のミノタウロスに立ち向かい、奇跡的に撃破したベルの姿を他の【ロキ・ファミリア】の上位メンバーと共に目の当たりにする。そして、その時のベルのステイタスがオールSで、さらにステイタスの一つが限界突破であるSSだったことを知って驚愕したアイズは、以後は限界突破を成し得た彼を密かに目標とするようになった。
遠征にて、24階層における食糧庫(パントリー)での戦いにおけるレヴィスからの言葉通り59階層にまで辿り着き、そこで『都市の破壊者(エニュオ)』の用意していた『精霊の分身(デミ・スピリット)』と対峙。レヴィスと同様に自身を「アリア」と呼び「餌」として求めてくる彼女に対し、フィン、リヴェリア、ガレス、ティオネ、ティオナ、レフィーヤ、ベート、ラウル、ナルヴィ、クルスといった【ロキ・ファミリア】の面々と総力を挙げて撃破した。
メレンにおける【カーリー・ファミリア】との抗争後は、零細ファミリアの所属の身であったベルが、【アポロン・ファミリア】から『戦争遊戯(ウォーゲーム)』を仕掛けられてしまうという危機的な事態となり、彼の頼みを受ける形でティオナと共に再度の特訓を行い、『戦争遊戯』当日には他の【ロキ・ファミリア】の上位メンバーと共に映像で彼の戦いを見届け、ヒュアキントス・クリオを撃破して見事勝利したベルの姿に「おめでとう、ベル…」と祝福。『戦争遊戯』後に彼がLv.3へ昇華(ランクアップ)した際も喜びを見せている。
しかしその後、『闇派閥』が拠点としていた人造迷宮「クノッソス」での戦いは、指揮官のフィンが重傷を負わされ、更にリーネ・アルシェを含む多数の戦死者が出てしまう事態となる。それが原因で、ベートを中心に一悶着と騒動が起きた後、今度は軍神アレス率いるラキア王国軍がオラリオへの侵攻を開始。前線でラキア軍を相手に戦う事になり連戦連勝を続けるが、正攻法を断念し神を人質にしてヴェルフ・クロッゾと交換させようとしたアレスの目論見によりヘスティアが拉致されてしまい、彼女を救出しようとしたベルと共に巻き込まれた結果、エダスの村へと流れつく。ヘスティアの療養も兼ねて村で滞在する中、村の人々が自らの両親の仇である隻眼の黒竜の鱗を「モンスターから守ってくれる御神体」として崇めていた事実に激しい怒りを抱く事になっており、その様子を心配したヘスティアに諭される事になっている。
オラリオへの帰還後、意思疎通の出来る武装したモンスター達である【異端児】の出現によって、「モンスターであれば何であろうと殺す」と決めている自分と、「意思疎通の出来るモンスターならば分かち合いたい」と願うベルの互いの価値観がぶつかり合い、遂には異端児の一人であるウィーネを巡って【ロキ・ファミリア】と【ヘスティア・ファミリア】が全面的に敵対関係となる深刻な事態にまで発展してしまう。
オラリオの人々が【ロキ・ファミリア】を支持するのに対し、逆にベルはオラリオ全体を敵に回してしまう事になり、自身も人の心を持つモンスターがいるという事を認知しながらもその考えは変えず、ウィーネを守ろうとするベルに容赦なく剣を向けた事で、決定的な対立関係となろうとしていた。しかし、ベルもまた自身に立ち向かおうとする覚悟を変えようとはせず、更には自身が殺そうとしていたウィーネが、自らの危険も顧みずにベルを守るべく駆け付け、自分自身の手で爪と翼を引きちぎった上でベルへの一途な思いを叫ぶ彼女の姿に子供の頃の自分自身と重ねた結果、もはや斬る事が出来なくなってしまい、初めて自分自身の「誓い」を破った事に激しく苦悩する事になる。
なお、外伝の10巻では、その時のアイズの心理描写が明確に描かれており、「モンスターを必ず殺す」という思いの他にも、「自身には救ってくれる『英雄』が現れてくれず自分から剣を取るしかなかった」という絶望感や、「よりによって自分が気に掛けていたベルが救いの『英雄』となっていたウィーネに対する同じ『女』としての嫉妬心」が独白され、自身に安らぎをくれる「幸せの兎」であったはずの彼が「ウィーネの英雄」として去って行った後、取り残されたアイズは一人で無意識に呟く事しかできなかった。
「誰か……私を助けて」
事件の終わった後、しばらくは塞ぎ込んでいたが、再びベルに会いに行き、大きく変わろうとしている彼に感化され、自身も意志を新たにし、走り出すことを決意する。
その後、【フレイヤ・ファミリア】の元へ向かうという思い切った手段に出て、「借し」を作る代わりに、団長であるオッタルに鍛えてもらう事になるが、その内には「全てのモンスターを殲滅する」という歪んだ憎悪や執着心が変わらず燻り続けていた。その事を看破していたオッタルからは、自身の剣が「モンスターを殺す為の剣」である事を指摘された上で、「今のままでは一歩間違えれば自分自身の身を滅ぼす」という苦言も呈されてしまったが、同時に自らの暴走を促そうとしている「黒い意志」に身を委ねるのではなく、「統べる」事を諭されている。
しかし、オラリオのファミリアが総動員する形で起きた『エニュオ』との決戦の際に起きたレヴィスとの決戦にて、力への渇望から結局「黒い意志」に身を委ねてしまう道を選んでしまい、黒い風によって周辺に見境の無い破壊をもたらす形で暴走したアイズの姿は、敵対するレヴィスを歓喜させる程のものとなり、遂には目の前で死んだ両親も自分と同じ思いだったはずだと錯覚する事で自らの暴走を正当化しようとまでする等、「黒い意志」に完全に身を委ねたアイズは「戦の悪姫(あっき)」にまで堕ちかけようとしていた。
だがその時、オラリオの冒険者達と『エニュオ』の決戦に、【ヘスティア・ファミリア】のメンバーと共に参戦し、第七の精霊である『ニーズホッグ』に立ち向かおうとしているベルの【英雄願望(アルゴノゥト)】による大鐘楼が鳴り響く。
暁鐘を聴いた冒険者達は次々と立ち上がり、アイズもまたベルの存在を感じ取り、【復讐姫】のスキルを鎮静化させ、アイズを支配していた「黒い嵐」は、彼女が密かに目標としていたベルを顕すかの様に光の如き「白い風」へと変貌。憎しみとは違う感情と共に渾身の一撃【白き風よ(テンペスト)】を放ったアイズは、鎧を吹き飛ばされるダメージを追いながらも、レヴィスを倒し、決着をつける事に成功した。戦後、熟睡しているベルの元へ行き、救ってくれたベルに感謝を述べた。
『狂乱の戦譚(オルギアス・サガ)』後、レフィーヤが亡き『憧憬』の幻影に囚われてしまうあまり、髪を切り落として短髪にして現れた際、他のみんなと共に驚愕するが、その後すぐにベートに接近戦闘の師事を請うたのを目の当たりにすると、ベートにベルどころか大切な後輩であるレフィーヤまで取られたと思い込んで放心状態となり、「時代はベートさん?」とまで言っている様子からも、その重症ぶりがうかがわれる。
『女神祭』では、限定品のジャガ丸くんを堪能していた時に、『豊饒の女主人』のウェイトレスの一人であるシル・フローヴァとデートをしていたベルとばったり遭遇。意識してこれ見よがしに見せつけてくるシルに動揺し、その隙にシルはベルを引っ張って去っていくのだが、入れ違いに追って来たヘスティアに強引に連れられてベル達を追う羽目になる。しかし、船上レストランまで追跡していたが、そこに船を制圧しに来たフレイヤの眷族のヴァン達がベルを狙っている事に知ると、すぐに交戦する。
翌日、フレイヤに第一級冒険者達に狙われているシルを連れたベルと遭遇し、ヘルメスに頼まれる形でアスフィ・アル・アンドロメダと共に足止めと、『豊饒の女主人』のウェイトレス達の救援に向かう。その後、ベルは戻って来たが酷く打ちひしがれている様子の彼に動揺していた。
更に翌日、今度は【ヘスティア・ファミリア】の団員達が次々と襲撃され、救援に向かおうとするが、【フレイヤ・ファミリア】のヘグニ・ラグナールとヘディン・セルランドの二人に足止めされてしまう事になり、救出は叶わなかった。
フレイヤがオラリオ中に『魅了』を施すという暴挙に出た際、自身もまたベルとの軌跡を改竄されてしまうのだが、何かを忘れている気がしてベルと特訓した市壁の上に足を運び、それを思い出そうとしていた。そこにいたヘスティアにベル・クラネルについて尋ねられた後、「彼の前に現れないでくれ」と懇願され、意味が解らなかった為に理由を尋ねるのだが、教えてはもらえず、一応了承する事にした。
しかしその後、身体も精神も極限にまで摩耗しきった状態で追いつめられ、最後の希望である『憧憬(アイズ)』に賭けたベルに、ティオネ・ティオナと歩いていたところを呼び止められる。彼を『フレイヤの眷族』と認識しているティオネ・ティオナが警戒する中、ベルから「僕を知っていますか?」「今日まであったことを、覚えていますか!?」と問われ、胡乱気な様子を浮かべたティオネ・ティオナに連れられて去ろうとしたが、すれ違う瞬間ベルの手を掴み彼に言った。
「訓練、する?」
それを皮切りに、覚えていないはずのベルとの思い出を次々と口にし、最後には……
「誰かと約束して……強くなりたいって……そう、言われた気がする」
ベルが好敵手に敗れた後に言った言葉を(無意識にとはいえ)口にしたことで、風前の灯火だったベルを奮い立たせて救い出した。
そして、ヘスティアの発動させた処女神としての権能によってフレイヤの『魅了』が解除されると、ベルとの軌跡を奪われていた事に本気で怒りを抱き、真っ先に【フレイヤ・ファミリア】の本拠へ乗り込み、ヘグニに殺されそうになっていたリュー・リオンを助けた(だが、リューにベルの居所を尋ねると、激しく動揺されて拒否された)。その後はティオネやティオナと共に、【フレイヤ・ファミリア】の冒険者達と交戦するも、フレイヤによる【ヘスティア・ファミリア】との『戦争遊戯』を行う宣言と『ギルド』側からの停戦命令により、戦いは中断せざるを得なくなった。
その後、【フレイヤ・ファミリア】と【ヘスティア・ファミリア】率いる派閥連合との『派閥大戦』が執り行われる事になるが、【ロキ・ファミリア】全体が『ギルド』から参加禁止を言い渡された上に、オッタルに呼ばれて直接彼から以前の「借り(第一次クノッソス進攻戦前に、オッタルとの特訓を許可した時に求められた『借り』のこと)」を返してもらう為として、「『戦争遊戯』が終わるまで、ベル・クラネルに関わる事柄の一切に関与するな」と厳命されてしまう(実際は、ベルがアイズに好意を寄せることへのフレイヤの嫉妬から)。しかし、フレイヤがベルを手に入れる為だけに行った暴挙はもはやオラリオ全体にも関わる問題で、『派閥大戦』への不参戦どころか彼と訓練を行う事さえも禁止にするという要求は、アイズからしてみれば帳尻を合わせる為の要求としてとても納得のいく内容では無かった。だが、オッタルから「その時は、お前の剣が腐り落ちるだけだ」「誓いも守れぬ剣が、どうして鈍らずにいられる」と苦言を呈されてしまった結果、引き下がらざるを得なくなった。
そして開始された『派閥大戦』では、ティオナ達と共にロキが作った『神の鏡』で『派閥大戦』の様子を見守るが、ベルがとても敵うはずの無い相手であるオッタルからの『洗礼』を受け続けてボロボロになった姿を目の当たりにし、血が流れる程拳を握り締めながら、あの戦場にいない自身を許せないと歯痒く思っていた。しかし、リューやミアの途中参戦、そして主であるフレイヤの為に離反を決意したヘディンの援護によって戦況が五分になって以降は、ベルを『神の鏡』越しに応援し続けた。
オラリオに『学区』の学生達が迷宮(ダンジョン)への小遠征に訪れた際は、レフィーヤが引率する【バルドル・クラス】の『第七小隊』とベルが潜り込んでいた『第三小隊』の面々が15階層での崩落事故に巻き込まれてしまう事態が発生。レフィーヤ達を救出すべくティオネやティオナと共に迷宮(ダンジョン)へ向かうも、先に『学区』の教師筆頭であり、オッタルと同じLv.7であるレオン・ヴァーデンベルクが駆け付けており、無事にレフィーヤ達を発見する。
その後、自分を見失いかけていたレフィーヤが、『第三小隊』に紛れ込んでいたベルと「いつもの調子のやり取り」を見せた際は、ティオネやティオナと共に喜ぶのだった。
冒険者としての能力
戦闘スタイルは剣士で、パーティでは主に前衛を担う。風の付与魔法【エアリエル】を使用した場合、自身に強力な風の鎧を纏わせる事で攻撃力・防御力・機動力を強化して戦う。
スキル【復讐姫(アヴェンジャー)】の高域強化により、モンスターとの戦闘では極めて高い戦闘力を誇る。作中ではLv.5の時にLv.6相当の力を誇る深層の『階層主』ウダイオスをほぼ単身で討伐し、Lv.6の時にはLv.7相当の力を誇るアステリオスやレヴィスと互角以上に渡り合っている。
オッタルからも「お前の剣は『人と戦う剣』ではなく『モンスターを殺す剣』」、「対人戦はゼウスとヘラの時代を生き抜いた自分たちには及ばないが、モンスターを相手にした時は自分やフィン達を凌ぐ」と評されている。
作者曰く「純粋な勝負なら追い詰められてからが本番のヒリュテ姉妹にも逆転負けの可能性があり、現状条件さえ揃えばベートの方が強い」とのこと。もっともヒリュテ姉妹とベートは戦闘力の強化条件が面倒臭い部分があるので、彼女たちよりも安定して力を発揮できるのは間違いない。
ステイタス
Lv.1(最終ステイタス)
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 | |
---|---|---|---|---|---|
C609 | D580 | B798 | A818 | H100 |
Lv.5(最終ステイタス)
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
D564 | D563 | A827 | A824 | S900 |
狩人 | 耐異常 | 剣士 | ||
G | G | H |
Lv.6(外伝11巻時点)
力 | 耐久 | 器用 | 敏捷 | 魔力 |
---|---|---|---|---|
H154 | H153 | H189 | H174 | G202 |
狩人 | 耐異常 | 剣士 | 精癒 | |
G | G | H | I |
スキル
- 復讐姫(アヴェンジャー)
冒険者となり、ロキから『神の恩恵(ファルナ)』を授かった当初から発現していたスキル。その効果は、怪物種全般に対する攻撃の高域強化。そして竜種に対する超域強化の掛かるというもので、その威力は憎悪の丈によって向上する。
【暴れ吼えろ(ニゼル)】と唱えることで風を爆ぜさせ、加速することこも可能。
ロキ曰く、下界の歴史の中でも、最強出力を誇るスキル。大抵の武器では、このスキルの出力に耐える事が出来ず、直ぐに壊れてしまう。
任意で発動でき、Lv.1の初戦闘の際には剣で斬ったゴブリンやコボルトを粉々に爆砕するなどの現象を引き起こしたが、フィンからは当時のアイズに対して、成長を促すために技と駆け引きが上達するまで、このスキルをむやみに発動しないように忠告されていた。
また、アイズ本人が相手が怪物であると認識しなければ起動しない為、モンスターと人間のハイブリッドである怪人(クリーチャー)・レヴィスに対しては、人の姿をした彼女を人間と認識していた事で、最終決戦の時までこのスキルを発動することが出来なかった。
発展アビリティ
- 狩人
Lv.2ランクアップ時にのみ発現する、レアアビリティ。一度交戦し、経験値を獲得したことのあるモンスターとの戦闘時に、能力値が強化される。短期間に大量のモンスターを撃破することが達成条件の為、入手は困難とされている。
- 耐異常
- 剣士
- 精癒
魔法
- エアリエル
詠唱式:「目覚めよ(テンペスト)」。
風属性の付与魔法(エンチャント)。
発動する事で、自身と武器に『風』を纏う。武器に纏えば「攻撃力と攻撃範囲の拡大」、体に纏えば触れる事すら出来なくなる「鎧」に転じる事から攻防共に隙が無く、精神力(所謂ドラクエなどで見られるMPの事)の燃費も良い為に、長期戦も可能。
一方で風自体が強力な事もあり、不壊属性を持つデスペレート以外では彼女の剣術も相まって、武器の損耗が激しい。
この魔法には、彼女の中に流れる精霊の血が深く関係しているらしく、超短文詠唱の付与魔法、更に魔法種族であるエルフでもないだだのヒューマンでありながら、圧倒的な万能性と威力を有しており、その出鱈目な性能をレフィーヤからは異常と称された。
スキル【復讐姫】と複合して使用する時の起動詠唱は「起動(テンペスト)——復讐姫(アヴェンジャー)」。
風が黒く変色し、通常時の魔法とは比べ物にならない程の破壊力を発揮する。その威力は超硬金属で出来た人造迷宮クノッソスの床を一瞬で崩壊させ、Lv,7クラスの力を有するレヴィスを一方的にたたき伏せた程である。しかし、アイズのこの状態は、モンスターへの並外れた憎悪を起源とする「黒い意志」に支配されて、殆ど力を暴走させているに等しいらしく、しかもアイズは力への欲求からこの危険な状態となる事に躊躇しないどころか依存しきっており、「黒い意志」に呑まれるままで使用すれば使用する程、アイズは破滅に向かって突き進む事になるとされている。
『アストレア・レコード』では、【神の力】によってダンジョンが刺激され、誕生した異形の黒い竜種『神獣の触手(デルピュネ)』が登場する。その姿を見たアイズは暴走してしまい、スキルと魔法を発動し、単身で戦闘を開始してしまう。当時Lv.3であったにもかかわらず、深層の階層主と同程度の脅威と推察された『神獣の触手』をたった一人で抑え込むという出鱈目な力を見せ、その戦いを見ていた者たち全員を驚愕させた。
リル・ラファーガ
エアリエルを発動し、武器に風を纏って放つ、アイズの必殺技。
最大出力ならば、もはや嵐と言っても過言ではない風の大気流を身にまとい、神速の勢いで突撃し刺突する。
因みに、この名前は「必殺技の名前を言えば威力が上がる」というロキに騙され、命名されたもの。しかし、アイズ本人の天性の資質に、一種のプラシーボ効果が加わった影響なのか、この名称を叫ぶと実際にその威力は跳ね上がる形で功を成している。
装備
- デスペレート
『不壊属性(デュランダル)』を持つ特殊武器(スペリオルズ)。形状はサーベル。
他の一級品装備と比べると攻撃力は低いが、その特性からアイズの剣技と魔法に耐えられる数少ない武器でもある。あくまで「不壊」なだけで、使い続ければ当然切れ味は落ちる。
かつて魔法と併用して復讐姫を起動させた時、は『不壊属性』の特性を持つはずのこの武器に罅が生じたという。何時から手にしているのかは正確にはわからないが、Lv.3の暗黒期終盤には既に彼女の武器だった。
- ソード・エール
購入の際はガレスが殆どの資金をはたいており、現在も彼が預かっている。
余談
『メモリア・フレーゼ』での作者書下ろしイベント『アルゴノゥト』では、当イベントのメインヒロインでありアイズと容姿が瓜二つの少女アリアドネが登場。王都の第一王女であり、とある理由で城から逃げ出していたところを、アルゴノゥトと出会う。感情を押し殺しているが本来は年相応の少女で、アルゴノゥトと交流を深めていくにつれ笑顔を見せるようになっていくが、それが王族の使命を全うする決断をする切っ掛けになってしまう。余談だが彼女の名前を短縮するとアリアになる。
同じく『メモリア・フレーゼ』の「デート・ア・ライブ」とのコラボイベント「剣姫カタストロフ」では、オラリオに迷い込んだ精霊と呼ばれる少女たちと出会ってしまったことがきっかけで、アイズの精霊の血が共鳴し「反転(いわゆる悪堕ち)」という現象を起こし、オラリオに仇なすという衝撃の展開に見舞われ、彼女の根源である「モンスターへの憎悪」が人間にまで見境無く向けられてしまうという最悪な事態となる。
外部出演
#コンパス・オラトリア
スマートフォン向けリアルタイム対戦ゲーム「#コンパス 戦闘摂理解析システム」にてコラボ参戦。
出典はアニメ3期…となっているが主人公のベル・クラネルを差し置いて実装されたり、目玉のURカードは3枚中2枚がソード・オラトリア関連だったり、コスチュームは外伝でアイズが試着した服だったり…となっており、実質ソード・オラトリア準拠となっている(最もこのゲームでコラボ先の主人公がいないのはいつものことなのだが)。
後に2023年3月にはついにベルも実装された。
アイズのロールはアタッカー…のはずがどちらかと言えばステータス倍率はガンナーに近い配分をしているのが特徴。
特に体力倍率は0.75とアタッカーの中では最低値の倍率しかなく、注意深く立ち回らなければすぐに倒されてしまう。
その分機動力はアタッカーの中で極めて高い部類に位置するので、機動力を生かして立ち回っていきたい。
得意カードは『周』『連』。『近』も表示では速となっているが、他と比べて発生が遅いためかなり採用しづらい。
アビリティ「剣姫」は、ヒーローアクションを成功(命中ではない)させると9秒間移動速度がアップする。これにより、ヒーローアクションを起点とした追撃が得意である。
ヒーローアクション(HA)は「突進可変攻撃/エアリアル」。命中すると、前方の敵を攻撃してダウンさせ、攻撃範囲より更に少し奥に移動する。他の突進系HA同様、移動手段としても活用できる。
特筆すべきは追尾性能。他の突進系HAと違い、HA発動時にヒット判定が行われる性質があり、成功判定で発動するとHAに異様な追尾性能が掛かり、回避行動を行っても問答無用で攻撃が当たる。
成功判定でも稀に回避が可能だが、回避されたとしてもHAは成功しているため、アビリティは発動する贅沢仕様。そのためぴょんぴょん飛んでいるだけで一切の反撃を許さず相手をハメ殺すこともでき、相手はなす術もなくなぶり殺される。
ガンナーを奇襲するのにうってつけで、命中時さらに奥に移動する性質上、全方位にヒーロースキルを放つキャラ以外迎撃は事実上不可能。アイズ最大の強みといっても過言ではない。
ヒーロースキル(HS)は「リル・ラファーガ」。突進して前方広範囲の敵にダメージを与えながら、進行方向とは逆に敵を打ち上げて吹き飛ばす。
ダメージこそ低いが、ガードブレイク効果があり、強引に大ダメージを与える事が可能。
また少し浮いてから突進攻撃を行うため、一部段差を乗り越えることが出来る。
スキルゲージもかなり溜まりやすく、逆転にも防衛の時間稼ぎにも柔軟に対応できる極めて厄介なスキルである。
このようにとにかく相手をハメ殺す嗜虐心と殺意の高い性能をしているためプレイヤーによる好き嫌いが極端に分かれるキャラでもある。
戦法としては、HAで敵を奇襲。そこからダウンした敵に上昇した機動力を活かして近づき、通常攻撃やカードで追い打ちをかけよう。「オールレンジアタック」で転倒させてからHAに繋げるのも良いが、転倒からの最速HAでも確定でダウンさせることは出来ないことには注意。(転倒した相手には、HAヒットまでにガード系のカードでHA転倒を防ぐ猶予がある)
採用率の高いカードは、万が一倒せなくても敵を再びダウンさせて通常攻撃に繋げられる貫通周の「オールレンジアタック」、同時に実装された引き寄せ連のコラボ限定カード「【ダンまち】ソード・オラトリア」など。ダメージカットの対策として、「ライバル狂刃忍者 -幽々院ゆらら-」もよく見られる。
コスチュームはお馴染みの鎧姿とそのカラバリ、そして外伝で仲間達と服の買い物に行った時にレフィーヤが「ダメです!!!!」、「却下ぁぁ!!!!」、「似合ってます…!アイズさん!」と評価した3種類の試着姿が実装されている。
テイルズオブザレイズ
2021年1月のコラボイベントで、ベルと共にプレイアブル参戦。
魔鏡技は、「リル・ラファーガ」。
この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ
2021年4月30日からのコラボでベル、ヘスティアと共に出演。
誰ガ為のアルケミスト
シノビマスター
関連イラスト
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ソード・オラトリア
ベル・クラネル レフィーヤ・ウィリディス ロキ(ダンまち) ベート・ローガ フィン・ディムナ リヴェリア・リヨス・アールヴ
ロキ・ファミリア
ニーハイブーツ 金髪
ナバール:作者曰くモデルとなったキャラクター。
ラ・フォリア・リハヴァイン:メモフレでコラボしたストライク・ザ・ブラッドのヒロインで中の人が同じ。そして中の人が演じた初の名有りのキャラクターで、まさに大西の原点回帰といったところ。こちらは銀髪ながら同じく長髪で、アリアドネ同様第一王女繋がりでもある。しかし性格はイタズラ好きで、周囲をたびたび引っかき回すどこぞのエセ関西弁女神を思わせるトリックスター。レフィーヤは案の定彼女をアイズと間違え、挙げ句の果てには金のアイズ、銀のアイズと呼んで、勝手に悦に入っていた。アイズ本人も「銀の私..凄い...」などと言っていた。
後半においては、アイズの声真似でベルとレフィーヤをこき使うなんてシーンもあった。
千寿ムラマサ:エロマンガ先生の中の人が同じヒロインで、しかも主人公の声がベルと同じ。主人公の先輩でありながら主人公を目標に掲げている点が共通している。だが彼女は主人公より年下(ベルと同じ14歳)で、そして主人公に想いを寄せる側であるため、立ち位置的にはベルに近い。
白崎香織:ありふれた職業で世界最強の中の人繋がり。アイズ同様、神秘的な美貌故にアイドル的存在となっており、そのために彼女に気に掛けられた主人公はベルと同じく酷いやっかみを受ける憂き目に遭った。ただし、こちらは香織のほうが主人公に惚れているため、その点ではアイズと真逆。