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アナキティ・オータム

あなきてぃおーたむ

アナキティ・オータムとは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の登場人物。
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概要編集

CV:小原好美


ロキ・ファミリア】所属の猫人(キャットピープル)の女性冒険者。21歳。

二つ名は【貴猫(アルシャー)】

第一軍を支えるLv.4の第二軍の中核メンバーの一人で、心身共に二軍メンバートップクラスの実力者。仲間達からは「アキ」と愛称で呼ばれている。

本編では出番はほとんどなく、主な活躍は外伝『ソード・オラトリア』のみである。


人物像編集

ロキに選ばれただけあって、大変な美人。二つ名通り聡明な人物で、ベートの罵声にも怯まず受け答え、また団長のフィンに対しても時と場合によってはっきりと意見を述べるなど、才色兼備で気丈な女性。

オラリオ全体のLv.4としても、上位の部類の実力者。59階層への進攻(アタック)には参加していないが、残ったメンバーの指揮を任されるなど、ファミリアの主力メンバーにも高く評価されており、指揮官として時に冷酷な一面を見せる場合もある。得物は長剣の《リーガルフォース》。


主力メンバーであるアイズティオネティオナ姉妹とも気軽に対話する関係で、共に任務をこなすこともある。しかしアイズに関しては、彼女が【人形姫】と呼ばれ荒れていた頃の姿を目の当たりにしてきた事もあり、アイズの過去を知らない団員達のようにアイドルを見るような眼を向ける事は出来ないと語っている。


ラウル・ノールドとは、同期の間柄。苦労の絶えない凡夫な彼と同じ二軍メンバーの良き理解者として、傍で支えている。ファンからは「ラウルの嫁」等と揶揄されているが、本人にその気はないらしい。しかしながら彼の事は仲間達の中でも特別に思っており、異端児(ゼノス)事件の際、リリがフィンに変身しラウルを利用した時には彼女を捕まえて、無理矢理『闇派閥(イヴィルス)』の団員確保に協力させ、これで「おあいこ」としながらも静かに怒りを表していた。

コミカライズ版では、細かい加筆が成されており、かつては物語に出てくるような英雄になる事を夢見ていたが、時が経つにつれ主力メンバーとの才能の差に打ちひしがれ、更に迷宮(ダンジョン)で先人や仲間達の死を間近で見て来た事で恐怖を抱き、一時冒険者を止めようとしたが、同じく才能の差の絶望と死の恐怖に震えながらもフィン達と共に歩んでいきたいと語るラウルの覚悟を聞いたことで、思いとどまった過去を持つ。そういった事もあり、彼の事をファミリア内でも高く評価し、信頼している。また、『メモリア・フレーゼ』では、その仲に進展が見られるようになった


ちなみに今でこそ普通の口調だが、元々は語尾に『ニャ』が付く猫人の口調だった。ラウルによれば、それが嫌で口調を矯正したとのこと。


作中の動向編集

11巻の第一次クノッソス進攻戦では、ディオニュソスが『都市の破壊者(エニュオ)』の罠に掛かって天界へ強制送還されたことで、【ディオニュソス・ファミリア】の団員達のステイタスが封印されてしまい、そこに『精霊の分身(デミ・スピリット)』の緑肉が溢れ出し、アキは助けを求めるディオニュソスの眷族のアウラ達に対し、彼らを助けながら逃げるのは不可能と悟って見捨てるという苦渋の選択をしてしまう。コミカライズ版では、逃げ遅れているアウラ達を見捨てて逃走した上に緑肉の侵食を防ぐために『ダイダロス・オーブ』で扉を閉ざして彼らごと道を断つという間接的に自らの手で彼らを殺した展開となる。


12巻で、帰還後、他の仲間達とともに【ディオニュソス・ファミリア】を見捨てたという罪悪感に苛まれていたものの、何とか立ち直って『都市の破壊者(エニュオ)』の情報を求めて奔走。コミカライズ版では、気丈に振舞っていたものの、他の団員からは無理をしていることを見抜かれ、後にラウルに励まされたことで立ち直る。

第二次クノッソス進攻戦で、ベートとレフィーヤがいる部隊に加わって『祭壇の支柱(スピリット・オルター)』の一つに向かっていたが、現れた怪人(クリーチャー)のエインによってベートとレフィーヤ含む半数の部隊と分断されてしまう。合流は不可能と判断して止む無く残った部隊とともに『祭壇の支柱』の元へ急行するが、圧倒的戦力不足に苦しめられるも、そこにオッタルが救援に駆け付けたことで支柱の撃破(ほぼオッタルのみで)に成功。


13巻で、第二次クノッソス進攻戦後にLv.5にランクアップし、【ロキ・ファミリア】八人目の第一級冒険者になっていたことが判明する。また、4年前にアリシアとともに『学区』の『眷族募集(リクルート)』のための募眷族官(リクルーター)に選ばれ、そこで当時学生だったレフィーヤをスカウトしている。


15巻で、『穢れた精霊』を討伐するための遠征では、60階層の進攻メンバーにサポーター兼遊撃手として同行。しかし、アイズを取り込んだ『穢れた精霊』の爆風によって床が抜けてフィン達とともに奈落へ落下し、安否不明となってしまう。


アストレア・レコード編集

小説版『アストレア・レコード』では、『大抗争』が勃発するとノアールたちの指示によって、ラウルと共に避難民の誘導を行っていた。三日目には、プレッシャーから嘔吐したラウルに休むように提案した後、槌の音を聞いてラウルと共に『英雄橋』に辿り着くと、ゴブニュが破損した橋と三十一体の英雄の彫像を修繕している現場に遭遇し、丁度仮面を被った小人族の英雄の彫像を修繕しているところで、それを見たアナキティはラウルと共に何故か涙を流していた。そこへ槌の音を聞いて襲撃してきた『闇派閥』の雑兵たちをラウルと共に迎撃し、ラウルと共にLv.2へ至る『偉業』を成し遂げた。


ステイタス編集

Lv.5(外伝15巻時点)

耐久器用敏捷魔力
I11I3I14I22I4

スキル編集

  • 猫歩猫道(キャットウォーク)

『敏捷』の小補正と跳躍力が強化される。

悪路進行時は効果が増幅する。


  • 猫恩返(キャットリターンズ)

一定の好感度を持つ相手が近くにいた場合、『敏捷』の小補正が掛かり、好感度が限界突破している相手が近くにいた場合は、『力』と『器用』の中補正、『敏捷』の高補正が掛かる。


魔法編集

  • パウバッシュ

打撃魔法。


装備編集

  • リーガルフォース

長剣。


  • ガットネロー

【ゴブニュ・ファミリア】作の標準サイズの片手剣。価格はラウルの迷宮収入三ヶ月分。

娼館に入れ込んで金欠となったラウルを見かねて《プロタゴニスタ》を贈った後、それを気にしていたラウルが返礼品として贈った。

それには呆れつつも今でも大切に手入れして扱っているが、ラウルが親切心で「強い武器に買い替えては」と言った際、本気で怒ってしばらく口をきかなかった。


  • 黒彩のバックラー

素材に黒剛石(ノルマーズ)を使用した軽量の小型盾。



前世編集

メモリア・フレーゼ』の5周年イベント『ナイツ・オブ・フィアナ』ではフェリスという、よく似た声と顔の猫人が登場。ラウルの前世と思われるラザル・ディアミッドの小姓を務めており、彼女とラウルの前世が彼らならば、前世からの付き合いとなる。


余談編集

矢樹貴氏が担当するコミカライズ版『ソード・オラトリア』から逆輸入されたキャラクター。

元々はコミカライズ版1巻4話に登場した名も無きモブだったが、原作者である大森藤ノ氏から正式にキャラクター化したいと言われた。

名前の由来は矢樹貴氏が秋頃にデザインをしてアシスタント達と「あき」と呼んでいたからとのこと。もし彼女が相棒キャラとして誕生しなかった場合、クルスやアリシアが相棒になっていた可能性があるらしい


関連タグ編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ソード・オラトリア

ロキ・ファミリア ラウル・ノールド


アトラ:中の人及びデミヒューマン繋がり。こちらもネコ科だが、種族の漢字表記が白虎なので正確には虎人(ワータイガー)のハーフ


フラメアとある作品のスピンオフを紹介する際に小原女史が声を当てたデミヒューマン。ただしこちらは兎人(ヒュームバニー)

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