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ラウアキ

らうるとあき

大森藤ノによるライトノベル『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア』の登場人物であるラウル・ノールド及びアナキティ・オータムのカップリングである。
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概要編集

 ラウル・ノールド及びアナキティ・オータムによるカップリングである。 両者ともにロキ・ファミリア第二軍メンバーの中核メンバーであり、幹部候補の筆頭。 ラウルとアキは性格が正反対であるものの、互いを信頼する関係にあり、話す機会も多い。


 『メモリア・フレーゼ』では、ロキ・ファミリアメンバー内で、絶対に何かあるって噂が立っているが、2人からしたら不本意であり、反論に疲れたからか、言わせるだけ言わせておこうというスタンスを取っている。 また、ラウルとアキのやり取りを見たフィルヴィス・シャリアからは老年夫婦のようだ、と言われている。


本編以前編集

 大抗争の時期にはもう入団していた模様。 アキ曰く、当時のアキは怖くて震えてるだけで、何もできなかったのに対し、ラウルは怖がって泣きながらも、顔を上げて必死に走り、フィンの声を団員達に届けていた模様。 また、ノアール・ザクセンが捨て身の特攻で命を失った際も、ラウルは泣きながら、逃げずに戦った。 そんなラウルをアキがずっと見ていたことにより、アキはとある想いを抱くようになる。

 また、『メモリア・フレーゼ』5周年記念で展開された偉大冒険譚『ナイツ・オブ・フィアナ』では、ラウルの前世と思われるラザル・ディアミッドと、アキの前世と思われるフェリスが描かれており、こちらは作中で結ばれている。


関連項目編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ソード・オラトリア ラウル・ノールド アナキティ・オータム ロキ・ファミリア ダンまちNL

















































以下、『メモリア・フレーゼ』冒険譚 『迷酒舞う聖夜祭』の内容に触れるため、ネタバレ注意
















 上記項目までの内容では、ラウルとアキは単なる同期で第二軍のリーダー格としての関係で、それ以上でも以下でもないという状態であるが、2020年のクリスマス時期に合わせて開催された『メモリア・フレーゼ』の冒険譚オリジナルイベント『迷酒舞う聖夜祭』にて、ラウルとアキの接近を予感させる描写があった。


 当ストーリーでは、2人とベル・クラネルレフィーヤ・ウィリディスフィルヴィス・シャリアリュー・リオンソーマディオニュソスが、窃盗団に盗まれたソーマの酒である『オラリオメリー』と『メリーウコン』の奪還のために動いている。


 その道中、窃盗団のせいでアキが『オラリオメリー』を浴びて泥酔状態になってしまった結果、アキの口調が、過去に嫌で矯正した猫人の口調(所謂語尾にニャーが付く状態)に戻ってしまう。


 動揺するラウルに、アキは『ラウルはぁ…… こんなわたし、イヤかニャ……?』と告白寸前な質問するも、ラウルは悩んだ結果、こんな冴えない自分にそんなことを言う権利なんてない、と返してしまう。 そんなラウルに対し、アキは『そんなことない』と返し、今まで抱いていた思いを伝える。


以下、アキの会話内容抜粋


「みんな、何も知らないくせに ラウルを冴えないとか勝手に決めつけて」


「ラウル本人までラウルをそんな風に言って 私、そんなの許せない!」


「なによ、『凡夫』って! なによ、『ハイ・ノービス』って! ふざけないでよ! ラウルはそんなんじゃない!!」


「私なんかより、ラウルの方が、ずっと凄いんだから!!」


「…………私、悔しいよぉ」


「ラウルはすごいのに…… みんな、それをわかってくれなくて……

冴えないとか言って…… みんな、貴方のことをバカにして……」


「みんなを見返してよぉ……

ラウルぅ……」



これらは酔った勢いということもあるだろうが、アキの口から出た本心の言葉であった。


その後、疲れて寝てしまったアキを見て、ラウルが、自分が捕まえると言い出す。



以下、ラウルの会話内容抜粋


「冴えないなんて言われてもいいって、ずっと思ってたけど…… それでアキが嫌な思いをするなら

俺、少しくらい、カッコ良くならなくちゃ」



 ラウルの決意はアキが思っていたことに対する覚悟の現れでもあった。(それは、ソーマがかつてリリルカ・アーデが見せた目付きを思い出し、同行を申し出るほどのものであり、ベルやディオニュソスもそれに追随するほど)


 その後、ラウルはベル達とともに窃盗団のアジトに殴り込む。 そこで窃盗団から『女性陣に比べたら楽勝だ、こんな冴えない男に負けるはずがない』と馬鹿にされる。 だが、それに対してラウルはこう返す。



以下、ラウルの会話内容抜粋

「今までは情けなく笑って、誤魔化してたけど…… 今だけは、冴えないは卒業っす」


「俺はラウル・ノールド! 夢を見て田舎から飛び出してきた、ただのヒューマン!!」


「神ロキと契りを交わした、オラリオで最も強く、誇り高い、偉大な眷族の一員! そんな俺が、誇りを汚すわけにはいかない!」


「いくらでも馬鹿にしてみろ! 好きなだけ笑ってみろ! 全部後悔させてやる!!」


「今日まで俺を育ててくれた人達を! 勇者達の薫陶を、絶対に否定させてやるもんか!!」



 この時だけは、いつもの口調はなりを潜め、強気に出た。 そして対峙し、窃盗団を1人残らず倒す活躍を見せた。


 その後、記憶が残ったまま酔いから覚めたアキが恥ずかしさから逃げ、ラウルが彼女を追い、その場を後にする。


 その後、外でアキに追いついたラウルが、彼女への嫉妬を告白。 そして、ラウルは『もうアキを悲しませるのは嫌だから』という理由で、アキが言っていたカッコイイ自分になれるよう頑張る、と宣言。 だが、頼りなく自信のない言動が再発してしまうのを見て、アキが『ラウルは本当にラウルだな』って思った。 また、それに続く形で、以下のような会話がされた。



以下、ラウルとアキの会話内容抜粋


アキ 「なんだか、みんなが言ってたこと、本当になる気がする」


ラウル「みんなが言ってたこと……? なんのことっすか?」


アキ 「私とラウルがそーいう関係になるって話」


ラウル「はぁ!? な、なに言ってるんすか、アキ!?」


アキ 「別に、そう思っただけ 本当に、思っちゃっただけ

誰かとくっつくなら、私は、やっぱりラウルなのかな、って」


ラウル「………」



 その後、アキと戸惑うラウルのやり取りが続きながらも、ラウルは『もし関係が変わったとしても、自分とアキはきっと今のまま』と言い、アキもそれに同意したところで、物語は締めくくられる。


 余談だが、『メモリア・フレーゼ』で繰り広げられるオリジナルストーリーのシナリオは、全て原作者である大森藤ノが完全に担当しており、本ストーリーも例外ではない。 そのため、ラウルとアキのカップリングは公式認定されたと言える。

 『メモリア・フレーゼ』のストーリーは2023年で完結してしまっているが、今後もしかしたら『ソード・オラトリア』に逆輸入される。 ……かもしれない。


と思っていた所、『ソード・オラトリア』のコミカライズ27巻(原作12巻一章相当)では、人造迷宮での敗走後にラウルがアキを励ますエピソードが追加されている。状況が異なるため内容に違いはあれど、そのやり取りの内容は上記のエピソードのオマージュとなっている。そして、更に踏み込んだ発言も…。必見。

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