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フィン・ディムナ

ふぃんでぃむな

フィン・ディムナとは、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の登場人物。
目次 [非表示]

「君達に勇気を問おう」


「ベル・クラネルの真似事は、君達には荷が重いか?」


「一月前、ベートの目にはあの少年がいかにも駆け出しに見えた……違ったかい?」


プロフィール編集

年齢42歳
身長119C
種族小人族(パルゥム)
職業冒険者
所属ロキ・ファミリア
Lv.6→7
二つ名勇者(ブレイバー)
CV田村睦心

概要編集

都市最大派閥である【ロキ・ファミリア】の団長を務める小人族(パルゥム)の男性。リヴェリアガレスと並んでファミリアの『三首領』とされる最古参の一人でもある。14歳の時にロキと出会い、彼女の最初の眷族となった。


全種族の中でも最弱と言われる小人族でありながら、オラリオでも数少ない第一級冒険者に上り詰めた傑物。本編当初はLv.6だったが、エニュオとの最終決戦である『狂乱の戦譚(オルギアス・サガ)』終結後にLv.7に昇格する。二つ名は【勇者(ブレイバー)】


ちなみに「フィン・ディムナ」という名前は本名ではない。元々は姓の名前である「ディムナ」こそが本名だったが、一族再興の為に全てを捧げると決めた10歳の時に、文字通りパルゥムの光になるという誓いを込めて、一族の中で『光』を意味する言葉である「フィン」と名乗る事を決めた。


人物像編集

容姿編集

金髪碧眼に幼く華奢な風貌をしており、その見た目と実力もあって女性冒険者達からの人気はオラリオでも一・二を争うほど高い。見た目こそ幼げな少年の容姿をしているが、実は42歳と冒険者の中でもベテランに位置する。年齢に反して幼げな外見をしているのは、『神の恩恵(ファルナ)』にはランクアップを繰り返すと全盛期の肉体を維持するために老化を遅らせる効果があるおかげで、種族の特性や彼の体質というわけではない。


性格編集

小人族で信仰されている架空の女神『フィアナ』を崇拝しており、自分が彼女に変わる新たな小人族の象徴となる事で何かと他の種族に見下されやすい小人族の再興を目標に掲げている。


オラリオに来て冒険者となったのも、自分が活躍する事で世界中の小人族たちを勇気づけるため。【勇者(ブレイバー)】という二つ名も、一族復興のためにロキに頼んでつけてもらったもの。そんな彼の姿に憧れを抱いてる小人族は多いが、フィンの小人族全体の代表であるかの様な振る舞いを快く思ってない小人族も少なからずいる。


名声を求める以外にも自身の後継者となる子供を欲しており、そのため自分の子を産んでくれる小人族の嫁を探しているが、嫁に求める条件が高い事や、フィンに恋するティオネの邪魔などもあって、現状上手くいっていない。


小人族復興の野望を第一と考えているので、周囲に悪い印象を与えないよう、自らの二つ名に相応しい振る舞いを心がけているのだが、常に周囲の目を気にして『万人受けする模範生』を演じているだけとも言える(本人も自分の性格を「仮面」を被っているだけと称している)。また、目的の為なら手段を選ばず、必要ならば味方を切り捨てる事も厭わない等、徹底したリアリストとしての面も持ち合わせている。


フィン自身も名声や保身にばかり固執するようになってしまった自分自身の生き様に自己嫌悪もある様で、自分の事を『人工の英雄』だと自嘲することもある。その為、何時如何なる時も自分の信念を貫き、涙を流す誰かを助ける為なら自分が傷つく事を厭わない『本物の英雄』であるベルの生き様を眩しく感じている。


団長として編集

高いカリスマ性・統率力・指揮能力の持ち主で、団員達からの信頼は非常に厚い。自分が先頭に立ち、挑発じみた言葉をもって味方を鼓舞させるの得意とする事から、作中では仲間の士気を高める天才と称されている。


作中屈指の頭脳と洞察力を有しており、わずかな情報から全体の状況を把握する事も可能。その上、危険等が迫ると親指が疼き出す体質をしているので危機感知能力も非常に高く、常に最適な判断を下すことが出来る。


このように団長として非の打ち所がない人物だが、そのせいでファミリア全体がフィンに依存しがちな節があり、フィンに何かあった場合【ロキ・ファミリア】は再編不可能になるという弱点もある。また、上述にもある様に周囲の評価を常に気にしているので、自分やファミリアの名声が少しでも落ちるような選択は徹底的に除外しようとする悪癖もある。


人間関係編集

主神である彼女とは利害関係でファミリアを結成した関係であるが、お互い確かな信頼関係を持ち、ロキも自身をフィンの一番の応援者と自称し、陰ながら応援している。


自分と同じ【ロキ・ファミリア】の最古参。かつては種族の問題もあって険悪な関係で、二人からも「生意気な小人族」と言われていたが、長年の付き合いから他の団員が見抜けないような僅かな変化を見抜かれ支えられるなど、現在では固い友情と信頼で結ばれている。


かつて彼女をファミリアに入団させる条件として一騎打ちをした際に下して以降好意を抱かれるようになる。積極的なアプローチを受けているが、彼女の種族がアマゾネスのため嫁候補にしていない。ティオネの強烈なアプローチには時に後退る事もあるが、心の底から自分に好意を寄せてくれている彼女を決して無下には扱わず、既に慣れてしまったこともあってそんな騒がしい日々にも心地よさを感じているという。


ファミリアの中でも古株の部下。まだ心身ともに未熟だが自分とは別の形で仲間を勇気づける彼のことを高く評価しており、次期団長候補として期待している。


同じく小人族の最高峰とされる人物達。但し、所属派閥が敵対関係である上に、フィンの一族の代表の様な振る舞いに嫌悪感を抱いている事もあって、相手からの印象は悪い。


『闇派閥』の幹部にして宿敵。並々ならない因縁がある相手で、秩序側と混沌側の参謀として敵対し、長年争ってきた。


彼の玉の輿を狙っていた同族。もっとも、フィンはライラに苦手意識を抱いており、彼女の求婚をかわし続けた。何でも前世では親分手下のような関係だった気がしたとの事。


一族再興の兆しとして一目を置いており、上述にある通り小人族の嫁を探しているので彼女に求婚したこともある。結局この縁談は断られているが、それ以降も一人の同族として彼女の事を何かと気にかけている。


  • 両親

幼い頃は小人族という理由で他種族にへりくだった態度を取る両親のことを唾棄しており、彼らの様なみじめな姿にはなりたくないと思っていた。しかし、故郷がモンスターに襲われた際に身を挺して自分を守ってくれた両親に感銘を受け、彼らの最期の姿から『勇気』という希望の光を見出すようになる。


  • メリサ

ロキの眷属になる前から親しかった小人族の少女。フィンと良好な関係を築いていたがフィンが眷族になってすぐに起きたある事件が切っ掛けで関係は途切れてしまった。


作中の活躍編集

本編、外伝の双方にて【ロキ・ファミリア】の団長として活躍。なお、作中における二度目の遠征の際は、リヴェリア、アイズ、ティオネ、ティオナ、ベートと共に、ベルが『片角のミノタウロス』を単独で撃破する光景を目撃。その後彼がLv.2に、更にその1ヵ月後にLv.3に昇格した際は、レアスキル(【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】)を保有している可能性を語るリヴェリアに同調しながらも、「特別な能力にあぐらをかいている人間じゃあの戦いは出来ない」と評している。


冒険者としての優れた実力だけでなく、大手ファミリアの団長としての統率力を生かす形で、【ロキ・ファミリア】のメンバー達を幾度も窮地から救う事になる。

しかし、『闇派閥』が潜伏している『人造迷宮クノッソス』における最初の戦いでは、ガレスの班と別れて行動するも、オラリオの【暗黒期】より因縁のある敵の一人であるヴァレッタ・グレーデと思わぬ形で再会。

そこを奇襲してきた強化種としての機能を持った怪人(クリーチャー)であるレヴィスが想定を大きく上回る実力を発揮し、指揮の放棄によって部隊が全滅する可能性から【ヘル・フィネガス】の使用を躊躇してしまった結果、重傷を負ってしまい却って班内を絶望的な状況に追い込んでしまった。

更に、ガレス班の方でもリーネを含む数人が戦死してしまう事態となり、ガレスやリヴェリアの二人と共に自分達の慢心を痛感してしまう事になった。


この事が大きく尾を引いた上に、闇派閥がクノッソスに籠城し、クノッソスに入る為の『鍵』である『ダイダロス・オーブ』が手に入らず、オラリオの崩壊まで時間が無かった事も重なった為か、その後は【イシュタル・ファミリア】のタンムズ・ベリリを通じて『ダイダロス・オーブ』を持っている可能性のある【フレイヤ・ファミリア】に、抗争を仕掛けてでも鍵を手に入れようと考える等、性急し過ぎた様子を見せ始める事になる。


当時は正体不明の存在であった武装したモンスターである異端児達がリヴィラの街を襲撃した際は、【ガネーシャ・ファミリア】に強制任務(ミッション)が下ったのに対し、それ以外の全ファミリアには待機命令が言い渡された事を不審に思い、リヴィラの件が闇派閥とは無関係と判断。また、ロキから聞かされたウラノスヘルメスに何らかの秘事がある事実から、強制任務を言い渡されたガネーシャや【ガネーシャ・ファミリア】も秘密を共有していると判断し、更にレフィーヤ・ウィリディスが【ヘルメス・ファミリア】のルルネから得ていた「闇派閥との関与を疑われていた【イケロス・ファミリア】が怪物の密輸で荒稼ぎしていた」という情報から、今回の異常事態の原因が【イケロス・ファミリア】にある事を看破する。


一切の介入しなければ闇派閥の潜伏しているクノッソスへの攻略が永久に不可能になると判断した結果、『ギルド』の命令を無視する形でダイダロス通りで待ち構える作戦を取るが、その結果、クノッソスから出て来たベルがヴィーヴルを守る為に自分達と敵対する意志を見せた事に驚愕する事になる。しかしそれでもヴィーヴルや地上に出て来た異端児達の捕縛を命令するも、黒いミノタウロスの出現という事態により、捕縛には失敗してしまう。


その後、捕らえたイケロスから得た情報から意思疎通な怪物が実在する事を確信する事になるが、異端児達との結託を選べばファミリアのメンバーからの反感を買いかねない事から、「ダイダロス通りに各団員を配置して罠を張りクノッソスの入り口を死守する」という表の作戦と、「ダイダロス通りに潜伏している異端児達を囮にして闇派閥をおびき寄せ鍵を入手する」という本命の裏の作戦の二面展開を考案する。


その後はベルに接触し、あの時衝突したのはささいなすれ違いだと諭し、対話を提案するが乱入したヘルメスによって有耶無耶にされてしまう。しかし、彼が『ダイダロス・オーブ』を所持している事だけは掴んだ事によって、作戦決行の決意を高める。

(この時点から勇者としての過程を全て画策して手に入れてきた自分と、人々から非難されるであろう事を理解しながらも『英雄』から『愚者』に零落する道を選んだベルを比べ、人知れず苦悩と葛藤を抱くようになるが、彼自身小人族の再興を決意したのが両親を怪物に殺された日であり、怪物さえいなければ『フィン』と言う存在は生まれず、『勇者』になると誓った始まりの日を否定し背くことに繋がるとして、怪物との共和はあり得ないと割り切っていた)。

事実、彼はこの時ベルから異端児に対してどのような説明を受けたとしても現実主義者(リアリスト)としての甲斐性を優先し、例え彼が泣き叫ぼうが情報だけを聞き出し、ウィーネを殺害するつもりであった(その為、皮肉にもベルの愚行はウィーネ生存の道筋として正しかった事になる)。


【僕には…俺(ディムナ)にはそれだけは、出来ない】

【勇者(フィン)を否定することだけは絶対に】


しかし、あまりにも貪欲過ぎる皮算用を思い描き戦力を分散させてしまった事や、ベル達【ヘスティア・ファミリア】とその協力者達の妨害、更にヘルメスがベルの名声を回復させるために全く異なる思惑の行動をしていたことで作戦に綻びが生じてしまい、結果『ダイダロス・オーブ』は手に入れるも、異端児を取り逃がし、最も重要事項であった闇派閥に対しても中途半端な打撃しか与えられなかったという結果となってしまう。


その後、ヘルメスがベルを『神工の英雄』に持ち上げる為に目論んだ、文字通り『道化』の舞台に数名の団員を引き連れ、いち早く現場に到着。不可解な行動に出た異端児のグロスがベルと交戦する場を目にしたフィンは、ここでその騒動がヘルメスの陰謀である事に気付く事になる。ロキからはこの事件の果てを見極めろと言われていたのだが、全ての思惑を察したフィンはその光景を「茶番」と心の中で吐き捨て、異端児達の排除を開始しようとする。


しかし、ベルが自ら武器を収め、それを見たグロスが自ら攻撃を止めた瞬間を目撃する。一瞬の出来事だったが、フィンはそれだけで「怪物であるグロスがベルの為に命を捧げ、更にベルの方もグロスを最後まで信じて、自ら戦いを放棄した」という真実に気付き、人間の為に自分の命を捧げようとした怪物の存在と勇気、愚行を繰り返しながらも自らの信念を貫き通し神の神意すらも打ち砕いて見せた少年の行動に驚愕することとなる。この時の彼の行動は二者択一だと信じていた予想を超克する『三番目の選択肢』、まさに秤を打ち砕き、もたらされる『英雄』の座を蹴り付け、『世界』へ反逆の雄叫びを上げたのだ。そしてフィンにはその姿がかつてないほど愚かで、目も眩むほど眩しく見えた


その直後、オッタルに導かれベルとの再戦を望んでいたアステリオスが乱入。フレイヤの意を受けて自らの前に立ち塞がったオッタルと共に、ベルとアステリオスの対決を目の当たりにした結果、アステリオスがただ破壊をまき散らす暴力の化身ではなく、好敵手(ベル)との死闘を望んでいただけなのだと、自身がここでも思い違いをしていた事を悟り、かつて『精霊の分身(デミ・スピリット)』討伐の際、団員達を鼓舞するために発した「ベル・クラネルの真似事は君達には荷が重いか?」と言う言葉が、自身にも返ってきた事に自虐気味に笑うことになった。


二人の決闘によって人も神も全ての者が熱狂するその光景を目の当たりにし、ベルが『愚者』を貫いて『英雄』への道を切り開いたのを見て、かつて捨ててしまった冒険者としての矜持や理想を取り戻したフィンは、自分も殻を破り、『フィアナ』を超える事、そして「最善」ではなく「最高」を追い求める『本物の英雄』になる事を決意する。

DanMachi- Color.


【僕は…俺(ディムナ)を葬ろう】


その後、部隊を率いてクノッソスへと向かい、タナトスの罠によって闇派閥だけでなく異端児の双方と乱戦状態となっていたリヴェリア率いる『妖精部隊(フェアリーフォース)』の面々を諌め、呪道具を用いたレヴィス相手にリヴェリアとガレスと共に絶妙なコンビネーションを駆使して交戦。その場を撤退した後、瀕死の重傷を負った歌人鳥(セイレーン)の異端児・レイを治療させ、フェルズと異端児に向かって共闘を呼びかける。


この際フェルズから我々との繋がりが露見した時は、名声は地に堕ちる事を問われた際は、「その時はまた返り咲く。今度こそ人工ではなく怪物と融和を結んだ前代未聞の第一人者とかね…」などその場にいた誰もが呆れかえる程のふてぶてしい態度をとった。もはや神にも匹敵する程の面の皮の厚さだが、この時の彼の表情は『吹っ切れた』と言ってもいい。


帰還後、本拠にて全団員を集めて「『武装したモンスター』との結託」を宣言する。予想通りほとんどの団員達から困惑と反感が出るが、あくまでも今回限り「利用する」形で共闘することを説明し、フィン達の意を汲んだアキが納得した形で賛成に回り、アリシアも先のクノッソス戦で異端児・レイに助けられたことを明かし、団員たちの中に迷いはありつつも【ロキ・ファミリア】としてまた纏まっていく。


第一次クノッソス戦では、『都市の破壊者(エニュオ)』の策略でディオニュソスが強制送還されてディオニュソスの眷族達がステイタスを封印された上に突如『精霊の分身』の緑肉が溢れ出してディオニュソスの眷族達を飲み込み、フィン達も緑肉に囲まれて絶体絶命の中、エニュオに嵌められたタナトスが一矢報いるために自刃して強制送還し、その時の光の柱で空いた地上への大穴からロキを抱えて脱出を図る。だが、地上間近のところで食人花(ヴィオラス)が奇襲し、ロキをティオネに託すように投げて食人花を返り討ちにするが、その隙を突かれて緑肉が肉薄してしまう。フィンを含む誰もが自分の最期に絶望するが、間一髪のところでレイが救出して無事に生還し、助けてくれたレイに感謝を述べた。

結果的にフィンは、自らの殻を破って新たに『意志を持つ魔物である異端児との融和を目指す道』を選んだ『英断』によって、未来を掴む事に成功したと言えるだろう。


第二次クノッソス戦では、部隊を率いて『精霊の分身』の『祭壇の支柱(スピリット・オルター)』の一柱を請け負っていたが、途中で援軍に駆け付けた【フレイヤ・ファミリア】のアレン・フローメルと入れ替わり、全六部隊の指揮を執ることに専念する。さらに援軍に現れた【ヘスティア・ファミリア】のリリが二部隊の指揮権の委譲を申し出た際、彼女を信じて託した。


終盤、『エニュオ』の真の『切り札』である邪竜・ニーズホッグが現れると、こちらの『切り札』でエニュオにとってもまったくの『未知』であるベル・クラネルをレイを使って邪竜の元へ運ばせて託し、見事すべての『精霊の分身』と邪竜の撃破に成功する。


元凶だった『エニュオ』ことディオニュソスが天界へ強制送還されたことで一連の騒乱である『狂乱の戦譚(オルギアス・サガ)』が完全終息した後、フィンはリヴェリアとガレスとともにLv.7に昇格したことが発覚する。だが、騒動の後始末や後述のフレイヤのクーデターなど立て続けに厄介事が起きたため、余計な混乱が起きないために団員たちに発表したのはレフィーヤが『学区』の『眷族募集(リクルート)』を終えた後になった。


フレイヤがオラリオ中に『魅了』を施してクーデターを起こし、ヘスティアによって解除された後、執り行われた『派閥大戦』では、『ギルド』が先手を打って【ロキ・ファミリア】の参戦を禁じたことに抗議しにロイマンと対面する。だが、ロイマンは最大派閥同士の衝突でオラリオが壊滅することで「隻眼の黒竜」討伐が叶わなくなることを危惧して頑なに認めず、ついには「『氷園』が存在する60階層以下の情報開示」という隠していた切り札を提示されたことで、止む無く不参加を了承する。

だが、参加は出来なくても協力の禁止を明言されなかったため、リリの元に訪れて協力を申し出て、【フレイヤ・ファミリア】の情報提供とリリの部隊指揮の指南を行った。


能力編集

専用武装《フォルテイア・スピア》という長槍を装備し、小柄な体格を活かした槍術を駆使する。20年以上戦い続けた事もあって戦闘技術と経験値は冒険者の中でも最上位に位置する。他にも携帯してるナイフや剣類も使用できる。本人曰く歳の功らしい。


ステイタスは体格に恵まれない小人族ということもあって『力』と『耐久』のアビリティはそこまで高くないが、『器用』のアビリティは限界値にまで達している。『力』と『耐久』に関してもLv.7という時点でかなり高く、余程パワー特化の相手でなければその二つに関しても負けることは無い。ステイタスを大きく向上させる高揚魔法を使用する事で本来のLv.以上の力を引き出すことが可能。


ちなみにスキルは5つ発現しているが、これは現在ステイタスが公開されている人物の中では最高数の所有者である。


ステイタス編集

Lv.6

耐久器用敏捷魔力
E479F388S999B784B713
狩人耐異常魔防先制速攻
EEHHH

スキル編集

  • 小人真諦(パルゥム・スピリット)

逆境時に魔法およびスキルの効力が高増幅されるスキル。

  • 勇猛勇心(ノーブル・ブレイブ)

精神汚染の異常に対する高抵抗(レジスト)がつくスキル。

  • 騎心一槍(ディア・フィアナ)

槍を装備している時に発展アビリティ「槍士」が一時的に発現するスキル。補正効果はLv.に依存する。

  • 指揮戦声(コマンド・ハウル)

一定以上の叫喚時に、自身の伝播機能が拡張されるスキル。乱戦の時のみ、拡張補正は規模に比例する効果も持つ。

  • 軍長勲章(アル・マクミーナ)

眠りの異常に対する高い耐性が付くスキル。不眠時間の継続力も強化され、また炎属性の攻撃に対する耐久力も強化される。


発展アビリティ編集

  • 狩人

Lv.2ランクアップ時のみに発動するレアアビリティ。一度交戦し経験値を獲得したことのあるモンスターとの戦闘の際、能力値が強化される。

  • 耐異常

状態異常の症状を防ぐことの出来るアビリティ。

  • 魔防

作中で詳しい効果は説明されていない。恐らく、魔法攻撃に対する耐性が強化されるアビリティと思われる。

  • 先制

詳細不明。

  • 速攻

詳細不明。


魔法編集

  • ヘル・フィネガス

詠唱式:【魔槍よ、血を捧げし我が額(ひたい)を穿て】


高揚魔法。詠唱すると指先に紅い魔力が集まって槍の穂先の形となり、それを自身の額を撃つ事で碧眼が紅眼に変化し、戦闘意欲が引き出され全能力が超高強化されることによって、冷静な首領から瞬く間に誰もが戦慄する凶戦士と化す。


その向上効果は、ランクアップと見紛うほど高くなるが、代償として発動中はまともな判断能力を失ってしまう。つまりこの魔法の発動は「フィンが指揮を放棄した」と同義であり、奥の手として滅多には使われることはない。


アストレア・レコード』で判明した新事実によると、限界以上に怒る等、感情が振り切れると冷静さを保ったまま発動することが可能になる。


  • ティル・ナ・ノーグ

Lv.および潜在値を含む全アビリティ数値を魔法能力に加算させ、投槍による攻撃を放つ投槍魔法。一度発動すると、再度使用するのに24時間のインターバルが必要


装備編集

  • フォルテイア・スピア

金の長槍。【ゴブニュ・ファミリア】作。価格は1億3千万ヴァリス

フィンが依頼した特注品であり、小人族専用の武器。

頑丈かつよくしなる柄には『誓樹のウォールナット』、黄金の穂先には『勇鉄』と『ディル・アダマンタイト』の複合素材が用いられている。加工超金属を除けば、どちらの素材も架空の女神の起源、フィアナ騎士団の故郷と伝えられている『エランの森』で取れた超希少採取物。

  • スピア・ローラン

不壊属性。価格は1億ヴァリス。【ヘファイストス・ファミリア】の椿が作成した連作の《ローラン》の一つ。

腐敗液を繰り出す『巨蟲(ヴィルガ)』対策の為に、制作を依頼したもの。《ファルティア・スピア》とは対照的な銀の穂先を持つ。


前世編集

今から3000年ほど前に活躍した小人族の伝説的英雄であるフィアナ騎士団に所属していた少年・ディムと思われる。当初は小姓(ペイジ)だったが、愚かな王に仲間達を殺され、復讐の為にフィアナ騎士団の2代目団長となり、フィンと名乗る事を決意する。

現代のフィンの魔法【ヘル・フィネガス】と【ティル・ナ・ノーグ】は、前世で自分を導いてくれた精霊・フィネガスへの想いと人々が『それは遥か彼方の楽園の夢(ティル・ナ・ノーグ)』に辿り着いてほしいという願いが反映されている。


余談編集

作者曰く異端児編を通じて彼も手を離れたキャラの一人であるらしく『ソードオラトリア』10巻がなければ内面描写をする事は叶わず『勇者』としての機能に特化した人間味の薄いキャラクターだったかもしれないが吐露してくれたおかげで一層深みが出たとの事。そう言う意味ではベルやリリと並んで印象的であるらしい。


関連タグ編集

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ロキ・ファミリア

ロキ(ダンまち) リヴェリア・リヨス・アールヴ ガレス・ランドロック

アイズ・ヴァレンシュタイン ティオネ・ヒリュテ リリルカ・アーデ

ガリバー兄弟

ライラ ヴァレッタ・グレーデ

ディム


フィン・マックール:キャラの元ネタと思われる(フィン・マックールには本名であるディムナから、その美しい金髪ゆえに金髪の意のフィンに改名した経緯があるので、ディルムッド・オディナはおそらく関係ないだろう)。

他には魔法の詠唱はマックールが人を眠らせる魔女から国を守るため、自身の額を槍で刺して(眠らないように)素手で殴り倒した逸話から。

中年の時に、双子の魔女にナンパされている(アルガナ、ティオネの好意はここから)。

右手親指を舐めるのは、「全知全能の鮭」を料理中に(師匠フィネガスの為に)油が親指に跳ねた際に全知全能の力を手に入れたことに由来している。

幼少期は全知全能の力でフィアナ騎士団を最盛期まで発展させたが、一人目の嫁が死亡してから落ちぶれ万丈波乱の人生を送るようになった。

フィンが種族最弱のパルゥムなのは、これに起因していると思われる。


ルクス・アーカディア同じレーベル作品の中の人繋がり。こちらもロキと声が同じヒロインとは長い付き合いである。他にも、「女性人気が高い」、「恐るべき戦術眼を持つ」、「極めてリスクの高い奥の手を持つ」、「女装経験がある」など共通点が多い。

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