概要
CV:赤尾ひかる
【ヘルメス・ファミリア】所属の、犬人(シアンスロープ)の女性団員。
褐色の肌と黒髪が特徴。Lv.3だが、ヘルメスの命令でLv.2と偽っている。
二つ名は【泥犬(マドル)】。
ファミリア内での役割は盗賊(シーフ)で、その役割通り斥候や諜報といった仕事をすることが多い。
金にがめつい上に口が軽いため、団長のアスフィによく怒られている。
元は外伝『ソード・オラトリア』の登場人物だったが、後に本編にも登場している。
【ヘルメス・ファミリア】の団員という立場上、当然異端児(ゼノス)についても認知しており、劇中ではヘルメスの命令で彼らを手助けする活躍をしている。
一方で、異端児の存在にはかなり動揺しているようで、【ヘスティア・ファミリア】のように自ら歩み寄ろうとはせず、なるべく関りを持たないよう距離を取っている。もっとも、これは作中の人類とモンスターの因縁を考えれば当然の反応で、実際彼女以外の【ヘルメス・ファミリア】の団員達も同じ反応をとっている。
ベル・クラネルに関しては、彼を見込んでいるヘルメスやアスフィとは対照的に過小評価している傾向が強く、ヘルメスが彼を信頼する事にも納得していない。
『メモリア・フレーゼ』で、オラリオに来たばかりのベルが入団を希望した時にたまたま面接をしたが、一目見た時から「見込みゼロ」と内心で酷評し、試験と称して行ったコイン当てゲームでイカサマでベルを騙し、素直で正直な彼は【ヘルメス・ファミリア】ではやっていけないと即・不合格にした。
成長した彼に対しても、「全然強くなさそう」という上から目線で見下した感想しか抱いていない。嫉妬心も含まれているのだろうか…?
作中の動向
フェルズによる依頼で迷宮(ダンジョン)から地上まで『宝玉の胎児』を運ぶクエストを引受け(本人は小遣い稼ぎ程度の認識)、同じく任務を受けていた【ガネーシャ・ファミリア】のハシャーナ・ドルリアから荷物を受け取ったが、直後にハシャーナが殺される事件に巻き込まれてしまう。
次は自分が殺されると思い、『リヴィラの街』を去ろうとしたところをアイズ達に捕まり、更に『宝玉の胎児』を取り戻すために現れたレヴィスに殺されかけるが、フィン達が増援に来たことで九死に一生を得る。その後は、フェルズにレベルを偽っている事を報告すると脅迫され、24階層へ赴く依頼を【ヘルメス・ファミリア】総出で泣く泣く引受ける羽目に陥った。これらの事件がきっかけで、アイズやレフィーヤとも親しくなる。
本編ではウィーネを保護した事で、喋るモンスターについてエルフの少女に変身し情報を手に入れようとしていたリリの前に現れ、異端児について探っている彼女を怪しみ尾行しようとするが、臭い袋を使われ撒かれてしまう。
外伝『ソード・オラトリア』11巻でのクノッソス第一進攻では、アスフィやメリル・ティアーたちと共に参加し、バルカ・ペルディクスが透明になったアスフィの攻撃で取り落とした『ダイダロスの手記』を素早く拾い上げて、魔道具『眼晶(オクルス)』を通じてフィン・ディムナにクノッソスの主要部分を伝達した。しかし、ディオニュソスが送還されてクノッソスの各六ケ所に配置されていた『精霊の分身』が膨張を始めた際には、慌ててクノッソスから脱出した。