概要
迷宮都市オラリオに存在する冒険者向けの酒場で、本編の主人公ベル・クラネルの行きつけの店でもある。元々は【フレイヤ・ファミリア】の団長だったミア・グランドが、オラリオの治安が悪かった時代に誰もが笑って酒を飲める場所を作りたいという考えから、ファミリアを半脱退して立ち上げた店。本編から9年ほど前に店を始めた様で、外伝『ソード・オラトリア』の9巻に丁度その頃の様子が書かれている。
値段は少し高いが酒も料理も上手く、店員達も可愛いことで評判。但し、店員は元腕利きの冒険者、殺し屋、賞金稼ぎと一癖も二癖もある者ばかりで、もし店で揉め事を起こしたら彼女達に問答無用で叩き出される。
オラリオでも屈指の人気を誇る酒場なので客の出入りが激しく、その分店員達は日々仕事に忙殺されている。作中で働くことになったヘスティアやヘイズも「ここの仕事量は異常」とぼやいていた。そのくせ給料は安いようで、『メモリア・フレーゼ』で店員達がこの事を度々言及している。
店主のミアを筆頭にオラリオでも上位の実力者が揃っており、その戦力はオラリオの大派閥にも引けを取らない。店の馴染みの客達やギルド長であるロイマンも『豊穣の女主人』の強さを知っているので、オラリオに有事が起きた際は避難所や戦力として扱われることが多い。作中では本編から7年前の暗黒期の戦い、オラリオ崩壊を目論むエニュオが起こした騒動、そして【ヘスティア・ファミリア】と【フレイヤ・ファミリア】の『派閥大戦』にも助っ人として参戦しており、その実力を遺憾なく発揮している。
『派閥大戦』終了後は、主神の暴走に伴い自分たちに多大な迷惑をかけた【フレイヤ・ファミリア】の面々をミアが落とし前として強引に引き取り、団長や幹部も含めて全員店で馬車馬の如く働かせている。
メンバー
ドワーフの女主人。Lv.6の【フレイヤ・ファミリア】の元団長。
ヒューマンの店員。店で最も怖いと評判。しかし、その正体は…。
エルフの店員。Lv.4の元【アストレア・ファミリア】の冒険者。後にLv.6となり、【ヘスティア・ファミリア】へ入団。同時に店員はやめることになる。
猫人の店員。Lv.4の元【フレイヤ・ファミリア】の冒険者。アレンの妹。
人間の店員。Lv.4の元賞金稼ぎ。
猫人の店員。Lv.4の元暗殺者。
- メイ
猫人の従業員、厨房担当の料理人。元々辛気臭い所があったが、今はそうでもない模様。
クロエによると、厨房担当の従業員達は足運びが静からしいので、彼女も只者ではない可能性がある。
- ベリル、フェイ、ロシィ
今の所、名前だけ登場の従業員達。彼女たちも訳ありと思われる
『派閥大戦』で解体された後、ヘイズら『満たす煤者達(アンドフリームニル)』を給仕として強引に引き取り、他の団員もウェイターとしてこき使っている。
『メモリア・フレーゼ』のイベントに登場した謎の少女。その正体は精霊。闇派閥の幹部であるヴィトーに攫われるがベル達に救助され、最終的には気づいたら消えていたが、その後『メモリア・フレーゼ』の最後の最後に、再び登場することになる。
余談
初期は『豊饒の女主人』と表記されていたが、本編3巻から『豊穣の女主人』に表記が変更された。