概要
五つ子について
名前に生まれた順番の数字が入っていることと、同じような体型と顔、ピンク系の髪の色(幼少期はチェリーピンク、成人後はサーモンピンク)と青い瞳が特徴。
原作カラーイラストやアニメでは異なる髪色に見えているが、これは読者・視聴者向けの設定であり(原作の髪色に使われるスクリーントーンは全員同じである)、作中の人物には以下のように見えている。
こうなると、実際に登場人物目線から見た五つ子は口調か髪型くらいでしか見分けが付きにくく、作中でも人違いが多発している(※)。おまけに幼少時はこの髪型や口調すらも全員同じだった。
五つ子である事を活かして度々入れ替わりを行っており、その際の変装内容も「トレードマークのリボンだけ着けて四葉と言い張る」という雑なものから、「ウィッグまで付けて全員で五月になる」というほぼ完璧なものまで様々なバリエーションがある。
上杉風太郎が姉妹5人それぞれと同じ店で入れ替わり立ち替わり水着を買いに来た結果、5回もリピートしに来るぐらいに商品に気に入らないところがあると店員のあらぬ誤解を招いたほどである(『春場ねぎ短編集 未等分』所収の122+1話「五つ子ちゃんは秘密を五等分できない」。アニメではTVスペシャル版『五等分の花嫁*』)。
身長は5人合わせて795cm、体重は5人合わせて250kg、バストサイズは5人合わせて441cm。
平均すれば身長159cm・体重50kgにバスト88cmというかなりグラマーな体型になるはずだが、合計しか明かされてないので5人の内訳は不明(大差はないことは各人の台詞から読み取れる)。
5人とも容姿は母親譲りの美貌を受け継いでいる美少女揃いであり、前述の通りスタイルも抜群である。
なお、これらは連載開始時点(高校2年生)の数値であり、本編終了後は成長により微増している。
ちなみに、五人の好きな食べ物・嫌いな食べ物は味覚の五大要素(甘味、酸味、塩味、苦味、旨味)に紐付いている。
風太郎とは対照的に金持ちでタワーマンションに住んでいたり、車で送迎をしてもらったりしているが、2年生時の年末、風太郎が自分達の為を思って家庭教師を辞めた時は一花の提案により、姉妹総出でマンションを去りアパート暮らしを始めた(だが半年後に老朽化で取り壊しが決定した為、再びマンションに戻る)。
元々は黒薔薇女子という中高一貫のお嬢様学校に通っていたが、姉妹揃って落第の危機に陥った事から風太郎の通う旭高校へと転校してくる。
なお、テレビアニメ化される前の公式CMでは、この五つ子をアニメ版で四葉役を担当している佐倉綾音がすべて演じたが、テレビアニメ版では、五つ子に声優が個別に割り振られた。
オーディションでは各声優陣の第一希望がそのまま採用された。
また、アニメTV版・劇場版・ゲーム版での主題歌は、姉妹一同で担当している(この時の名義は「中野家の五つ子」。TV版1期のEDを除く)
人物
五つ子
CV:花澤香菜
五つ子の長女。見分けるポイントはアシンメトリーのショートカットとピアス。キャラデザ上の髪色はローズピンクで、風太郎の呼び方は「フータロー君」。
おっとりかつフォロー上手で姉気質な性格で、実は売り出し中の新人女優。
CV:竹達彩奈
五つ子の次女。姉妹で一番の長髪だったが、途中で髪を切る。キャラデザ上の髪色はマゼンタ。風太郎の呼び方について、変遷があり初期は「上杉」「キミ」「あんた」と安定しなかったが、中盤以降はこれらのどれでもないものに。
キツイ性格だが、他の姉妹を大事に想う気持ちが人一倍強く、家事が得意。
CV:伊藤美来
五つ子の三女。ヘッドフォンを首にしている。キャラデザ上の髪色については媒体毎にバラバラ(原作:セピア色、アニメ一期:えんじ色、二期:樺色、TVSP:栗色)。風太郎の呼び方は「フータロー」。
物静かで、歴史が好き。
CV:佐倉綾音
五つ子の四女。長いリボンが特徴。キャラデザ上の髪色はオレンジ色。風太郎の呼び方は「上杉さん」だが、こちらも二乃同様、話が進むと変化する。
活発で、スポーツが得意だが学業成績は姉妹の中では一番低い。
CV:水瀬いのり
五つ子の末っ子。星型の髪飾りをしている。キャラデザ上の髪色は朱色で、風太郎の呼び方は「上杉君」。
真面目だが要領が悪いタイプで、それが成績には結びついていない。食欲旺盛で、下校途中の買い食いが好きなこともあって、姉妹の中で一番肉付きがいい。
近親者・関係者
CV:黒田崇矢
中野家の父(継父)。職業は医者で、大病院の医院長を務めている。
医療従事者であるが教育関係の知り合いが複数おり、黒薔薇女子や旭高校の理事長との繋がりがある。
風太郎の父・上杉勇也とは高校時代の同級生であり、その(腐れ)縁から風太郎を家庭教師として雇った。
CV:京花優希
五つ子の母で、故人。
生前は教師を務めていて、マルオや勇也は元教え子に当たる。
鉄面皮の美女であったが、愛情深い事から娘たちや生徒からは慕われていて、ファンクラブもあった(ちなみにマルオはファンクラブの会長を務めていた)。
CVは後述する写真の女の子と同じ京花優希であり、映画のクレジット表記にて判明した。
花嫁
風太郎と将来結ばれる花嫁。五つ子の中の誰かとされる。
両耳にピアスをしており、風太郎のことを『風太郎』と漢字の名前で呼ぶ。
※声バレ防止のため、新婦のセリフは全て字幕とされている。
CV:京花優希※
2年2学期の期末試験前には同一人物を自称する少女が風太郎の前に現れる。
その正体は五つ子の誰かのようだが……?
※こちらも声バレ防止のため、正体が分からない場面のみ担当する形となっている。
祖父
CV:仲野裕
五つ子の祖父(零奈の父)で、離島にある温泉旅館を経営している。
会話が極端に小声な上、とにかく動きが少なく風太郎が「死んでたはずじゃ…」と言う程生気が無いが、彼を投げるだけの力はある。
五つ子が言っている「愛があれば見分けられる」を伝授した張本人。娘に先立たれたこともあって忘形見と言うべき五つ子達を溺愛しており、孫娘達からも優しい祖父として慕われている。
しかし病に侵されていたのか風太郎達が来訪した時点で、「残された時間は少ない」とマルオに断言されてしまっており、孫娘の結婚式に列席することは叶わず娘の元へ旅立った。
風太郎は「見分けられるようになったらまた会いに行く」と言っていたが、原作でこれが叶うことはなかった(ゲーム「彼女と交わす五つの約束」では祖父に関するエピソードが登場している)。
江端
CV:三瓶雄樹
マルオ付きの運転士だが、業務的にはむしろ秘書や執事に近い。五つ子が幼少期の頃から世話していた。元教師で、五つ子からは「江端さん」と呼ばれている。当初は白髪に白スーツというまさに執事然とした姿だったが、とあるきっかけで日焼け肌に金髪ロン毛、前開きシャツのラフな姿になって以降、気に入ってしまったのか理由は定かではないがその姿で通っていた。
5年後の『*』では黒染めの七三分けに変わっている。
余談
注意点
作中では風太郎やクラスメイトが見分けがついてない描写が多々見られるが。
それもその筈、記事冒頭にも記載されている通り、髪色の違い(アニメ版においては声も)はあくまで視聴者が区別しやすいようにするための演出である。
実際、作中においては髪型の違いで変装がばれたこともあるし、また五姉妹の一人が上述の写真の女の子に変装して風太郎の前に現れた際は5姉妹とは別の声優が当てられている(というか、これが彼女たちの本来の声だと考えた方がいいのかもだが)。
『花園さんちのふたごちゃん』(この作品が始まったのは本作の連載終了後であるが)のようにいずれかが髪色を染めているわけでもないため、髪色は五姉妹ともまったく同じで、更に言えば声も同じなのだと考えたら、見分けるのが如何に至難の業なのは想像に難くないであろう。
五つ子ゲーム
作中で何度か風太郎を試す目的で敢行される顔当てゲーム。
何も聞かずに直感だけで当てにいくパターンも初期にはあったが、大半は簡単な質問を交えて内面的特徴から当てにいく…というシンプルなもの。
…なのだが、全員が同じ格好をする上、なぜか五姉妹全員が幼少期のような髪色へと変化するため、普段なら髪色で見分けがつきやすくなってる視聴者視点でも見分けるのが困難になる(アニメ・ゲームだと声でかろうじて見分けがつくが)。
関連イラスト
関連タグ
武田五姉妹:三玖が好きな戦国大名・武田信玄の五人の娘たち。明言はされていないものの、中野姉妹のモデルになった可能性が高い。
竜神戦隊ドラゴンキーパー:作者の次回作に登場する五人組及びその関係者。
ネタバレ(中野家の真実)
5年前までの五つ子の暮らしは上杉家と変わらぬ貧乏生活だった。
実父は零奈が産むのが五つ子だと知って蒸発し、零奈は体調を崩しつつも五人を養っていた。
しかし5年前に零奈は死去。
零奈の教え子であるマルオが養父として五つ子を引き取る事となったのである。
零奈の死並びにその数ヶ月前に外見にトラウマを抱いた子の影響を機に五つ子の個性が強まる事となった。