中野一花
なかのいちか
「困ったらこの一花お姉さんに相談するんだぞ」
『五等分の花嫁』のメインヒロインである五つ子の長女。コミックの単独表紙は2巻と7巻。
風太郎との出会いは、彼がアルバイト実現のために五月と和解をしようと食堂へと足を運んだ際に彼女の方から自分達の席に誘ったのが始まり。
アシンメトリーのショートヘアーで右耳にピアス(未来の結婚式時点では両耳。ただし、原作最初期でも両耳装備だった)がついている。髪の色はオーキッドピンク(アニメ1期)及びローズピンク(アニメ2期以降)で、五つ子本来の髪色にもっとも近い色となる。
制服の着方はカーディガンを腰に巻いたギャル寄りのファッション。加えてシャツの第二ボタンまでを開けているため胸の谷間が丸見えで、スカートもどちらかと言えば短めと言う中々の無防備スタイルである。
私服はデニム等のズボンの着用が多く、下着もかなり大人っぽいものを着用している。
五つ子は全員中高一貫して女子専門校に通っていたため、思春期を迎えてまともに絡む異性は風太郎が初めてなのだが、その風太郎が部屋に入ってきたぐらいでは動じず、むしろ「同級生の女の子の部屋に来たのにそれでいいの?」と煽って見せる程。これに代表されるように風太郎や姉妹相手に絡む時等はからかい半分な姿勢が多く、一貫したその振る舞いはもはや小悪魔そのものと言っても言い程。
長女らしく妹達を取り纏めるということは普段は多くは無いものの、姉としての自覚は強いため風太郎や他の姉妹に助け舟を出すシーンがよくある。しかしそれは自分を犠牲にしがちになると言う負の側面が生まれる事でもあり、風太郎に好意を持ってからはそれが仇となってしまう事もしばしば。
街行く人の目を惹くような雰囲気や気が利く性格などから、五つ子の中でも特にモテるようで、作中でも林間学校前に前田から告白を受けている(ただしこの時前田の前にいたのは…)。…と言うか風太郎のように立場上、五つ子と接する事が多いのならともかく、それができない一般男子が何気無く声を掛けられるのは、ほぼ彼女か四葉に限定されるのも理由の一つ(二乃は早々に猫を被るのを諦めた上、姉妹愛の強さで異性への当たりが強め、五月は亡き母の言葉を大切にするあまり潔癖気味、三玖に至っては普段はとにかく無表情な上にコミュ障疑惑あり)。
こうした反面、私生活は風太郎の言葉を借りるなら怠惰の一言。部屋の中はいつも脱いだ自身の服等で散らかっている上、睡眠中に着ているものを脱ぐと言う謎な癖をもっており、起きた時は大抵パン一になっている。
実は売り出し中の新人女優と言う一面もあり、転校してくる半年程前にスカウトされてから名前の無い端役をちょくちょくやっていたが、「一人前になるまでは言わない」と決めていたために妹達には伝えていなかった。しかし、花火大会の最中に急遽代役のオーディションが入り、ゴタゴタの中で風太郎にバレてしまう。
その際、風太郎の何気ない協力もあってオーディションは好感触で終わって以降、好意を持つようになる。
しかし、三玖が風太郎に好意を持っている実態を知っているので、自身の風太郎への思いは控えめにしていたのだが……。
Hello, dear my dream ~一秒後には~
アニメ1期の時期に作られた一花のキャラソン。
「画面」や「スクリーン」といった女優らしいワードを使い、新たなステップへと踏んでいく一曲。
きづいてよ~One Love~
アニメ2期の時期に作られた一花のキャラソン。
一花の小悪魔さやかわいさと嘘をミックスしつつ、綺麗じゃない恋も描いた一曲。
Theme for ICHIKA
ゲーム作品で一花のイベントで使われるBGM。初出は『夏の思い出も五等分』。
軽快な曲調。
『君と過ごした五つの思い出』『彼女と交わす五つの約束』でも引き続き使われており、アレンジバージョンも新たに作られている。
JR東海コラボのボイスドラマでも使用されている。
一花お姉さんに相談するんだぞ
ごとぱずの一花のイベントで使われるBGM。軽快でお姉さんらしい曲調。
題名は序盤の台詞から引用(冒頭と同じ)。
公式のツイッターでは毎週月曜日に作中のシーンを利用したコラの画像に出ている。
第1回人気投票では4位。
講談社が関与しない五等分の人気投票(ねとらぼ等)では順位が安定しない傾向にある。
アイコンはピアス(原作、アニメ1期9話等)、黄色い花(ごとぱず、公式SNS等)、腰に巻いた上着(ぴよりんコラボ等)が使われる。
属性のある作品での出演時では光属性。
家庭教師
五つ子の姉妹
彼女の主な特徴
自己犠牲:これによって気持ちが板挟みになる部分があった。
クールビューティー:私生活を知らない周囲の人間から見た印象
風一:カップリングタグ
関連・類似キャラクター
公式でコラボで一緒になったキャラクター
三玖の想いを知ってしまった事情もあって、積極的に想いを伝えることを躊躇うものの、自身の想いを捨てるにも捨てられず、現状維持を促すような行動を取り続けていた。
しかし、二乃が風太郎に面と向かって告白する場面に出くわし、現状維持が不可能になってしまう。
その後、二乃から「風太郎と二人きりになるための父親の足止め」を頼まれる。
一度は二乃に協力を決めるが、1人泣き崩れる彼女を心配した四葉に「我慢しないで好きなことをして欲しい」と諭され、自身の「風太郎を誰にも取られたくない」想いを素直に認め、二乃から受けた父親の足止めの役割を放り捨てた。
そして、3年生への進級を期にそれまで自身のみで負担していた家賃の等分を宣言。姉妹全員が公平な立場に立ち、新たなスタートを切った。
だが、三玖に変装している際に、風太郎への想いを抑えられなくなってしまい、そのまま三玖のフリをして「一花、フータローのこと好きだよ」と告白。
動揺する風太郎の姿に手ごたえを感じた彼女は、その後も積極的に抜け駆けしようと動くのだが、尽く裏目に出て空回りしていく。
実は風太郎は告白の段階で「相手が三玖ではない」という点までは見抜いており、修学旅行で再度変装した際には完全に見破られてしまう。
それをきっかけに、風太郎から手を引こうとした。
そして、夏休み以降から「女優業が忙しくなった(もっとも、実際は風太郎への想いの決別が本心で、それを隠す為の方便と思われる)」のを契機に、一花は高校の退学を決意。5人全員での卒業を目指す風太郎からは休学にするよう説得されるも、「これ以上の両立は厳しい」と聞かなかった。
だが、風太郎は『自主製作映画への出演の名目で一花を勉強させる』という奇策を決行し、出演料が足りず出世払いにするオチが付いたものの、この策を受け入れて休学する道を選んだ。
なお、休学絡みのエピソードはTVスペシャル版時点でもアニメ化されていない(ゲーム「彼女と交わす五つの約束」ではこの部分に触れる部分がある)。
映画では最序盤に「映画の撮影で休学し、風太郎の個人レッスンがある」と言及される程度に留まる。
それもあってか、風太郎への想いは再燃するも、以前の失敗の自省からか、露骨かつ悪辣なやり方は成りを潜め、緩やかに迫るようになる。
そして最後の文化祭にて、「(今の関係を壊したくないから)5人の内の誰も選ばない」ことを自分にだけ明かした風太郎を咎めた後、彼がしたとある「選択」から彼の本心を察し、その行く末を静観していた。
5年後はSNSでバズるくらいには名の売れた若手女優として活動している模様。
世間ではクールビューティーで通っており私生活の方はまだ世間では認知されていない様子。(現実の昨今の事情からすると週刊誌あたりに暴露されそうではあるが…)
ゲーム作品では風太郎が大学3年の頃に活動拠点を地元から東京に移したことになっている。
英語力については結婚式時点で「イントネーションが不安」と言っていたが、『*』ではフィーリングで乗り切っているという設定になっている。
後日譚を描いたゲーム作品や『*』においては変装している状態でも見分けられてしまい、ファンが集まるという描写もある。
ネタバレ込みの余談
何かと風太郎から「嘘つき」扱いされるが、これは単行本11巻にて判明した、5年前に京都で自身の身分を偽って風太郎と接した事への布石と思われる。
後に発売された『五等分の花嫁 キャラクターブック 一花』に記載された作者インタビュー曰く「“1人の男の子を取り合う以上、悪役が必要”と判断し、序盤から風太郎と険悪だった二乃と五月は“意外性がないからダメ”としてボツ、残る一花、三玖、四葉の3人からの選出を前提に、手始めに一花をそれっぽくと試運転させたら、“普段の表情と悪事をする前後の表情のギャップが見事に噛み合った”為、京都での一花の行動が決まった(要約)」と述べている。
そのためか、『らいはの部屋』第3回で上杉らいは役の声優である高森奈津美は「ヤンデレの要素がある」と述べていた。
121話の扉絵では卒業証書を持っておらず、一部で「卒業してないのでは?」と言われていた。
この件は原作漫画以外で補完されており、映画でエンドロールで全員が卒業証書が持っている他、ゲームでも条件付きで卒業扱いと設定された。その他ウエハース第三弾等でも一花が卒業証書を持ったイラストが存在している。
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