概要
漫画家・春場ねぎの作品「五等分の花嫁」に於けるNLカップリングの1例で、中野家の五つ子姉妹の三女の中野三玖と、主人公の上杉風太郎の組み合わせを示す。
物語の序盤では「自分は姉妹の中で1番の落ちこぼれ」「自分にできることは他の姉妹もできる」と人並み以上の劣等感と不安を持っていた三玖だったが、風太郎と交流する内に彼から「自分にできることは他の姉妹もできるならば、他の姉妹にできることは三玖もできる」とする逆説的な説得や、風太郎の「自分が好きになったものを信じろ」という言葉で三玖の歴女趣味を肯定してもらう等の遣り取りによって、上述のコンプレックスを乗り越えた。
また、その遣り取りを契機に、三玖は風太郎を“好意を抱く1人の異性”として意識するようになり、風太郎の「俺の好みの女性は料理が上手な人」発言(一花によって促された故の戯言の一面もある)を真に受けて以降は、真剣に料理に取り組むようになる。
修学旅行の頃にもなると風太郎が生前の母親の手作りパンの味を思い出すものとなっていた。
また、風太郎の期待に応えようと勉学も真面目に取り組み、劇中でもテスト結果は総じて高い点数を取っている。
この関係で、風太郎を変えた部分において「勉強・友情・仕事・娯楽・恋愛もあいつらは常に全力投球だった」で挙げられた中では「勉強」と「友情・恋愛」(林間学校・家族旅行等)が三玖に当てはまる。
その他、三玖が何らかの苦悩を抱えた時、風太郎の言葉によって三玖は救われている。
長編イベント(林間学校・家族旅行・修学旅行)では苦悩を抱えた中で過ごし、後になって風太郎と一対一で話すことで解消される、という図式が存在していた。
三玖の風太郎への支えはかなりのものであることも見逃せない。
風太郎のことをよく知ろうとし、風太郎に寄り添う形で支えている。その関係で複数人いる状態でも風太郎の隣にいる場合も多い。
姉妹の足並みが揃わない中で「誠実に向き合う」と風太郎に示したり、風太郎の誤解されたことを解いたり、二乃と五月が家出したときに一緒に捜索したり、期末試験で二乃・四葉・五月の問題が解決したときも喜びを告げたり、風太郎が悩んだり体調悪い時も察知して気を使ったり、学園祭も楽しいものにしたりなどしている。
現に五月がスクランブルエッグで「三玖が1番協力的に見えた」と発言しているし、四葉も夏に「上杉さんと向き合ってきたのは三玖たち」と風太郎を支えた代表として扱われていた。
そのためか風太郎を怒らせるようなことは三玖個人としてはあまり行っていない。
そんな風太郎も三玖に対しては優しく接している場合も少なくない。
三玖の風太郎の好きなところとしてはリビングルームの告白で「人の気持ちに寄り添える暖かさ」を挙げている。
三玖は風太郎のそれを一方的に享受していた訳ではなく、上記を見ればきちんと返していたと言えるだろう。
三玖自身が劇中でも目に見えた活躍をしている上、上記の涙ぐましい努力を重ねて大きく成長・変化していく姿もあって、ネット等の掲示板で人気のあるカップリングとして上位に位置している。
なお、6年前の案件には姉妹で唯1人関与せず、事情すら知らない状態である(※)。
他の姉妹と比べて「風太郎の過去を知っている」というアドバンテージがないとも、フラットな目線で風太郎を見ているともとれる。
(※実際は末妹も該当するが彼女は本編にて、当事者から直接事情を聞いている)
ゲーム『君と過ごした五つの思い出』では原作及び映画終盤の学園祭からストーリーがスタートする本作ではIFルートとして写真の子以外のヒロインを選ぶ事が出来、三玖と結ばれる事も可能。
学園祭ラストから分岐する形で三玖のいる場所へ向かい、風太郎が「三玖が好きだ」と告白すると三玖が泣き出してしまう。
三玖が落ち着くと「困らせてごめん」と言うが風太郎は「三玖に困らされたことはない」と言う。
風太郎は続けて「不安を感じていながらも逃げずに自分なりに戦い方を探して前へ進もうとした」「三玖のひたむきさに惹かれた」「手を取り合って未知へと挑んで成長したい」と語る。
三玖は卒業まで告白を待たされるんじゃないかと思っていた様子。お互いに好きだと告白し、お互いいれば何でもできてどこにでも行けると悟ったことで、交際を始めることになる。
恋人同士だからこその不安も出てくるが、それに対する結末はその目で確かめて欲しい。
『彼女と交わす五つの約束』では今までの経験を活かし、これまで以上に積極的な姿も見せている。
JR東海とのコラボでは風太郎と行きたい場所として「なばなの里」「ナガシマファーム」「ジャズドリーム長島」を挙げている。
いずれも三重県桑名市に存在する。ボイスドラマでは後者2つは京阪式アクセントで音読している。
なばなの里は「彼女と交わす五つの約束」にも登場する。(ツイート)
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上杉三玖:改姓した場合