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東武6050系

とうぶろくせんごじゅっけい

東武鉄道の一般型車両。ここでは同型の野岩鉄道所有車両と会津鉄道所有車両のほか、改造車「634型」についても解説。
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共通仕様(6050型)

東武鉄道が所有する(元)快速用車両。製造はアルナ工機富士重工業東急車輛製造の三社。野岩鉄道会津鬼怒川線開業に際しトンネル区間走行の条件である不燃化対策(A-A基準)、降雪地域走行における耐寒耐雪構造、そして冷房化を目指して登場した電車である。元となった6000系から機器一式を流用して新造車体に載せ替えた「更新車」と野岩鉄道開業後の車両不足解消を目的に完全新造された「新造車」の2グループに大別される。編成はモハ6150形-クハ6250形で構成。

車体は2ドア20mの普通鋼製でサニーコーラルオレンジとパープルルビーレッドの帯を巻いたジャスミンホワイトの塗装が施されている。前面はそれまでの東武の一般型車両とは異なり貫通扉と大型ガラス二枚を配した所謂「額縁」デザインで貫通扉上部には補助前灯が取り付けられている。この前面デザインは東武8000系修繕車10030型30000系まで形を変えながら引き継がれることになる。

車内はボックスシートを中心にドア付近はロングシートを配したセミクロスシートの構成。多層建て(=一本の列車で2つ以上の行先に分かれる)運用による誤乗を防止する為、車内の乗務員室扉上部に種別・行先表示器が設けられている。クハ車には便所とゴミ箱が設置された。

マスコンは力行3段、抑速3段。走行機器は主電動機4個の永久直列による抵抗弱め界磁制御でモハ車山側に吊り下げられた17個もの抵抗器を用いて制御する。

ブレーキ装置は日光線と野岩線の連続勾配を走行する為に発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ(HSC-D)を搭載。また連結面側の電動台車には空転・滑走を防ぐ為の撒砂装置も設けられている。電動空気圧縮機は日本エヤーブレーキ製DH-25Dをクハ車に2台搭載する。

パンタグラフは下枠交差式のものをモハ車に搭載。2001年には日光線の普通運用開始に合わせ53~56・73の5本に霜取りパンタが追設された。この通称「連パン車」は2006年に74と75に、2018年には野岩・会津を含む残りの新造車全てに追設されている(後述の634型は除く)。

前面連結器に関して当初は密着自動連結器が用いられていたが、後に頻繁な併分割作業の省力化を図るべく廻り子式密着連結器に交換された。それに合わせて前面のジャンパ栓も連結器下部の電気連結器に置き換えられている。

更新車

  • 1985年製:6151~54編成
  • 1986年製:6155~72編成


野岩鉄道開業を控えた1985年~1986年にかけて快速用の6000系に対し車体の載せ替え・リニューアルを行って登場した。台車は6000系のFS357(M車)、FS057(T車)を引き継いでいる。車体載せ替えを行ったグループは総勢2両編成22本。

新造車

  • 1985年製:61101編成
  • 1986年製:61102編成
  • 1988年製:61103編成・6173~79編成
  • 1990年製:61201編成


1985年から86年にかけて野岩鉄道所属車両として完全新造車となる61101と61102の2本が落成、1988年には東武鉄道側も完全新造車として2両編成7本を新造した(同時に野岩向け61103も製造)。新造車は更新車と細部が異なっており、更新車のFS357、FS057に代わりSUミンデン型のFS529(M車)、FS029(T車)が採用された他、ボックスシートの背もたれの厚みが僅かに増している。1990年には会津鉄道会津田島駅電化に合わせて61201を製造。この会津車の導入で6050系の製造は終了となり、6000系更新車・他社所属車も含めて2両固定編成33本となった。うち100番台の3編成が野岩鉄道所属、200番台の1編成が会津鉄道所属である。この野岩鉄道と会津鉄道所属の6050系は、書類上は東武鉄道からの譲受とした。これは各社ごとの新造車の扱いにすると、たとえ同一図面で設計されたものとしても、各社ごとに形式取得などの認可手続きが必要となり、このための費用も発生するため。

運用

6000系時代も含めて東武伊勢崎線東武日光線系統の普通快速区間快速列車をはじめとした運用に就いていたほか、団体専用車や座席指定の快速急行の運用(1991年まで)も行われていた。
2017年4月のダイヤ改正で快速・区間快速列車が廃止となり、浅草駅乗り入れが終了。現在は東武日光線系統(おもに南栗橋駅以北)の運用専属となっている。これに伴い更新車の一部は廃車が進んでいる状況である。

また、冬季の野岩線始発列車は架線の霜によるトラブルを防ぐ為に(異常時等に伴う運用変更を除いて)連パン車が充当される。

634型

スカイツリートレイン


東京スカイツリーの開業に合わせ完全新造車のうち6177・6178編成の2編成が634型「スカイツリートレイン」に改造された。形式名の「634」は東京スカイツリーの高さ634mにちなむもの。現在は団体運用を中心とし、繁忙期には都心と行楽地を結ぶ多客臨時列車として使用される。

スカイツリートレイン

余談

  • デザインは似てないが、登場・運用が似ている車両では西武4000系が存在する。(こちらは全車101系電車からの改造品で完全新車は存在しない)
  • IRいしかわ鉄道521系の実質新造車にあたる第55、56編成はJR西日本北陸本線から第三セクターへ移管される直前に製造され、移管されるまで営業運転には使われず、先述の東武鉄道→野岩鉄道・会津鉄道と同じ処理方法をとった。
  • 後に野田線向けにも本形式の100番台・200番台と同じ60000番台の形式を有する新車が登場しているが、こちらは形式番号の100の位が全車6で統一されているため、今のところ番号の重複は発生していない。
  • 新造車の中でも初期にあたる101と102はモハ車のみブレーキシューが両抱き式という違いがあり、当該編成の台車はFS529/029、その他はFS529B/029Bとして区別される。
  • コンプレッサーのDH-25Dは米国ウェスティングハウスが第二次大戦以前に設計した傑作コンプレッサーのライセンス生産品でかつてはDRCや2000系等にも採用されていた。床下から聞こえてくる「トコトコトコ…」という作動音から気動車と間違える乗客が稀にいる。
  • 2017年に廃車となった6165編成は除籍されたものの解体処分を免れており、南栗橋車両管区に訓練車として残っている。


関連イラスト

日光路を往く
新鹿沼駅にて(背景)



関連タグ

東武鉄道 野岩鉄道 会津鉄道 6050系 東武伊勢崎線 東武日光線 東武鬼怒川線 スカイツリートレイン

外部リンク

Wikipedia
車両紹介:6050系
車両紹介:634型

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