概要
第2次世界大戦後、阪急電鉄の前身である「京阪神急行電鉄」が、鉄道車両メーカー・子会社として「ナニワ工機」を設立したのが始まり。親会社の京阪神急行電鉄(のちの阪急電鉄)や東武鉄道、各都市の路面電車などの鉄道車両を製造していた。
なお社名の「ナニワ」は当時の本社所在地である「兵庫県尼崎市難波(なにわ)」から取られたものである。
1960年頃からは住宅用建材の分野に参入し、商標「アルナ」を会社名に取り入れる形で1970年に「アルナ工機」に会社名を変更した。この商標は「アルミのナニワ」を元にしたものである。
1990年代以降は新造車両の発注が減少したため業績が悪化。車両部門の一部事業を、新たに設立した「アルナ車両」に移管し、「アルナ工機」は2002年に会社清算となった。
現在の「アルナ車両」は基本的に路面電車(超低床型路面電車のリトルダンサーシリーズ)の製造を手掛けている。アルナ工機と以前取引があった阪急電鉄・東武鉄道は現在、日立製作所へ鉄道車両を発注している(ただし、車両の艤装または鋼体製作のみアルナ車両で行われることがあり、阪急9300系・阪急9000系の一部編成はこちらで艤装を行った)。