概要
東武鉄道が保有する団体専用車両634型または当車両を用いて運行された臨時特急列車の愛称。
6050系6177・6178F(※完全新造グループに相当)を総合車両製作所にて大改造し現在の姿に生まれ変わらせた。形式名「634」は東京スカイツリーの高さ・634mに由来している。
車両性能は改造前に準じているが、内外装共に大きく変化しており、特に側面窓は曲面ガラスを用いて天井近くまで拡大された。行先表示器がフルカラーLED式に変更された他、座席は1+2列配置のリクライニングシート、側扉は1ヶ所を埋め、片側1ヶ所となった。座席も窓側・枕木方向を向いたタイプの2種類が用意されており、シートモケットにはソラカラちゃんがデザインされている。
その他、イベントスペースや映像モニターやAV機器も備えられている。カラオケもあるし、長距離を走る列車には欠かせないトイレはバリアフリー対応。
編成は東武線全線への入線を可能とするために2連となっており、普段は2編成を併結した4連で運行される。
なお、老朽化した6050系のほとんどが廃車・解体されたため、634型は現時点で唯一残る同系由来の車両となっている。
運用
主に団体専用列車(貸切列車)としての運用がメインである。
2012年11月から2017年4月までは土・休日ダイヤにおいて臨時特急「スカイツリートレイン」として浅草駅~大宮駅・太田駅・東武日光駅・鬼怒川温泉駅・会津鉄道会津田島駅(会津田島発着は「スカイツリートレイン南会津号」)間を運行していた。特急列車の見直しにより「臨時特急」としての運用は取りやめに。この臨時特急「スカイツリートレイン」は、全車座席指定だったため乗車券のほか特急券が必要であった。特急料金は以下のとおり。
- 40km以内と浅草から久喜まで:500円
- 41km以上60km以下:900円
- 61km以上120km以下:1200円
- 121km以上:1400円
- 野岩鉄道線内:360円
- 会津鉄道線内:290円
2023年4月には、24日から28日までの期間限定で野岩鉄道の普通列車に使われた。