阿佐海岸鉄道
あさかいがんてつどう
徳島県海陽町の阿波海南駅と高知県東洋町の甲浦駅間、計10.0kmの阿佐東線を営業している第三セクター鉄道会社。徳島県唯一のJR以外の鉄道会社でもある。
元々国鉄の計画線であった阿佐線の未開業区間の一部を利用しており、全線が高架となっている。鉄道区間の終点・甲浦駅は、その先室戸市を通り土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)と繋がる予定だったが、鉄路としての延伸は断念している。
路線が短い上に、牟岐線の末端区間であることや沿線人口の減少が影響して営業係数も高め(参考として、2011年度では916を記録)。
2017年、徳島県が線路と道路両方走行可能なバス「DMV」を2020年度をめどに国内初の営業運転を開始することを発表した。
甲浦駅から室戸岬方面へ、鉄路では成し得なかった乗り入れを実施。DMV導入は観光資源としての意味合いも込められている。安全性検証を含め運行開始時期は当初より延期となったが、2021年12月25日営業開始。
またDMV導入に合わせて牟岐線の阿波海南駅〜海部駅間の1区間が阿佐海岸鉄道へ移管・編入された。阿波海南駅〜甲浦駅間は鉄道路線として、阿波海南文化村〜阿波海南駅間と甲浦駅〜宍喰温泉・室戸岬方面(室戸岬方面は土・休日のみ設定)間はバス路線として、阿佐海岸鉄道による一体的な運行が行われる。牟岐線列車との接続は阿波海南駅で行う。
現行ダイヤ
後述の駅・停留所一覧のルートを走行する。DMVに立つスペースは無く座席数にも限りがあるため、各便定員を超えると乗車できない。
室戸岬方面の「海南室戸線」は土・休日ダイヤで1日1往復運転(こちらは要予約)。また「海南宍喰線」のほうは夜間の運転はない。
通常タイプの気動車
DMV車両
鉄道区間は「気動車」。JR北海道の試作車「DMV911」「DMV921」に続く形で、量産車は「DMV93形」、車種はトヨタ・コースター(4代目、2018年6月マイナーチェンジモデル)。
「徳島230 あ 〇〇〇」は徳島県版図柄入りナンバープレートに記載されている希望ナンバー。
- DMV931:徳島230 あ 931。車体色は青(水色)。「未来への波乗り」をコンセプトにした。
- DMV932:徳島230 あ 932。車体色は緑(黄緑)。「すだちの風」をコンセプトにした。
- DMV933:徳島230 あ 933。車体色は赤(橙)。「阿佐海岸維新」をコンセプトにした。
運行系統「海南宍喰線」
運行系統「海南室戸線」
※土・休日のみ設定
番号 | 名称 | 備考 |
---|---|---|
阿波海南文化村停留所 | ||
M27 | 阿波海南停留所 | |
(阿波海南信号場) | ||
AK28 | 海部駅 | |
AK29 | 宍喰駅 | |
(甲浦信号場) | ||
AK30 | 甲浦停留所 | |
道の駅東洋町停留所 | ||
むろと廃校水族館停留所 | ||
室戸世界ジオパークセンター停留所 | ||
室戸岬停留所 | ||
海の駅とろむ停留所 |
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