東洋町
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とうようちょう
高知県最東端にある町。
高知県安芸郡にある町である。西は北川村、南は室戸市、北は徳島県海部郡海陽町に、それぞれ隣接している。
大半が山林で、室戸阿南海岸国定公園に含まれる。太平洋に面したリアス式海岸が広がり、海岸段丘の地形で山々が海に迫る。海岸沿いの帯状の平地に国道55号(東土佐街道)が通り、沿線に集落がある。産業は水産業のほか、林業や果樹栽培。かつてはカツオ漁や捕鯨も行われ、現在では沿岸漁業が主。野根川上流は多雨地域で近世から良材を産した。
四国八十八箇所では23番札所の薬王寺(海部郡美波町)から番外霊場(真言宗の聖地)御厨人窟および24番札所の最御崎寺(室戸市/室戸岬)への通過地点であり、基本スルーされる。
関連巡礼である、四国別格二十霊場でも4番札所の鯖大師本坊(海陽町)から室戸岬への通過地点であるため、やっぱりスルー(なお二十霊場の5番は須崎市にある)。
ただし、野根にある明徳寺が「弘法大師の杖突き水」の伝承地であるため番外霊場とされており、余裕のある遍路巡礼者は拝礼に訪れる。