概要
南国の読みは「なんごく」ではない。「なんこく」である。
高知市の東側に位置している事からもわかる通り、高知市のベットタウンとなっており、高知龍馬空港などが存在する。
香川県・徳島県、本州から高知県の玄関口の市にもなっており、高知自動車道の唯一のサービスエリアや国道32号、国道55号はここで玄関口になる事例も多い。
鉄道面だと土讃線や土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線、とさでん交通などがあり、何れも高知市方面の通勤通学輸送の側面を持っている。
隣接自治体では高知市の他、香美市、香南市、長岡郡本山町、土佐郡土佐町などがあげられる。
四国八十八箇所は二十九番の土佐国分寺と三十二番の禅師峰寺があり、同市内の寺でありながら番号(巡礼順)が連続していないので要注意。
土佐国分寺の前の札所は香南市の大日寺。土佐国分寺の後の札所は高知市一宮(いっく)の三十番善楽寺。
禅師峰寺の前(=善楽寺の次)の札所は高知市五台山公園内にある三十一番竹林寺。禅師峰寺の後の札所は高知市長浜の三十三番雪蹊寺となる。
あと、南国市に土佐国分寺がある事からも解る通り、かつては(土佐)国府が置かれていた場所であり、古代・中世前期(要は室町時代)までは、この南国市周辺が土佐の中心地であった。
紀貫之の『土佐日記』の舞台地(出発地)も、本来はこの南国市である。