広島県と高知県にそれぞれ存在し、かつては三重県にも存在した。
もちろん、これら同名の各地においては繋がりなど全く無いので混同しないよう注意。
広島県安芸郡
広島県の郡のひとつ。
律令制の成立により成り立ったとされる。
西に広島市、南東に呉市、北東に東広島市と、それぞれ接している。
かつては広島市東区と安芸区の大部分と南区の海側、そして呉市の大部分、さらには江田島市江田島町の大部分(津久茂を除く)もまた安芸郡だった。
なお安芸郡に属している府中町は広島市(安芸区)に囲まれており郡単位で見た際には飛び地となっている。
その一方で広島市の矢野地域(広島市安芸区の矢野西・矢野東・矢野南・矢野町・矢野新町)の方は安芸郡の坂町・海田町・熊野町に囲まれており、こちらも広島市の飛び地と化している。
現在は以下の町が含まれている。
高知県安芸郡
高知県の郡のひとつ。東に室戸市、西に香南市に、それぞれ接する。
4町3村で構成されているが1村(芸西村)のみ安芸市に挟まれて事実上の飛び地と化している。
奈良時代より朝廷の古い記録において記される地名であり由緒はある。
かつては鳴門市と安芸市の範囲も安芸郡であった。ゆえに三菱グループ発祥の地でもある。
以下の町村で構成される
- 東洋町:徳島との県境の町。円広志の出身地。
- 奈半利町:ごめん・なはり線終発着駅の奈半利駅がある。
- 田野町:かつて塩業の街として栄え、当時の町並みを遺す地域がある。
- 安田町:岩崎弥太郎の母が息子の無事と成功の願掛けをしたという四国八十八箇所27番「神峯寺」がある
- 北川村:モネの睡蓮を模して再現した「モネの庭」がある
- 馬路村:柚子などの柑橘ジュースで有名
- 芸西村:飛び地。白砂青松の名勝「琴ヶ浜」で知られる
三重県安芸郡
かつて三重県に存在した郡。現在における津市と亀山市の一部。最終的には以下の3町1村が存在した。
なお最終的に残っていた3町1村は2006年における平成の大合併により、全て津市の範囲に組み入れられている。(亀山市となったのは1958年の合併によって郡より離脱した範囲)
郡名は1956年(昭和31年)の合併時に前身となった河芸郡と安濃郡の両郡より一文字ずつをとった合成地名によって成る。
- 河芸町
- 芸濃町
- 安濃町
- 美里村