概要
島根県において2路線を運営する鉄道会社で、山陰地方で唯一の電鉄会社である。
2006年にそれまで上記路線を運営していた一畑電気鉄道株式会社(一畑電鉄)の持株会社化に伴い同社の100%出資子会社として設立され、鉄道事業を継承した。
営業路線
川跡駅が両路線の接続駅で、乗り換えのための時間も考慮されている。
廃止路線(いずれも一畑電鉄直営時代)
- 北松江線:一畑口〜一畑間、3.3km
- 立久恵線:出雲市〜出雲須佐、18.7km
- 広瀬線:荒島〜出雲広瀬間、8.3km
車両
かつては木造の自社発注車と西武鉄道の車両が大半を占めていたが、1990年代後半以降は京王電鉄と南海電気鉄道の車両に置き換えられた。
2010年代に入ると東京急行電鉄の車両と自社発注車による車両更新を実施している。
今後の計画として、2100系・5000系置き換えのために地方私鉄では初となるデュアルシートを装備した8000系電車が登場予定。
- デハニ50形:1928年に北松江線の延伸や大社線の開業に伴う車両増のため、クハ3形ならびにデハニ50形として製造された。2024年現在は一般公開展示用と体験運転用として保存されており、営業運転には使われない。
- 3000系:もと南海電気鉄道21000系・ズームカー。2017年引退。
- 2100系:もと京王電鉄5000系。線路幅が異なるため台車交換を実施。
- 5000系:もと京王電鉄5000系。線路幅が異なるため台車交換を実施。2ドアのクロスシート車。
- 1000系:もと東京急行電鉄1000系。種車は中間車だったため、先頭車化改造を実施。2両編成3本。
- 7000系:デハニ50形以来86年ぶりとなる新造車。2ドアの両運転台車で、JR四国7000系の車体とJR西日本225系の前面形状と走行機器をベースに、近畿車輛が車体および台車の製造を、JR西日本グループの後藤工業が最終組立を担当。4両製造。
キャラクター
ばたでんくん
デハニ50をモチーフにしたゆるキャラ。
布崎あいか
「鉄道むすめ」シリーズのキャラクター。
同社の電車ガイドという設定だが、ガイド廃止後は一切登場しておらず、事実上の引退となっている。
関連タグ
RAILWAYS:2010年公開の映画。当社路線が舞台となった。