曖昧さ回避
1の概要
一畑電車の路線のひとつで、島根県出雲市にある川跡駅から、同市出雲大社前駅を結ぶ。平成2年(1990年)にJR西日本大社線廃止された後は、出雲大社に達する唯一の路線として観光輸送を担い、一部の列車は北松江線と直通運転を行う。
直通列車を除き、電鉄出雲市駅または松江しんじ湖温泉駅に向かう場合は川跡駅での乗り換えを伴うが、休日は大半の列車が直通するため利便性は悪くない。なお大社線は路線延長が短いからか、列車交換が可能な途中駅は存在しない。線内折り返し運用は1編成使用によるピストン運行となっている。
路線データ
路線延長 | 8.3km |
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駅数 | 5駅 |
複線区間 | なし(全線単線) |
電化区間 | 全線 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
列車種別
2013年4月1日のダイヤ改正より運行。休日に電鉄出雲市駅-出雲大社前駅間に4往復半設定されている。
松江しんじ湖温泉方面との接続は行われない。
- 急行
平日7時台に川跡発出雲大社前行き2本、18時台に1本(川跡駅にて松江しんじ湖温泉発電鉄出雲市行き急行の接続を受ける)運行されている。
2021年9月30日までは、急行「出雲大社号」も運行されていた。末期は休日に出雲大社前発松江しんじ湖温泉行き1本が設定されていた。登場当初は5000系による各駅停車だった。
案内では「各駅停車」。
平日および休日の朝と夕方以降は北松江線の列車に接続する線内折り返し列車を基本とし、平日には電鉄出雲市発出雲大社前行き2本、雲州平田発出雲大社前行き1本、夕方には出雲大社前発松江しんじ湖温泉行き1本の北松江線直通列車が運行されている。休日の日中および初詣の臨時ダイヤでは、北松江線の直通運転が主体となる。
駅一覧
●:停車、|:通過、↓:通過(片方向のみの運転)
2の概要
1912年開業。出雲大社への参詣路線であるため大阪駅からの「三瓶(→だいせん)」、京都駅からの「だいせん(→おき)」、名古屋駅や金沢駅からの「大社」のように特急こそなかったが直通の準急や急行の乗り入れがよく行われていた。
特に1978年10月から1985年3月までは夜行急行「だいせん」崩れの「元祖ブルートレイン」20系客車編成が大社線内を普通列車として走ったことは語り草になっている。
しかし、モータリゼーションの発達に加え一畑電車の大社駅と比較しても大社駅が出雲大社から遠いことなどがネックとなり客足は伸び悩み、1987年に特定地方交通線第3次廃止対象線区として承認され1990年4月に廃止されバス転換された。
大社駅が廃駅になった後、JR西日本は山陰本線の神西駅を出雲大社口駅に改名したが優等列車はおろか快速すら停まらなかった。さらに駅前には接続するバスもなくタクシーに乗ったら乗ったで10㎞以上も離れているため高額な料金を取られる羽目になった。このような有り様に苦情が絶えず、JR西も1999年に出雲神西駅に再改称した。
ちなみに旧大社駅舎は保存され、国の重要文化財・島根県有形文化財に指定されている。
仮面ライダーガッチャードの夏映画では、ロケ地として使われている。