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概要編集

鉄道をテーマにした映画のシリーズ。

2020年代現在3作品が制作されており、いずれも「家族」をテーマとして、地方のローカル私鉄を舞台にしている事が特徴。


シリーズ作品ではあるが、全作品で監督が異なるばかりか3作全てに共通して関わっている制作中核スタッフもほぼいない事に留意を要する。

そして初作は監督の別シリーズ(錦織島根三部作)にも含まれる作品である。

そのため、本シリーズは作品ごとに作風や方向性やテーマへのアプローチに対しての統一性は無く、従来の意味における「シリーズ」とは異なっており、むしろブランドに近い。


製作はROBOT(初作のみ他社との相乗り製作であったため社長「加太孝明」の個人名義)、配給は松竹

シリーズ一覧編集

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語編集

2010年5月29日公開。監督は錦織良成、脚本は錦織監督と小林弘利ブラジリィー・アン・山田

舞台は一畑電車。主演は中井貴一。企画当初のタイトルは『BATADEN』だった。

同年4月6日には小林弘利によるノベライズも発売された。

撮影にあたってデハニ50形をロングシートに改造し、沿線の保育園に保存されているデハ1形から吊り手を借用している。

運転士役の俳優は実際には車両を運転しておらず、アップシーンでは俳優がマスコン・ブレーキハンドルの模型を握ってカットをつなげて演出している。


錦織監督による『島根三部作』の最終作にあたる。(一作目は『白い船』、二作目は『うん、何?』)


あらすじ編集

大手電機メーカー幹部の筒井肇(中井貴一)は、実家の母が倒れた事と、親しい同期が事故死した事をきっかけに人生を考え直し、幼い頃に好きだった電車への想いから島根県に帰郷して一畑電車に転職。49歳にして運転士を目指す。


スタッフ編集

監督:錦織良成

脚本:錦織良成、ブラジリィー・アン・山田小林弘利

音楽:吉村龍太

主題歌:「ダンスのように抱き寄せたい」松任谷由実

製作総指揮:阿部秀司

プロデューサー:石田和義、小出真佐樹、北詰裕亮、上田有史

電車テクニカルアドバイザー:石飛貴之(一畑電車)


キャスト編集

筒井肇:中井貴一

筒井由紀子(肇の妻):高島礼子

筒井倖(肇の娘):本仮屋ユイカ

宮田大吾(肇の同僚の新人運転士):三浦貴大

筒井絹代(肇の母):奈良岡朋子

大沢悟郎(一畑電車社長):橋爪功

石川伸生(一畑電車運輸営業部長):佐野史郎

森山亜紀子(絹代の介護士):宮崎美子

川平吉樹(京陽電器工場長/肇の同期):遠藤憲一

西田了(漁師/肇の同級生):中本賢

福島昇(一畑電車運転士/肇の指導係):甲本雅裕

高橋晴男(一畑電車車両課長):渡辺哲

薮内正行(一畑電車運転士):緒形幹太

田窪俊和(一畑電車指令室指令員):石井正則

長岡豊造(絹代の同級生):笑福亭松之助

教習所の教官:南田裕介

新聞記者:土屋武之


RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ編集

2011年11月19日公開。監督は蔵方政俊、脚本は小林弘利とブラジリィー・アン・山田。

舞台は富山地方鉄道。主演は三浦友和

2011年10月6日に大石直紀によるノベライズが発売された。


あらすじ編集

電車の運転士を35年間勤め上げ、一か月後に定年退職を迎える滝島徹(三浦友和)は、妻の佐和子(余貴美子)と定年後の人生について口論になり、ついには離婚を前提に別居してしまう。それぞれ仕事仲間や同級生との会話、そしてとある事件を経て互いの価値観に向き合い、心の溝を埋めてゆく。


スタッフ編集

監督:蔵方政俊

脚本:ブラジリィー・アン・山田小林弘利

音楽:Nick Wood

製作総指揮:阿部秀司

製作:野田助嗣、井澤昌平、笹木真幸、都築伸一郎、加太孝明、河合隆、雨宮俊武、富山市、小谷勝、為森隆、喜多埜裕明、横山哲夫

主題歌:松任谷由実「夜明けの雲」


キャスト編集

滝島徹:三浦友和

滝島佐和子:余貴美子

片山麻衣:小池栄子

小田友彦:中尾明慶

片山光太:塚本高史

島村洋二:岩松了

河野啓司:徳井優

楠木雅也:中川家礼二

長谷川保:窪塚俊介

中込佐知子

加藤凛々花

水木薫

飯田基祐

美知枝

岡安章介ななめ45°

深山朋香:仁科亜季子

沢田良子:清水ミチコ

蕎麦屋のオヤジ:立川志の輔

吉原満:米倉斉加年

冴木俊也:西村雅彦

井上信子:吉行和子


かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発編集

2018年11月30日公開(鹿児島県・熊本県では11月23日先行公開)。監督・脚本は吉田康弘

舞台は肥薩おれんじ鉄道。主演は國村隼有村架純

2018年10月15日に大石直紀によるノベライズが発売された。

あらすじ編集

東京都で家族三人で暮らしていた奥薗晶(有村架純)は、夫の修平(青木崇高)がくも膜下出血で突然死したことから路頭に迷い、連れ子の駿也(歸山竜成)と共に鹿児島県に住む修平の父・節夫(國村隼)の下に身を寄せる。節夫は鉄道の運転士をしており、その影響で子供の頃に鉄道が大好きだった修平の遺志と駿也の想いから、晶は肥薩おれんじ鉄道の運転士を目指す。


スタッフ編集

監督・脚本:吉田康弘

音楽:富貴晴美

主題歌:斉藤和義「カラー」(スピードスターレコーズ)

エグゼクティブ・プロデューサー:阿部秀司

プロデューサー:石田和義、秋吉朝子、櫛山慶、石田聡子


キャスト編集

奥薗晶:有村架純

奥薗節夫:國村隼

佐々木ゆり:桜庭ななみ

奥薗駿也:歸山竜成

相羽雅樹:木下ほうか

楠木幸江:筒井真理子

水嶋徹:板尾創路

奥薗修平:青木崇高


関連項目編集

映画 邦画 鉄道

鉄娘な3姉妹 - 第1作公開を記念して一畑電車を舞台にしたエピソードが掲載された。

秘密結社鷹の爪 - 第1作の舞台が島根県であることからFROGMANによる応援メッセージを吉田君が代弁するショートムービーが制作された。

鉄子の旅 - 第1作公開を記念して『新・鉄子の旅』で一畑電車を取材するエピソードが掲載され、第2作公開時にもオマケマンガとして富山地方鉄道を取材する短編が掲載された。

テツぼん - 第3作公開を記念してコラボエピソードが掲載された。

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