大村線
おおむらせん
路線名 | 大村線 |
---|---|
路線区間 | 早岐〜諫早 |
ラインカラー | 青 |
路線距離 | 47.6km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 15駅 |
最高速度 | 95km/h |
電化区間 | 早岐〜ハウステンボス:交流20,000V・60Hz |
非電化区間 | ハウステンボス〜諫早 |
単線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(電子符号照査式) |
保安装置 | ATS-SK |
ICカード乗車券エリア |
|
第一種鉄道事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
早岐駅(長崎県佐世保市)と諫早駅(諫早市)を結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線で、地方交通線。
路線名の由来は大村駅(大村市)。当初は長崎本線の一部として開通した。
大村湾に沿って路線が伸びている。なお新大村駅〜諫早駅間で西九州新幹線と並行しているが、並行在来線には指定されておらず選択乗車は出来ない。
長崎県を代表するテーマパーク・ハウステンボスのアクセス路線であり、九州最大のターミナル駅である鹿児島本線博多駅から運行される特急「ハウステンボス」が乗り入れている。その為佐世保市内の早岐駅〜ハウステンボス駅間は交流電化されている。
竹松駅〜諫早駅間は交通系ICカード乗車券「SUGOCA」の長崎エリアに指定されている。また2024年(令和6年)10月3日には早岐駅〜ハウステンボス駅間が福岡・佐賀・大分・熊本エリアに指定され、2025年(令和7年)度にはハウステンボス駅〜竹松駅間でも導入される予定。
沿線概要
特急を除き早岐駅を経由する殆どの列車が佐世保線佐世保駅、諫早駅を経由する殆どの列車が長崎本線長崎駅まで乗り入れる。その為佐世保市と県都長崎市を結ぶ主要公共交通機関の一つとして機能しており、地方交通線ながら利用者は多い。前述の通り大村湾沿いを走行する為景色も良く、快速列車には「シーサイドライナー」の愛称が付けられている。
なお大半の区間で長崎自動車道(長崎道)が並走している為、長崎駅〜ハウステンボス・佐世保駅間の高速バスが競合している。
世界初の海上空港である長崎空港が沿線にある。元々最寄駅は大村駅だったが、西九州新幹線開通後は接続駅として同時に設置された新大村駅が最寄駅となった。
千綿駅はフォトジェニックな駅として全国的に有名。「青春18きっぷ」のポスターに採用されたり、元アイドルで女優・歌手の鈴木愛理のグラビア写真集及びDVD等がこの駅で撮影された。また2016年(平成28年)には駅舎内に「千綿食堂」が開業した。
開通〜国鉄分割民営化まで
- 1898年(明治31年)1月20日:九州鉄道の長崎線として早岐駅〜大村駅間が開通。南風崎駅、川棚駅、彼杵駅、松原駅、大村駅開業。
- 1898年11月27日:大村駅〜諫早駅間及び現在の長崎本線本線及び長与支線に相当する諫早駅〜長与駅間が延伸され、大村線区間が全線開通。諫早駅開業。
- 1907年(明治40年)7月1日:鉄道国有法により九州鉄道が国有化。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定により、長崎本線となる。
- 1922年(大正11年)5月25日:竹松駅開業。
- 1928年(昭和3年)4月20日:千綿駅開業。
- 1934年(昭和9年)12月1日:早岐駅〜諫早駅間が長崎本線から分離され大村線となる。
- 1944年(昭和19年)10月21日:小串郷駅開業。
- 1945年(昭和20年)4月20日:岩松駅開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR九州が第一種鉄道事業者として継承。全線の貨物営業廃止。
国鉄民営化以降
- 1989年(平成元年)3月11日:諏訪駅開業。
- 1992年(平成4年)3月10日:ハウステンボス駅開業。早岐駅〜ハウステンボス駅間交流電化。
- 2002年(平成14年)3月23日:ワンマン運転開始。
- 2006年(平成18年)3月18日:松浦鉄道西九州線との直通運転中止。
- 2009年(平成21年)3月14日:松浦鉄道西九州線との直通運転再開。
- 2011年(平成23年)3月12日:松浦鉄道西九州線との直通運転終了。
- 2012年(平成24年)12月1日:「SUGOCA」長崎エリア制定に伴い、竹松駅〜諫早駅間が同エリアに指定される。
- 2021年(令和3年)10月1日:全列車ワンマン化。
- 2024年10月3日:「SUGOCA」福岡・佐賀・大分・熊本エリア拡大に伴い、早岐駅〜ハウステンボス駅間が同エリアに指定される予定。
- 2025年度:「SUGOCA」エリア拡大に伴い、大村線全線で利用可能になる予定。
特急
- ハウステンボス
詳細は「みどり(特急)」を参照。
博多駅〜ハウステンボス駅間で定期列車5往復、臨時列車2往復を含めると計7往復運行されている。単独運行するのは大村線内のみで、その他の区間では全列車が特急「みどり」と併結する。
詳細は当該記事を参照。
●:停車 ○:一部停車 レ:通過
現在の使用車両
自社車両
- 783系「ハイパーサルーン」
南福岡車両区所属の交流特急形電車。
特急「ハウステンボス」で運用中。
佐世保車両センター所属のD&S列車「ふたつ星4047」専用気動車。
元「はやとの風」及び「いさぶろう・しんぺい」編成を再改造した車両。
- キハ47形キロシ47-9176・3515
佐世保車両センター所属のD&S列車「或る列車」用気動車。
元JR四国徳島運転所のキハ47形で、同名団体列車の「長崎コース」運行時に入線する。
佐世保車両センター所属の電気式気動車。
特急以外の全定期旅客列車で運用中。
大分車両センター所属のディーゼル機関車(DF200形)・客車(77系)。
JR西日本所属
吹田総合車両所京都支所所属の事業用気動車(検測車)。
JR九州が自前の検測車を保有していない為、JR西日本から借り入れて運用される。
過去の使用車両
国鉄民営化後の車両のみ記載。
自社車両
南福岡電車区(現・南福岡車両区)所属の交直流両用特急形電車。
特急「ハウステンボス」で運用された。
- キハ183系1000番台
長崎車両センター所属の特急形気動車。元「オランダ村特急」編成で、特急「シーボルト」として運用された。
長崎運転所(現・長崎車両センター)所属の急行形気動車。
松浦線の松浦鉄道転換まで急行「平戸」として運用されており、廃止後も快速「シーサイドライナー」や普通列車で運用された。
- キハ47形
長崎車両センター所属の一般形気動車。
通常編成は普通列車として運用されていたが、キハ66系の転入に伴い大村線からは撤退した。
佐世保車両センター所属の一般形気動車。特急以外の定期旅客列車で運用され、キハ66系は松浦鉄道直通列車でも使用された。
キハ200系は2021年(令和3年)3月11日をもって転属、キハ66系は同年6月30日をもって引退した。
松浦鉄道所属
佐々車両基地所属の気動車。
大村線直通列車としてハウステンボス駅まで乗り入れていた。
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いきなりそんなこと言われても!! いきなり推しと会ってしまい大ピンチ!? さらにアイドル勧誘までされて??? 一般人であり、今まで戦いとも無縁だったのに!!! 長崎嬉野(ながさき きの)の運命は一体どうなるのか!?!? 嬉野ちゃんの話がスタートしました!! 開業前に間に合わない!?どうしよう!?と思っていましたが、完成しました。4,711文字pixiv小説作品