曖昧さ回避
- カッコウ目カッコウ科の夏鳥。本項で解説。
- 『トワツガイ』のキャラクター。→カッコウ(トワツガイ)
概要
鳥綱カッコウ目カッコウ科の鳥。漢字では「郭公」と書く。オスの「カッコー、カッコー」という特徴的な鳴き声からカッコウと名付けられた。
また、「閑古鳥」という別名もある。店などに誰も来ない様子を「閑古鳥が鳴く」と表現するが、昔の人がこの鳥の鳴き声に寂しさを感じていた事に由来するようだ。
その例として、カッコウ時計という西洋の時計は縁起を担いで日本で鳩時計と呼ばれている。
外見
日本で見られるカッコウ類の外見は非常に似ており、鳴き声を聞かずに見分けるのは難しい。
ひょっとしたらこの漫画のように、「鳴かぬなら鳴くまで待とう」と期待して待っていた徳川家康公を見事に裏切ったことだってあったかもしれない。
カッコウの見分け方(多分)
- 白目っぽい部分(虹彩)が黄色
- 羽を下げ、「キャイーン!」のポーズのように背中を低くしてお尻を突き出している。
托卵
カッコウ科の鳥に多く見られる行動として托卵というものがある。以下がその流れ。
カッコウの親鳥は育ての親(仮親と呼ばれる)の巣に卵を産みつける。この際、元々あった卵を一つ捨てて数を合わせる。
カッコウの雛は仮親の雛よりも力が強く、仮親の卵や雛を巣から追い出す。
仮親の運ぶ餌を独り占めして、すくすく育つ。そして仮親よりも大きく育つ。
見事自分で子育てする事無く子供が巣立ちました。めでたしめでたし。
賢い生存戦略と見るかいともたやすく行われるえげつない行為と考えるかは人それぞれだろう。だがカッコウは体温が低く卵を温めることができない鳥であり、仮親を適当に選んでいるわけでもない。むろん首尾よく托卵できたとしても選んだ仮親に見破られることも数知れない。
カッコウと仮親の間では、騙しのテクニックと見破り術の磨き合い(赤の女王仮説)が今日も繰り広げられている。
また、カッコウの仲間でもマダラカンムリカッコウのような托卵先のひなを蹴落とさずともに育つ種や、オオミチバシリやオオハシカッコウのように托卵をしない種もいる。
関連タグ
ヨシー・ウラザー…顔が鳩時計、両肩の卵型パーツの1つだけが色違いとカッコウの要素がある