概要
JR九州が福岡・北九州都市圏における快速電車増発や421系の置換を目的として新製・投入した近郊形電車。1989年から1993年にかけて4両編成28本(112両)が製造され、事故廃車となった第2編成以外の27本が南福岡車両区に配属されている。編成番号はPM。
車両は2M2Tの4両固定編成(設計上はサハ1両を外して3両にする事も可能)で、サイリスタ位相制御と円錐積層ゴム式ボルスタレス台車を採用している。 また投入当初は臨時の急行列車としても運用するつもりだったため、座席は転換クロスシートになっている。
登場から約30年たち、更新が必要な時代になってきたため、
2017年から順次リニューアルし、制御装置がサイリスタ位相制御からSiCハイブリッドモジュールのvvvfインバーター制御、
車内座席の配置がクロスシートからロングシート、パンタグラフの形が菱形からシングルアームにそれぞれ変更され、その最初の車両のP1504編成が2017年4月27日に運行開始する。
関連動画
『【迷列車】臨時でやらかすJR九州 前編 ~車両選択ミス~』(ニコニコ動画)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm15616813
この動画では、811系が急行「ひのくに」の運用を担当していた事を紹介している。
主な運用区間
鹿児島本線の快速列車・普通列車としての運用が大半。
余談
事故廃車となった編成のうち、無傷だった先頭車両クハ810-2の前頭部が九州鉄道記念館の運転シミュレーターの筐体になった。モックアップが主流である運転シミュレーターの中で実車の部品(車体を含めて)を使っているのは非常に珍しい。