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伝統的なボードゲームの一種で正月の風物詩。

概要

スタート地点(振り出し)にあるコマを、サイコロの出目の数だけ進め、ゴール(上がり)を目指す。

止まった場所によって「1回休み」「2つ進む」「振り出しに戻る」などのイベントが発生することもある。

盤双六

現在「すごろく」として広く知られているこの遊びであるが、日本に伝来したときは全く形が異なっており、原始的なバックギャモンの一種であった(区別するためのレトロニムとして、「盤双六」と呼ばれる)。

飛鳥時代に伝来して以後、上流階級の遊びや賭博として広く行われていたが、賭博を禁じるお触れや法律によって遊ぶ事が禁じられる事もあった。

それにも負けず長い間遊ばれ続けていたものの、幕末の頃になると徐々に廃れていき、「すごろく」といえば後者の絵双六を示すようになっていった。

舶来品のバックギャモンとして事実上復活したのは第二次世界大戦以後の事である。

絵双六

絵や文字が描かれた盤面の上をゴールを目指して進んでいく方のすごろく(絵双六)は上記の盤双六の影響を受けて生まれたものとされており、中でも仏教の説話や用語などを記したマス目を進んでいく「浄土双六」は最古参のものとして知られている。

いつごろから遊ばれていたのかは正確には分かっていないものの、江戸時代に入ると出版文化の成熟と共に一挙に庶民文化や日本全国の観光地、妖怪などを題材にした目を引く豪華なデザインのすごろくが出版されるようになり、庶民の遊びとしておなじみのものとなっていった。

明治時代に入ると、児童向けの書籍や雑誌が出版されるようになった。本に折り込めるという特徴からすごろくは自動向けのコンテンツとして欠かせないものとなり、現在に至るまで児童誌の定番として収録され続けている。

戦後になり、様々な遊びや玩具が登場すると、すごろくはかつて程の人気を無くしたものの、コンピュータやビデオゲームが発明されると今度はビデオゲームの一部として遊ばれるようになった。

すごろくを題材としたビデオゲームは現在でも非常に多いほか、別ジャンルのゲーム内にミニゲームとして組み込まれているものもある。

海外でも日本と同じく『鵞鳥(ガチョウ)のゲーム』という絵双六のような遊びが存在しており、こちらも正確な発祥時期や場所については不明なものの、ヨーロッパやアメリカでは非常に広く遊ばれていた。

1800年代末になると様々なバリエーションが生まれ、1900年代にはルールやデザインを大幅にアレンジしたボードゲームが生まれていった。

pixiv上では、自作のイラストの上にマス目や文字を書き込んだ自作すごろくが数多く投稿されているほか、すごろくを題材にした企画およびそのイラストも投稿されている。

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