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時は幕末

この天地動乱の時代にも

影ながら生き続ける「忍び」に

密命が下った・・・・

敵の城へ潜入し

数々の敵や からくりを突破し

とらわれの人物を救出せよ!

なるか100人斬り!?


概要編集

キャラクターデザイン:青山剛昌

主人公:おぼろ丸

元ネタ:時代劇、戦国時代や江戸時代の実在する人物など


目的はとらわれの男を救出することなのだが、ついでに日本を乗っ取ろうと画策している敵たちを倒すことになる。舞台は尾手城のみだが、城内は広く入り組んでおり行動範囲は少なくない。任務を放棄して抜け忍になることもできるが、何度も追手たちと戦うことになる上、追手を全員倒してもゲームオーバーになってしまう。また、ボス戦後の選択によって、最終編のエンディングが変化する。

100人斬り、0人斬り、条件を満たすともらえるアイテム、岩間さまや魔神竜之介などの強敵と、他の編と比べてやり込み要素が多くなっている。Yボタンを押すことで、敵から姿が見えなくなる隠れ蓑が使用でき、敵をやり過ごすことができるので、アイテム回収や0人斬りをするのに役立つ。

また、おぼろ丸カラクリ丸は、特定の敵の特定の技を受けることで技を習得できる。現代編高原日勝と同じようなラーニングシステムだが、戦闘終了後の習得となる。また、オリジナル版では自分で喰らわずとも見ただけで覚えられる。

シナリオ選択画面ではカーソルがデフォルト位置にあるのがこの幕末編なので初見では「年代的に最初にプレイしてみようかな」と思ってしまいやすいが、マップが広大な上様々な謎解きやギミックがある関係でクリアにはだいぶ時間が掛かる。このため慣れないうちは後回しにするのも手である。


リメイク版ではレーダーや城の見取り図が追加されており、表示の切り替えが可能である。


登場キャラクター編集

※CVはリメイク版


▲は本作に言及のない、モデルとなった人物の記事。


幕末編 ショートトレーラー編集


やりこみ要素について編集

やりこみ要素として有名な100人斬りだが、最後に報酬がもらえる0人斬りとは違い、実は成功しても特典はない。純粋なやり込み要素であり、むしろ一部の隠しアイテムやイベントが見れないなどの欠点もある。どの方法を辿っても一度に全てのイベントを見られるわけではないが、登場人物がイベントに関わる以上、100人斬りが最もその影響を受けることになる。

また、達成するためには、ただただ敵を斬っていくだけではダメで、特定の手順を踏んだり、一部の敵を後回しにしないと達成できない。


一方の0人斬りも、一部のイベントやアイテム(特に、特定の敵を倒さないと入手できないレアアイテム)をあきらめざるを得なくなる上に、仲間であるとらわれの男の加入が大幅に遅れてしまうことになる。リメイク版では後述の新アイテムも入手不可能。また、経験値を稼ぎにくくなるため、殺害数にカウントされない敵を何度も倒してレベリングしないといけないという手間もある。


突き詰めると、幕末編の攻略パターンは

  • 100人斬り
  • 0人斬り
  • 斬る人数は中途半端になるが、レアアイテム等を可能な限り入手していく(一部のプレイヤーからは「中途半端斬り」と呼ばれており、本記事でもそれに倣うことにする)

の3通りに分類されてくる。このうち中途半端斬りは、リメイク版では最終編へのアイテム持ち込みの制限が緩和されたこともあり、より重要度が増している。

中には「千回しの家老」など0人斬りでも100人斬りでも見られないイベントも仕込んであるなど、中途半端斬りで進めることも全く否定していない仕掛けもある。


いずれのパターンにせよ、少しでも手順をミスすれば達成不可能(中途半端斬りなら、レアアイテムが入手できないまさに「中途半端」)となりかねないので、可能ならば事前に攻略情報などを調べて計画を練ってから挑みたい。


他にも城を出て抜け忍になるルートもあるが、炎魔の手の者と何度も戦うこととなり、最後は頭目のハヤテが立ちはだかる。

ハヤテはかなり強く、勝利してもゲームオーバーになってしまう。

リメイク版の変更点編集

  • 主人公の名前

オリジナル版ではおぼろ丸の名前を変更しても必ず「◯◯丸」になるが、リメイク版では『丸』も含めて好きな名前に変更可能。


  • 隠れ蓑

リメイク版は敵がこちらを見つけるとどこまでも追いかけてくるが、隠れ蓑を使うとこちらを見失い、探すように歩き回るようになる。

隠れ蓑を使っても動き回っていたオリジナル版と違い、リメイク版ではこちら見失った敵は辺りを見回しながらしばらく立ち止まるので、これを利用してやり過ごすこともできる。


  • 合言葉

鐘が鳴る度に合言葉が変わるのは同じだが、リメイク版では鐘が鳴るとおぼろ丸が現在の合言葉がどれかを確認してくれる。

合言葉はオリジナル版と同じく『川』と『元』のどちらかなので、100人斬りを目指す場合は『芋』と『下』を選ぶ事を推奨する(二の丸屋根裏前の忍者は『川』と『元』の合言葉じゃない方を答えなければならない)。

ちなみに鐘の鳴る間隔は、SFC版だと1分間隔だったが、リメイク版は2分間隔に変更された。


  • 蔵の幽霊

0人斬り攻略の貴重な経験値稼ぎ相手となる蔵の中の人魂。

オリジナル版では「おきょう」という女幽霊を倒すと人魂が現れなくなってしまうが、

リメイク版ではおきょうを倒した後でも人魂が出現する上に、通常より人魂が1体分多くなる。

つまり、オリジナル版では倒してはいけなかったが、リメイク版では逆に倒したほうがレベル上げの効率が良くなる。


  • 「カギ縄」の宝箱の追加

天井裏の大きな穴をショートカットできる「カギ縄」だが、SFC版では宝箱から2つ取ることができ、更に五エ門を助けることで宝箱が復活して最大4つ回収できるようになっていた。

リメイク版では「カギ縄」の宝箱が2つ追加されて、宝箱から4つ取ることが可能になり、五エ門を助けた時には「カギ縄」の宝箱が復活しなくなった。

追加された「カギ縄」の宝箱のおかげで、特に0人斬りルートがSFC版よりも大幅短縮可能になっている。


  • 般若丸

100人斬り攻略の最大の壁の1つである般若丸だが、リメイク版では通路が広くなった上に4人の侍の配置が変わって通り抜けやすくなったため、オリジナル版よりは難易度が下がった(それでもモタモタしていると、オリジナル版と同様に侍達を斬り殺されてしまう)。


  • 新アイテム

一度倒すとしつこく付き纏ってくる「オカメの方」にトドメを刺すと、特攻が20も上がる「美しい帯」を手に入れる事ができる。

当然、0人斬り攻略時には入手できない装備である(15回目までなら倒しても支障はないが、16回目でトドメを刺すと殺害人数に入ってしまう)。

また、城門を内側から開くと開きっぱなしになるようになったため「城門の鍵」が廃止され、代わりに該当の宝箱に新武器の「菊一文字」(攻撃力20、命中+3)が追加された。源内撃破後に入手可能。何気に本作中唯一の命中上昇武器となっている。


  • ワタナベイベント

ワタナベイベント発生前に、真下にいる敵を倒すとワタナベ親子が逃走成功していなくなるのはオリジナル版と同じだが、

リメイク版ではワタナベ親子生存後、抜け忍ルートに進むと逃亡中の背景にワタナベ親子が現れる


  • アイテムの名称

武器名がオリジナル版ではカタカナ表記だったが、リメイク版では漢字表記になっている。

カネサダ→兼定、コテツ→虎徹、ムラマサ→村正、ヨシユキ→陸奥守吉行(正式名称に変更)。最終編のムラサメも村雨に。

防具名もいくつかが漢字表記に変更されている。

また、天草を倒すと入手できる「マリアのベール」は、宗教上の問題か「聖者のベール」に変わった。

他にも攻撃アイテムの「不動明王のおフダ」が同様の理由で「炎魔のお札」に変わっている。出る技は「不動の業火」のまま。


  • その他

オリジナル版は100人斬りの際には、相手によっては敵意のない人間も斬ることとなったが、

リメイク版では斬る選択を選んだ際、かすていらをくれる家老と五ェ門以外の全員が「やはり騙されんか!」「よくぞ見破った!」などと敵の刺客が化けていた扱いになって戦闘に入るという罪悪感が薄くなる改変になった。見逃した場合はオリジナル版と同じ。

腰元の帯と印籠をくれる腰元も、リメイク版では斬る選択を選ぶとおぼろ丸を騙すつもりで近付いた扱いになる

おそらく、「無抵抗な人間を殺害する」というオリジナル版当時の描写がアウトとなってしまったため、止む無く修正されたものと予想される。

また、一部イベント戦を除き、話しかけたら戦闘になる人間は逃げることができる。


オリジナル版は正門の後ろからスタートしていたが、リメイク版では正門前からスタートである(そのまま城に背を向けて進むと抜け忍エンドになる)。

その代わり門前の見張りは隠れ蓑で戦闘せずにやり過ごすことができるようになった(オリジナル版のように戦闘に入ってから逃げてやり過ごすことも可能)。


余談だが、リメイク版において性的描写はコンプライアンスに反するためその多くが描写変更されているが、帯回しや腰元の帯、オカメの方、淀君の誘惑はそのまま残っている。


また、ラストシーンの日の出を迎える風景が、0人斬り・100人斬り・中途半端斬りの3パターン用意されている。

  • 0人斬り:雲ひとつない澄み渡った空の下で日の出を迎える
  • 中途半端斬り(1人~99人):空に少し雲が掛かっているが爽やかな日の出を迎える
  • 100人斬り:日の出の直前に突然天候が急激に悪くなり、ラストが暗い雷雨の中で終わる不穏な終わり方

オリジナル版では全く存在しなかった100人斬り特典が、ある意味特殊演出という形で用意された形となる。

……と、言えなくもないのだが、かなり後味が悪いラストになってしまう。もっとも、殺さなくていい者ですら計画的に全員斬殺しているのだから当然と言えば当然である。


関連タグ編集

ライブアライブ


メタルギアシリーズ:隠密任務(潜入)・敵との戦いを回避するといった点で類似。リメイク版によって敵がこちらを見つけた時に頭に「!」、見失ったときは「?」が出るのも共通。


Undertale:プレイ次第で不殺、ノーマル、虐殺の3種類のエンドを迎える点で類似。


外部リンク編集

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