概要
そもそも「よいではないか」とはどういう概念なのかという点についてはリンク先を参照。
簡単に説明すると、
という一連のやり取りが交わされる。
ここで悪役は「ゲス顔をしながら着物の帯を一気に引っ張る」という行為に出る。
すると女性は「あ~れ~」と叫びながら独楽のようにくるくる回り、着物をはだけさせて段取り良く準備してある布団に倒れ伏すのである。
いよいよ危ないという段になると、ようやく正義の味方が現れ(これまで傍観を決め込んでいたのは言い逃れ出来ない状況になるのを見計らっていたからだと思いたい)窮地を救うというのが、かつての時代劇における様式美であった。
なお、一般的な和装では帯が短すぎて、このように回す事はできない。
当時はそういう所まで含めて「男のロマン」と認識されていたようで、無理と知りつつも宴会の場などで試みてみる男性が後を絶たなかったという。
中にはそのまま本気で悪代官ムーブをおっ始める輩もいたのだろうが、詳細は今となっては歴史の闇の中である・・・くれぐれも現代に繰り返されない事を祈るばかりである。
ちなみに、プレイステーション2にはその名も『悪代官』というゲームソフトがあり、これを題材にしたミニゲームも収録されていた。
そこでは回すスピードを速くし過ぎると吐く。
ライブアライブの「幕末編」では屋根裏の穴から下の部屋を覗くと家老と腰元帯回しをしている場面を目撃できる。その部屋に入って腰元を切って家老の前の座布団に乗ると「げへへ… そこに立ったが 運のつき。秘技 百回し~~~!!」と言っておぼろ丸のことを回し始める。
これを10回繰り返すと「つ ついに悲願の1000回しの達成じゃ… もう思い残すことはない。 わが人生 いっぺんのくいなし!」と言って息絶え、おぼろ丸が「忍法コマ回し」を習得する。