概要
時代劇における定番の悪役“悪代官”を主人公としたシミュレーションゲーム。
2002年8月8日に第一作『悪代官(PS2)』が発売され、2003年7月31日には『悪代官2 ~妄想伝~(PS2)』、2007年3月1日には『悪代官3(PS2)』と続編も制作された。
ゲームシステムは『刻命館』や『影牢』を彷彿とさせる「トラップゲーム」であり、プレイヤーは受け取った賄賂を元手に、代官屋敷やその他の建物に罠を仕掛けたり用心棒を雇ったりして、押し入った敵を返り討ちにしていく。
なお、本作は主人公が悪役であるため、敵キャラクターには「遠山の金さん」や「水戸黄門」など、時代劇作品でおなじみの正義の味方が次々と登場する。
悪代官が彼らに倒されると「ハッピーエンド(いわゆるゲームオーバー)」となり、正義の味方の顛末が挿絵付きで語られる。
しかし、「暴れん坊将軍」は正義の味方として登場しない。理由は・・・
すべてのシリーズにおいて主人公である悪代官役は悪役商会所属の千本松喜兵衛が演じている。
また『3』における用心棒の先生は「5万回斬られた男」として有名な福本清三を起用するなど、無駄に本格的なキャスティングが成されている。
また、時代劇以外のパロディやメタ発言が多く、鼠小僧が毎度毎度どこぞの大泥棒っぽかったり、『2』の設定が某SF映画シリーズや某機動戦士アニメを彷彿とさせる内容だったり、『3』の裏ボスがあの国の将軍みたいだったりと、いろいろとぶっ飛んでいる。