所は中国、大志山という山に
拳法使いの老人がいた。
年老いてきた彼はその拳法を
受け継ぐ若者を探す・・・・
3人の弟子を探し出し
体力・速度・力の修行を行う。
どの弟子が後継者となるかは
老師の修行のつけ方しだい。
概要
大きく分けると、前半は弟子集めと弟子との稽古、後半は義破門団との戦いになる。
弟子との稽古は重要で、三人の弟子の中で稽古をつけた回数が一番多い者(同数の場合はサモ・ハッカが一番優先され、次いでレイ・クウゴ、ユン・ジョウの順で優先される)が心山拳の継承者となり、他の二人は義破門団に殺されてしまう。また、稽古でレベルアップした時に弟子に技を覚えさせないと、弟子が全ての技を覚えられなくなる場合があるので、注意が必要(※リメイク版では変更。詳細は後述)。
最終編では心山拳老師は登場せず、心山拳の継承者となったキャラクターが心山拳師範として登場する。
シナリオ内には上記元ネタをはじめとした中国に対するステレオタイプが随所に見受けられる一方、一部登場アイテム名やこのシナリオ専用のBGM名は字こそ日本の現行字体なれど中国語そのものである。とりわけ本シナリオのテーマ曲「鳥児在天空飛翔 魚児在河里游泳」は、本作を代表する楽曲の一つとしてよく挙げられる。
ちなみにこのシナリオで変更できるのは個人名ではなく、流派名となる。その為、リメイク版ではボイスでは「我が拳」と言い回しを変えていたりする。
登場キャラクター
※CVはリメイク版より
主人公
老師の弟子
ボスキャラ
サブキャラクター
- ホイ飯店主 (CV:杉田智和)
- サモに食い逃げによる被害を与えられていたユンファの町一番の料理屋のオヤジで、後には孫子王の悪事に対処しかねて老師を頼る。奥さんと多くの子供がいるらしい。
- 「たれか、手を貸すでアルよ~!」「やたアル~」などコミカルなステレオタイプの中国人キャラとして描かれる(こうした話し方は一部の住人だけで、他は普通に話す)。
- リメイク版ではそういったところがだいぶ抑えられ、イントネーションが独特で語尾に「ね」「よ」がよく付くくらいで、言葉遣いとしては割と普通になった。
- 町娘
- 商人達
- サモの食い逃げとその逃亡中の事故で商品を台無しにされていたため、彼が懲らしめられると「市場もにぎわいますネ」と喜んでいた。それでもサモを心底嫌っているわけではないようで、「あんたの喰いっぷりのファンなんじゃ」と差し入れしてくれる人もいる。
- おばあちゃん
- 父母を亡くしたユンを育てた祖母。仕事が出来ない自分を助けるために孫が不良に加担してスリをしているのを薄々気づいていたらしく、心配している。
- 彼女が孫の成長と出世を見届けて幸せになるか否かはプレイヤー次第である。
- 老人達
- 年寄りだけが罹りやすい伝染病で苦しんでいる。老師が竹林で守体草を取ってあげると回復する。中にはお腹が空いて行き倒れているおばさんが混じっている。
- 孫子王(CV:堀内隼人)
- ならず者。近隣の住民達が、彼らのグループにユンが入ったのを由々しく思うなど嫌われ者。詳細はオディワン・リーの項目を参照されたし。
- ナレーション(CV:多田野曜平)
他
公式動画
『ライブアライブ』功夫編 ショートトレーラー
余談
弟子3人を仲間にして老師の家に戻るまで、竹林の虎を相手にレベル上げできる。
さらに、なんと修行前からレベル上げで心山拳の技を習得できる。そのため、ある程度の技を覚えさせてから修行することも可能となる。これはオリジナル版もリメイク版も共通。
特に、修行バグのあるオリジナル版では継承させたい弟子を修行前に虎でレベル8まで上げておくことで、修行中のレベルアップを抑えることができるため、最も効率よく成長させることが可能。
ただし、レベルを上げすぎると弟子入り直後の最初の手合わせで弟子達に勝てなくなり、ゲームオーバーになってしまう(一応、やりこみレベルの戦法さえできれば回避できるが困難)。
そのため、修行前のレベリングは程々にしないと最初からやり直す羽目になる。
なお、心山拳奥義である『旋牙連山拳』だけはストーリー上、功夫編で正式習得できない。レベルを上げすぎた場合でも最終編ではレベル16以上の状態でレベルアップすれば習得できるのだが、オリジナル版では功夫編でレベル99にしてしまうと、最終編でも習得不可能になってしまうため要注意。…まあ前述の通り手合わせで勝てないとは思うが。
リメイク版での変更点
オリジナル版では、育成によっては本来レベルアップで覚える技を覚えられなくなってしまうという不具合が発生する事もあった。
しかしリメイク版ではプログラムの向上もあり、しっかり心山拳の技と弟子達の固有の技を覚えられるようになった。
さらに、オリジナル版では修行中のレベルアップでは修行ボーナスの成長しか起きないため、能力値的にかなり損をしてしまっていたが、
リメイク版では修行中のレベルアップでも通常通りの成長が同時に発生するようになった。
また、一部のアイテムの名前が変更となっており、それに伴ってホイ飯店の名物料理もフカヒレまんから小籠包に変わっている(もっとも、フカヒレまんは和製中華なので、時代背景を考えれば小籠包の方が正しい)。
しかし、コンプラ的にヤバそうなアイテムはそのままとなっている。
『老酒』にいたっては『鉄観音茶』となっただけでなく、副次効果も真逆(老酒は回復と引き換えに"酔い"状態となったが、鉄観音茶は"酔い"を回復させる)となった。この酒にまつわる変更は、お酒のアイテムが多かった西部編でも同じである。
レイの一人称が「アタイ」から「アタシ」に変わったり、コンプラ的な理由かオリジナル版と台詞が若干変わっている部分がある(オディワン・リーの「寄る年波には勝てぬか」から「ここまで老いさらばえたか」など)。
ただし中には台詞が追加された部分もある(例として、レイのオディワン・リーに向けての「勝負はやってみなきゃあ分からないよ…!」という啖呵の前に、「馬鹿笑いもそのへんにしときな…」という台詞が追加された)。
更には、ボス戦前の旋牙連山拳のボイスに老師の声も重なる、旋牙連山拳を受けてふっ飛ばされた際のオディワン・リーの断末魔(オリジナル版には存在しない要素)など、声優の演技力が光る部分が多いため、必聴である。
そして、義破門団十二衆が中ボス扱いとなり、倒すと派手なエフェクトで散っていく。さらに、オリジナル版では紹介の際にいちいち自分の席に戻っていたが、リメイク版では席に戻らず、オディワン・リーへの道を塞いでいる。