概要
1871年に中国の嘉定県南翔鎮(現在の上海市)にあった菓子屋が売り出した「南翔大肉饅頭」が元だと云われている。
すぐに同業者に真似されたので簡単に真似できないよう改良を加えた「古猗園南翔小籠」が現在の名称の元になった。
別名・小籠湯包、小籠包子、まれに小篭包(籠の異体字)や小龍包(竹冠がない)とも。
直径3センチ程度の小ぶりな肉まんだが、餡を包むときに一緒に煮こごりのスープを包むため、蒸したとき煮こごりが溶けて熱いスープとなる。
一個丸ごと口に入れ、この熱いスープに火傷しそうになりながらハフハフと頬張るのがこの料理の醍醐味…なのだが、現在では猫舌の該当者が増えたのかレンゲに載せて箸で皮を破り、溢れたスープごとフーフーと息をかけて冷ましてから口に入れるのが正しい食べ方とされている。
美味しい小籠包を食べたいなら
店で食べる場合は当り外れが激しい料理でもある。
小籠包は意外と繊細で作り置きをして冷凍保存すると皮が破けて蒸したときスープが流れ出てしまうのだ。
店によっては大量に作り置きするところも多く、注文してみるとスープが流れ出てただの小さな肉まんに成り果てている無残な店も多い。
もし小籠包を本当の味で食べたいなら事前に美味しい店を調べておいた方がよいだろう。
関連項目
生煎饅頭:日本では「焼き小籠包」とも呼ばれるが本来別物。
ソー:ラブ&サンダー:「小籠包の神」と云う意味不明な存在がチョイ役で登場。