概要
異名は『卵と粉と油の芸術』。粘は中国語で「くっつく」を意味する字であり、三不粘とは「皿」「箸」「歯」の3つにくっつかないという意味の料理である。材料は卵黄、砂糖、でんぷん(本場では緑豆でんぷんが推奨されるが片栗粉やタピオカ粉でも可)を混ぜた水、油である。
油以外の材料を混ぜ、中華鍋で加熱しながら固めていき、糊のようになったら適時油を加え、お玉で何度も何度も何度もぶっ叩く。やがて糊状のそれは鍋肌から離れ、ひとまとまりのスライムのようになれば完成。
材料は身近にあるものの、焦げないように火加減の調整を行うことと、その叩き続ける製法から体力を大きく消耗するため、ほとんどの中華料理店では見かけることができない。運良くメニューにあったとしても一日限定数皿である場合が多い。