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タピオカ

たぴおか

熱帯地方のキャッサバの根茎から製造したデンプンのこと。また、それを粒状に加工したもの(タピオカパール)のこと。 現代の日本ではこのタピオカパールをミルクティーなどに入れたドリンクを指すことが多い。
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アニメ『つり球』の登場キャラクターについてはタピオカ(つり球)を参照。

概説

加工食品の一種。熱帯で栽培されているキャッサバの地下茎に実る「キャッサバ芋」から採れるでんぷんのこと。由来は、ブラジルの先住民であるトゥピ族が、でんぷんの製造方法のことを「tipi'óka」と呼ぶことから。

基本的には水分を加えて練ることで、後述するタピオカパールのほか、増粘剤としてとろみ付けなどに用いられる。日本で有名なところではポン・デ・リングや一時ブームとなった白い鯛焼きなどで、独特のもちもちとした食感を出すために利用されている。

タピオカは小麦粉などに含まれるグルテンのようなタンパク質をほとんど含まず、純粋な炭水化物(糖)の塊である。ビタミンやミネラルといった栄養素は殆ど無く、逆にカロリー(糖質)は非常に高い。ブラックタピオカ生100gで262kcalとなる(ご飯一杯分ほど)。

今日、タピオカと言われるのは、多くの場合でんぷんを糊化させて粒状に加工したタピオカパールを指す。
これを煮戻したものがドリンク、スープなどの浮き実(具)として使われたり、果汁やシロップなどと合わせてデザートとして提供されたりしている。

また、その高い保水性を生かし、工業用としても用いられる。

タピオカブーム

日本では1990年代前半から2020年現在に至るまで、三回にわたってブームが到来していると言われている。

第一次

ゾンビランドサガ 紺野純子



第一次ブームとなったのは1991〜2年ごろのもので、この時はココナッツミルクに白い小粒のタピオカパールを浮かべ、スプーンですくって食べるというデザートであった。
バブル景気後半という、海外発のデザートが注目されていた時期であり、次々と登場する新しいデザートに押され、ブームは長続きしなかった。
なお、この形のタピオカココナッツミルクは、現在でも東南アジア料理店(タイネパール料理など)や一部の中華料理店で食べることができる。

第二次

タピオカミルクティー



90年代後半から、台湾で人気のドリンクとしてタピオカミルクティー(タピオカティー)が日本でも販売されるようになる。
タピオカミルクティーとは甘いミルクティーに大粒のタピオカパール(黒いものが基本)を入れ、太いストローでタピオカとミルクティーを吸うというドリンクのこと。日本では台湾の呼び方に倣い「QQドリンク(吸い込むときの食感をQQと表現することから)」と呼ばれ、一部で知られていた。
この時点では爆発的なブームとはならなかったが、少しずつ知名度を上げていった。

第二次ブームとなったのは2008年で、台湾のカフェチェーン店が日本に出店したことで広く認知され、「タピオカ=タピオカティー」として(折からのアジアブームもあって)若い女性を中心に人気を博した。
しかし、この頃スターバックスなどの「高級指向」なコーヒーチェーンが全国的に出店し始めたことや、塩スイーツ、生キャラメルと言った新しいデザートのブームに押され、この時点でも早いうちにブームが収束してしまう。
ただし、このころから出店し始めたカフェチェーン店はその後も少しずつ数を増やしており、コンビニやスーパーなどで購入できるチルドカップ飲料としてもある程度定着した。

第三次

放課後ルーティーン


2018年頃から、InstagramTwitterを中心にタピオカミルクティーの爆発的な流行が発生。瞬く間にトレンドへとのし上がった。
もともと日本でも一定の知名度と人気を得ていたが、流行の火付け役となったのはInstagramTwitterなどのSNSで、台湾旅行に行った日本人観光客らが、行列に誘われて現地の店で商品を購入し、その写真を旅行の様子と共に投稿したことだった。
また、都市部に多かったタピオカミルクティーを提供するカフェが、全国区に広まったのも大きい。
そこから流行に敏感な若年層が、「インスタ映え」も狙ってタピオカミルクティーに飛びつくかたちとなり、一大ブームとなった。
これを第三次ブームと呼び、90年代前半、00年代後半のタピオカブームと比較されるようになった。

第三次タピオカブームでは、もともと知られていた甘いミルクティー以外にもさまざまな味のドリンクを用いた商品が販売されるようになっている。甘くないお茶(紅茶だけでなく、烏龍茶ジャスミンティーなど)を使って、シロップ付けのタピオカの味や食感をより強調したり、クリームやゼリーをトッピングしてよりデザートとしての位置付けを強めたりといったアプローチがされた。また、店舗の内装を若者受けするようなものにするなど、「映え」を意識した商品展開が多数行われるようになった。

2020年1月時点で、ブームの最盛期は一先ず去ったものの、現在は第2のタピオカミルクティー候補の模索が既に始まっており、その爆発力に肖って一山当てようと野心を燃やす飲食店や雑誌は後を絶たない。
本家もまだ勢いは残しており、もうしばらくタピオカブームは続きそうである。

なお、タピオカが流行してしばらくすると不況が起こるという奇妙なジンクスがあり、第一次ブームの1992年にはバブル崩壊、第二次ブームの2008年にはリーマン・ショック、そして第三次ブームの2020年にはコロナ禍が起こっている。


ブームの弊害

NO LITTERING


2020年現在、都市部にはタピオカミルクティーを提供する店舗が複数並び、特に東京都では20mほどの通りに複数の店舗が鎬を削ってタピオカミルクティーを販売している。

これだけタピオカミルクティーが飽和状態となった結果、提供店舗の周辺では飲み残しのタピオカミルクティーや飲み終わったプラスチックの使い捨てカップが散乱するという、決して褒められたものではない現状が後を絶たない。
ひどい場合は、コンビニの店舗外設置のゴミ箱の上に放置したり、ゴミ箱に無理矢理カップをねじ込んで次のゴミが入らない状態で放置するなど、もはやモラルハザードの領域に達している。
もちろん、悪いのはゴミを適切な場所に捨てない購入者たちであるが、ゴミ箱の設置や誘導が不適切な店舗、安易な出店・撤退を繰り返す経営者側にも問題がないわけではない。
自分で出したゴミは責任を持って自分で処分しましょう


タピオカはでんぷん故に消化されにくい食材であり、大量に摂取すると胃腸などに障害を与える事もある。また、餅系の食品ゆえ、喉に詰まる危険性も高いので、十分に注意が必要である。

エピソードなど

台湾ではまさに国民的ともいえる人気と認知度を誇るため、タピオカやタピオカティーに関するさまざまなエピソードがある。

  • 台湾はじめ香港や中国本土など中国語圏では、タピオカミルクティーを「珍珠奶茶」と呼ぶが、これは直訳すると「真珠(パール)のミルクティー」となる。
  • 2004年に台湾で6108億台湾ドルの武器購買予算案を通そうとした国防部(日本でいう防衛省)の宣伝文句が「全国民が毎週タピオカティーを1杯分ずつ節約すれば何とかなる」であった。そのため、この案を「奶茶軍購」と呼ぶことがある。
  • 台湾では(大粒の)タピオカパールを「青蛙下蛋=アオガエルの卵」と呼ぶことがある。言うまでもなく「見た目がカエルの卵に似ているから」である。
  • ちなみに、パラグアイアルゼンチンなどに生息するカエルに「マルメタピオカガエル」という種類がいる。見た目はツノガエルに似た平べったい姿である。



関連タグ

食材 菓子 パール キャッサバ
タピオカパン タピオカウメェス
ヘタリア(トリオタグ名:タピオカティー コンビタグ名:タピオカックン

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