概要
トウダイグサ科イモノキ属の低木。マニオク(フランス語)、マンジョカ(スペイン・ポルトガル語)とも呼ばれる。サツマイモに似た細長い芋をつけ、デンプンがタピオカの原料にもなる。
和名をイモノキといい、根が芋として食用になる植物としては珍しく木本性である。
栽培はとても簡単で、茎を土に挿すだけ。気温が摂氏20度を下回らないような熱帯地域なら、痩せている土地でも育つ。また、作付面積あたりのカロリー生産量は他の芋よりも大きいが、毒(青酸)が含まれており、ジャガイモやサトイモ以上に毒抜きに手間がかかる欠点がある。
乾燥に強く、水はけのよいところを好む。日本では鹿児島県や沖縄県などの暖地で栽培され、タイ料理などの東南アジア料理やブラジル料理などの食材を扱っている店で見かけることがあるが、品種改良の結果毒素を持たなくなったものを販売していると思われる。
生では食べられないものの、茹でる、スライスしてフライにする、粉でパンを作るなど、食べ方はいろいろある。
また、観葉植物にすることがあり、斑入りの葉が見られるものは観賞用として園芸用の熱帯植物を扱う店で買うことができる。
別名・表記ゆれ
- カサバ
- カッサバ
- マニオク
- イモノキ
- キイモ
- マンジョカ