概要
花などの形態に基づく伝統的な分類群にはなく、分子系統解析に基づくAPG分類体系で初めて設けられた目である。30以上の科が属する。
双子葉類の真正バラ類Iの下に置かれている。バラ類の中で最も多くの科を含む。
キントラノオはそれほど有名な植物ではないが、メキシコ、中央アメリカが原産の黄色い小花を咲かせるつる性木本植物で、コウシュンカズラ(本来はキントラノオ科の別の植物)の名で流通していることがある。
属する科
- アーウィンギア科(イルビンギア・マラヤナなど)
- アカリア科(パンギノキ、ダイフウシなど)
- アマ科(アマ、マツバニンジン、キバナアマなど)
- イクソナンテス科(パガルアナ、エンギランボロンなど)
- エウフロニア科(エウフロニア属)
- オクナ科(ミッキーマウスノキ、キバナオクナ、マタクタム、アマロンカスピ、ボンゴシ、タンポイパヤなど)
- オトギリソウ科(オトギリソウ、セイヨウオトギリ、ミズオトギリ、キンシバイなど)
- カイナンボク科(カイナンボク、ジフブラールなど)
- カワゴケソウ科(カワゴケソウ、カワゴロモ、クマルニャムニャムなど)
- キントラノオ科(キントラノオ、アセロラ、ササキカズラなど)
- クテノロフォン科(クテノロフォン・イングレリアヌスとクテノロフォン・パルビフォリウスの2種のみ)
- クリソバラヌス科(イカコノキ、ナシモドキ、ホシツバキなど)
- ケントロプラクス科(セントロプラクス・グラウシヌスなど)
- ゴウピア科(グーピア・グラブラ、グーピア・シネラセンス、グーピア・グアテマレンシスの三種のみ)
- コカノキ科(コカノキなど)
- スミレ科(スミレ、ニオイスミレ、パンジーなど)
- ツゲモドキ科(ツゲモドキ、ハツバキなど)
- テリハボク科(テリハボク、カリワス、テツザイノキ、マメーリンゴなど)
- トウダイグサ科(トウダイグサ、ポインセチア、コニシキソウ、ナンキンハゼ、アカメガシワ、トウゴマなど)
- トケイソウ科(トケイソウ、パッションフルーツ、アデニア・グロボーサ、ターネラ・ウルミフォリアなど)
- トリゴニア科(トリゴニアなど)
- バターナット科(バターナットノキ、ペキーなど)
- ハネミカズラ科(ハネミカズラのみ)
- バラノプス科(ガボンマホガニー(キングウッド)など)
- パンダ科(パンダ、アカムチノキなど)
- ピクロデンドロン科(オージースノーブッシュ(シューダンサス)など)
- ヒルギ科(オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ピラーウッドなど)
- フクギ科(フクギ、マンゴスチン、タマゴノキなど)
- フミリア科(フミリア・バルサミフェラなど)
- ペラ科(ペラ、カスカリラ、トリゴノプレリア・マラヤナなど)
- ミカンソウ科(コミカンソウ科)(コミカンソウ、オオシマコバンノキ、カンコノキ、フィランサス・フルイタンス、アカギ)など)
- ミゾハコベ科(ミゾハコベ、イヌミゾハコベ、シマバラソウなど)
- ヤチモクコク科(ヤチモクコクなど)
- ヤナギ科(ネコヤナギ、ポプラ、イイギリ、トゲイヌツゲ、ケイアップルなど)
- ラキステマ科(カンポス・ルペストレス、キャロール・グレーシなど)
- ラフレシア科(ラフレシア、リザンテス、サプリアなど)