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セイヨウハコヤナギ

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ぽぷら

ヤナギ科ヤマナラシ属(ポプラ属)の落葉高木。ヨーロッパクロヤマナラシから選抜された園芸種で、日本で「ポプラ」という時は普通この種を指す。

概要

ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉広葉樹。ヨーロッパ原産だが、原種のヨーロッパクロヤマナラシから人為的に作出された園芸種である。日本で「ポプラ」という時は普通、この種を指す(たまに北米原産のカロリナハコヤナギを指す)。

  • ヤマナラシ属(Populus)については「ポプラ」を参照。

生長がとても早く、22〜23年生で高さ30mの大木に育つ。はあまり左右に広がらず、非常に細長い樹形となる。雌雄異株だが、雄株しかない。つまり全てのセイヨウハコヤナギはクローンであり、挿し木で増やされる(たまにセイヨウハコヤナギの雌株と称するものを見かけるが、別の種の樹木の誤認である可能性が高い)。

伸びやかな樹形が好まれ、日本でも学校牧場などの土地の広い場所で並木として植えられてきた(有名なのは北海道大学キャンパスの並木道)。

また、中国では砂漠の緑化事業の中心的な種類の一つとして非常に重宝されている。

しかし、根が浅く背が高く材が柔らかいので、強風で折れたり倒れたりしやすく、台風などの被害を受けたのを機に他の木に植え替えられることもある。また、倒れたポプラが周囲に被害を及ぼすことを警戒して上半分を切り落とされた無残な姿にされることもある。

材木として使われないわけではないが、価値は低い。柔らかくて木肌が荒く、腐りやすいためである。主な用途はマッチの軸。また製紙用のパルプになる。

関連動画

中国の砂漠の緑化事業の例)

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