概要
『LIVE A LIVE』の功夫編に登場する架空の拳法、心山拳の究極奥義。
モーションやエフェクト、技自体の性能だけでなく、後述する劇中での使われ方も相まって、人気の高い技となっている。pixivでは技を放つ直前の気を高めるシーンのイラストにこのタグが付けられている事が多い。
動き
技の説明欄では『究極奥義/連山的旋牙気流、要「知」』とあり、事前に気を高めた後、周囲を旋回しながら凄まじい勢いで連撃を叩き込むという描写がなされている。
リメイク版の説明では『究極奥義。大いなる山のごとく連なる拳や蹴りの連打』とされており、連撃を叩き込むまでは同じだが、最後に拳の一突きが追加されている。
設定上は心山拳老師が会得しているが、老齢による体の衰えのためまともに使えない。実際に使用できるのは、三人の弟子達の生き残り=心山拳師範となる。
性能
最終編においてレベル16となることで習得。
射程が縦、横、斜め3マス先の1マスとなる単体攻撃。
「心」を重んじる流派の奥義のためか、内部的には精神属性。威力は勿論最高レベル。
特殊な射程とは言え終盤になると4マスくらい面積を食うデカい敵が殆どなので、そこまで精密な位置取りをしなくても簡単に当てられる。
特筆するべきは技が発動するまでのタメが無く、その上ノーリスク(ステータス減少などがない)なこと。
溜め時間が長すぎる高原日勝の「大激怒岩バン割り」(SFC版)や、使用時に自分の能力が激減するポゴの「ドデゲスデン」など、デメリットありな最後の習得技が多い中、何も考えずに連発し続けられるのも大きな魅力である。
リメイク版では明確に属性が精属性技となった上、強敵は精属性に耐性を持っていることが多いので、これを使えばいい、という万能技ではなくなってしまった。特に、あの不気味な目や口が耐性持ちになったのが厳しい。サンダウンの「ハリケンショット」同様、仕様変更による調整を受けた技と言える。
余談だが、功夫編でも頑張れば旋牙連山拳を扱えるレベル16以上にすることが出来るが、そこまでレベルを上げても功夫編では旋牙連山拳を習得しない。
そのレベルまで上げてから最終編に突入した場合、レベルを一つ上げた時点で習得となる。
劇中での活躍
功夫編
物語の後半、老師がウォンの町で孫子王と対峙している間に、義破門団の門下生が三人の弟子達を襲撃する事件が起こる。
襲撃で亡くなった弟子2人の墓前で、唯一生き残った弟子に対して初めて披露されることになる。
ワシの息使い…… 間の取り方…… その一挙手一投足を!
その目に…… 心に……! しかと焼き付けるのじゃ!
老師は「今のワシではもう何度も出来ないことじゃからの。」と事前に語っていたが、実際にかなりの負担になるようで、一度の使用で大きく息を乱していた。それでも最後の奥義を弟子に伝えるために、負担を押して使用したのだった。
その後、敵討ちの為に義破門団の根城に乗り込むが、首魁であるオディワン・リーの相手は老師ではなく弟子がすることになる。
奥義を放たんとする弟子を見て「しょせん付け焼き刃よ!」と侮るが、老師の奥義を目に焼き付けていた弟子は、見事奥義を使いこなし、リーを討つのであった。
そういった事情から、功夫編において弟子が奥義を使えるようになるのはラスボスのリー戦のみであり、しかもそのリー戦では1回だけと言う使用制限がかかっている。
もちろん奥義1発だけで倒せる相手ではないので、使いどころを考える必要がある。最初に使って戦いを有利に進めるか、「切り札の奥義を以って、兄弟弟子の仇を討つ」という胸熱展開のために最後までとっておくか(※)、全てはプレイヤーに委ねられることになる。
※リメイク版では、敵のHPが普通に見えるようになっているため、奥義でトドメを刺すのが容易になった。弟子のレベルなどにもよるが、リーの残りHPが200~300くらいにまで減った時が狙い目。
最終編
心山拳を継いだ弟子(心山拳師範と言う名前に変わる)が登場するのだが、戦いで修練を積むことで再びこの技を使えるようになる。その際は技を極めたのか使用制限も外れ、通常の技と同様に使える。
単純に強力な技でもあるのだが、最終編の隠しダンジョンである「技のダンジョン」では心山拳の技で道を塞ぐ岩を壊す事が可能になるが、旋牙連山拳も岩を壊す技に該当しており、ダンジョン攻略に一役買っている。
なお、リメイク版ではどの技なら岩を壊せるかのヒントが上部に出るのだが、ユンが継いだ場合のこのヒントから、功夫編最後に大岩を割った際にも旋牙連山拳を使ったことが示唆されている。
一方、オルステッドを主人公に選んだ場合、オディワンリーとの戦いでは実は修得してない扱いであるため、敵対することになる弟子はこれを一度も使ってこない。
余談
実は老師が使用した時と弟子が初めて使用した時とで決定的な違いがある。それは全身に漲らせた気の大きさ。弟子のそれは師を遥かに凌ぐ。
老体であることを差し引いても弟子が師を超えた瞬間である。
オディワン・リー戦の直後のイベントで旋牙連山拳と思しき連撃でリーにトドメを刺すのだが、通常は最後の一撃が突きであるのに対し、この時だけは回し蹴りになっている。
旋牙連山「拳」なのに蹴りがあるのは何故と思われることもあるが、この技における「拳」の意味は握りこぶしではなく武術そのものであり「旋牙連山拳という技」を意味するので、手、足技、突き、蹴り等の全てが含まれる。かの有名な「飛龍の拳」も、同じ意味で使われている。
リメイク版では使用時に技名を叫ぶのだが、「旋牙、連山拳~!」と間延びするサモ。「旋牙!連!山!拳!!」と溜めを交えながら叫ぶレイ、「奥義!旋牙!連山拳!」と最初に奥義と言うユンと言った感じにそれぞれ特徴が出ている。なお、ユンの場合は技名を叫ばないセリフパターンもある。
リメイク版ではリー戦直前にこの技の名前を叫ぶのだが、なんと弟子の叫びの途中で老師の声が重なるという熱い演出がある。