「教えてもらおうじゃんか その拳法とやら!
ただし 弟子になるためじゃないよ!
アンタを コテンパンに のしてやるためさ!!」
CV.上田麗奈(リメイク版)
概要
『LIVE A LIVE』の功夫編の登場人物。
一人称は、オリジナル版は「アタイ」、リメイク版は「アタシ」。
ゲームでのグラフィックではわからないが、実は左頬に十字傷がある。
ある日、竹林を通りかかった心山拳老師から有り金を巻き上げようと襲いかかったが、返り討ちに遭い、その素早い身のこなしを老師に見込まれたのが縁で弟子入りすることになる。
ただし、その負けん気の強さから素直に老師に弟子入りしたつもりは無く、あくまで「老師よりも強くなってコテンパンにのしてやるため」という名目で老師に心山拳を教わろうとついていく。
心山拳老師に可愛がってもらうと、最終編で心山拳師範として登場するが、修行回数が最も多くないと義破門団に殺される。生存した場合は自分のせいでユンとサモが死亡したと自分を責めて涙を流したり、二人から女扱いしてもらえたことに内心では喜んでいたりと、女性らしく優しい一面が垣間見える。
そして老師に諭され、共に義破門団本拠へ乗り込み、心山拳最終奥技『旋牙連山拳』でオディワン・リーを見事打ち破る。最終決戦に於ける振る舞いも必見。
そして、老師から『優しさ』と『強さ』を忘れてはならないと最後の教えを受け、心山拳師範として老師から伝承した心山拳を後世に伝えるべく、修行と成長の日々を送る事となった。
老師のことは当初から一貫して「ジジイ」呼ばわりで、しょっちゅう生意気な口をきいているが、義破門団との死闘の末に老師が亡くなった際には『お師匠さん』と呼んで号泣するなど、憎まれ口を叩きながらも内心では老師を『自分の師匠』として、とても慕っていた事がわかる。
もっとも、師匠と呼んだのはこの時のみで、照れ隠しなのか以降はまた「ジジイ」呼びに戻っている。
リメイク版ではレベルアップ時に「ジジイを超えるよ!」というボイスが出ることもあり、恩師というよりは超えるべき目標と考えている節がある。
ちなみに最終編に登場する主人公達の中では唯一の女キャラクターなので可愛がる人は多い模様。
他の弟子たちと投稿枚数を比べれば一目瞭然である。
最終編
勇者の山の山頂からスタートする。彼女以外をプレイヤーに選んだ場合は、彼女と戦って勝つと仲間になる。
心山拳師範の3人の中では、話をしただけで仲間になるユンの次に仲間にし易い。
ちなみにレイが主人公の時に限り、本来は戦闘があるはずのポゴがレイにデレて無条件で仲間になってくれる。
真のエンドでは、「あんた‥‥そっくりだよ‥‥昔のあたいに‥‥あたいも 昔は あんたの様に 人をうらやんでた‥‥けど‥‥けど 逆なんだよ!欲しいから 欲しいモノが 手に入るんじゃないんだ‥‥がんばるから‥‥手に入るんだと 思うよ‥‥欲しがったものとは 違うかも 知れないけど‥‥あきらめずに‥‥がんばれば 手にはいるんだよ!いろんなものが‥‥‥‥あたいにも‥‥よく わかんないけどね‥‥」というアムルクレチアとの勝利後の会話内容に通じるセリフになっている。
そして、師範となった彼女は成長の証として
「義破門団を許し憎しみの連鎖を断つ」という場面を見せた。
同じ場面はユンとサモにもあるのだが彼女は特にそれが印象的である。
ちなみにボイスが付いた為か、戦闘中に他のメンバーから彼女を回復すると少々ツンデレ気味な事を言うパターンがある。
戦闘能力
ステータス(オリジナル版)
レベル | HP | 力 | 速 | 体 | 知 | |
---|---|---|---|---|---|---|
初期能力 | 3 | 176 | 23 | 38 | 10 | 12 |
能力成長 | - | 9~26 | 2~5 | 4~6 | 1~2 | 3~5 |
※:修行中のレベルアップ時は『HPは18上昇』、『その他の能力値は全て上昇無し』 で固定
LV補正
被側面攻撃時 | -1 | 被背面攻撃時 | -2 |
---|
回避属性
手技・足技・鋭器技・飛び道具技・風の技 |
※場の属性と回避属性が一致すると、その次に喰らう攻撃のダメージを半減する
解説
初期レベル、初期技数、初期能力値、能力成長率、全てが弟子3人の中で最も平均的。
元野盗で足場の悪い竹林を縄張りにしていただけあって、特に速の初期値や伸び率が良い。
修行で更に伸ばす事もできるため、レベル10前後で99に達してしまう速の高さが最大の長所。
速が高いと速依存の技の威力や防御力、速依存の状態異常の発生率や抵抗力が高まるだけではなく、敵の硬直中により多くのマスを移動可能になるため、戦闘時の位置取りがしやすくなる。
反面、体の初期値は低く、伸び率も3人中で最低であり、これが唯一の欠点と言える。
しかし、体は修行で伸ばせるため、HPを含めた全能力のカンストは3人中で最も早い。
また、背後や側面から攻撃を受けた際のレベルのマイナス補正が3人中で最も小さく、様々な回避属性を併せ持つため、敵から受ける様々な攻撃のダメージを軽減しやすく、意外と打たれ強い。
特に最終編では数々の装備品で回避属性を更に増やす事ができるため、そこそこのHPと併せて打たれ強さがより一層高まり、3人中では攻撃以上に防御能力の高さが顕著になる特徴を持つ。
3人の中では溜め技が少ない代わりに技の最大ダメージがやや低めだが、速の高さが活きる速依存の技を多く持ち、溜め技2つの溜め時間がいずれも最短で、全体攻撃技の『画竜天聖の陣』を覚えるので使い勝手は良く、射程がやや長く手技に反撃する『蛇形拳』を持つため、中距離での反撃による手数の多さでダメージを稼ぎやすいのが強みであり、長射程&高威力の『水鳥脚』は特に速が低い敵に対して大ダメージが見込める。
リメイク版でもその使い勝手の良さは健在であり、画竜天聖の陣は短い溜め時間・高い火力・優秀な善属性という3拍子揃った最強の全体攻撃。
一方で水鳥脚が1HIT技に下方修正されたためあまり火力が出なくなり、画竜天聖の陣と旋牙連山拳以外に威力:大相当の技を持たないのが数少ない欠点。
まあその二つがあれば大体何とかなってしまうのだが、旋牙連山拳が敵の特防を参照するように仕様変更された(オリジナル版では敵の体力依存だった)ため、特防が高く物防の低いポワッシーなどを相手にする際には使う技に困りがちである。
余談
名前の由来は、レイ・シウロン(ブルース・リーの中国での芸名・李小龍)+孫悟空という説、あるいは固有技に『水鳥脚』(飛び技/水鳥拳・遠方旋回キック)を持つためか、南斗水鳥拳のレイという説がある(公式に言及されていないため実際のところは不明)。
HD-2Dリメイク版の英語表記は「Lei Kugo」、中国語表記は「雷空霧(Lei Kongwu)」。中国語版も「孫悟空(Sun Wukong)」の逆読みが掛けられているが、「李」が敵ボスにいるため重複を避けたのか「雷」の字となっている。
ドット絵やデフォルメイラストのデザインと、キャラデザイン担当の藤原芳秀によるイラストでは画風に大きなギャップがあるため、それがネタにされてしまうことがある。
ドット絵の可愛らしさから最終編でレイを主人公に選び、真のエンディングのラストで表示された原画版レイの顔つきのあまりの凛々しさにものすごいギャップを覚えたユーザーも多いとか。
(一応フォローしておくと、原画版レイも顔立ち自体は整っており美形の部類に入り、凛々しさについてもゲーム中の言動と照らし合わせれば特に違和感があるものではない)
一応SFC版の説明書にて藤原氏による原画は載っているのだが、VC版ではそれも無いためさらにギャップがひどいことになっている。
リメイク版は藤原氏の原画を元に生島直樹による描き直しが行われ、それによって可愛さの残る顔立ちとなったが、発売後に公式サイトに掲載されたオリジナル作家陣による寄稿から藤原氏の描くレイ・クウゴが再び確認できるのでリメイクとオリジナルのギャップを比較することが可能となった。
上記の通り、主人公勢の紅一点ということや、使いやすい固有技を覚えることから、彼女を師範にするプレイヤーは多いのだが、実は彼女を選ぶメリットはもう一点ある。
功夫編終盤で老師が義破門団の拠点に単身乗り込む際、気付いた弟子が途中で追いかけてきて合流するのだが、ユンの場合は正門を超えたあたりで、サモに至っては拠点内部の中間あたりとやや遅めに合流するのに対し、レイの場合は拠点手前の竹林で合流と3人の中で一番早い。
拠点で出てくる雑魚は老師でも楽に倒せる程度の能力ではあるが、老師がレベルアップができないことや敵の数が多いことを考えると、早めに味方が増えた方が万が一のゲームオーバーの防止につながる。そういう意味でも、レイは打ってつけだったりするのである。
ちなみに、原作のレイの「ハイッ!」のボイスは当時スクウェアのグラフィッカーだった筒井美佐子女史が担当。入社早々、『聖剣伝説2』の呼び出し時に横切るフラミーの制作が初仕事だったそうで、同作のマップグラフィックも手掛けている。その後も『スーパーマリオRPG』のバトル背景をお一人ですべて担当されていたり、『ファイナルファンタジータクティクス』『ファイナルファンタジーXI』『キングダムハーツ』『アンリミテッド:サガ』『ロマサガ ミンストレルソング』等の3DCGマップや2Dアート等を担当。2008年にスクエニを退社してからは「Jam」名義でフリーイラストレーターとして活動している。(本人のお祝いツイート)
リメイク版では声優の上田麗奈女史がレイの声を当てており、レベルアップ時もしくはレイでその戦闘でトドメを刺した時の勝利ボイスできちんと原作に寄せた演技の「ハイーッ!」を上田が発している。
上田女史は弟子3人中だけでなく最終編で仲間になるキャラクターを演じた声優陣の中でも最年少である。