「オラ この体のせいで バカにされて来たッチ‥‥
この体が役に立つんか?」
CV:水島裕(リメイク版)
概要
LIVE A LIVEの功夫編の登場人物。
語尾に「〜ッチ」が付く巨漢の青年。
見かけ通りの大食漢で、心山拳老師に弟子入りするまではユンファの町で有名な食い逃げの常習犯だった。だがそれは、巨大な外見の割にあまり頭が良くなく、バカにされて雇ってもらえない生活苦ゆえの悪事であった。その食い逃げのスピードと身のこなしは街の老行商(彼のファンで差し入れをくれる)だけでなく、心山拳老師も認める所であり、「お主、その身体を活かさねば勿体無いぞ」と諭して心山拳の弟子入りが決まる。
心山拳老師に可愛がってもらうと、最終編で心山拳師範として登場するが、可愛がってもらえないと義破門団に殺されてしまう。
尚、弟子3人の修行回数を4回ずつの均等にしてしまうと、サモの生存が優先される。
プレイヤーの中には期せずして、サモが生存した人も居るのではなかろうか?
ちなみに修行回数をサモ0回、レイとユンで6回ずつにした場合はレイの生存が優先される。
つまり、修行回数が同数の場合の優先順位的には『サモ>レイ>ユン』の仕様になっており、ユン0回、サモ・レイで6回ずつに分けた場合でも、レイよりサモの生存が優先される。
時田氏いわく「しまった サモが生き残っちゃった」とプレイヤーに笑ってもらえるようにしちゃったとの事だが、リメイク版発表時のインタビューによると「同じ稽古量なら体力の高い者が生き残るのは必然」と語っており、理にかなった仕組みになっている(尚、後述の最終編からの真エンドの流れを鑑みるに、物語が重要な作品としてサモをあえて生き残りやすくした可能性もある)。
性格はかなりの食いしん坊でとてもマイペースながら、人々から散々馬鹿にされてきたせいか体格の割に自信が無く、老師からオディワン・リーとの戦いを任された際には「無理だッチ~!」と弱音を吐いてしまうのだが、弟子3人の中では最も義理人情に厚く、レイ・クウゴが修行で無茶をした時には「女の子には優しくしなきゃだめだ」と彼女を気遣い、リーが「貴様が相手だと? 老師も寄る年波には勝てぬか!」と師弟を嘲笑った時にも「笑われるのはなれてるッチ! けどお師匠さんを笑うのは許せないッチ!!」と怒りを露わにし、リーに立ち向かう。
死闘の末に見事リーを打ち破り、老師から「『自信』と『勇気』を忘れてはならない」と最後の教えを受けた後、大志山頂上にある大岩を割って自信をつけ、心山拳師範として修行と成長の日々を送っていく事になる。
最終編
勇者の山の山頂からスタートする。彼以外をプレイヤーに選んだ場合は、飢え死に寸前で倒れているサモにご飯をあげて満腹度(表示されないが20である)を満たしてあげねばパーティに加わらない。森に自生する回復の薬草である“なおり草”を20個食べさせるか、どでかホネ肉やかすていらなど、高価な回復アイテムをあげるのも手っ取り早い。
後述されるように、サモの特技である「ほいこ〜ろ〜」はダメージを1〜99しか与えられないが、防御力・各種パラメータ・耐性などあらゆる要素を完全に無視し、しかも反撃を一切受けないので、反撃技が怖いザコばかりかラスボスの魔王オディオをピュアオディオ化する前に撃破することも可能。
また、「まんかんぜんせき」は横列の複数の敵からHPとLvを吸い取る。Lvを吸い取れば、自身を強化しつつ、多数の相手を弱体化させる。更に味方としては希少な酔の状態異常を持つ上に向き変えの効果もあり、ほぼノータイムで発動する速攻型でリスクも少ない。
強敵ひしめく最終編で使いこなせればかなり有利に立ち回れる。ちなみに土の技に属する。
尚、人情味はここでも健在で、悔しそうに倒れるオルステッドにとどめを刺した場合は「オラ、こいつの気持ち分かるッチ。いけない事しちまったか…」と後悔する。
真のエンドでは、「…オ オラ…人にさんざんバカにされてきたッチ…けどオラは人をバカにしたりしたことはないッチ。だって…オラがされてイヤなことはきっと人もいやだッチよ…」というセリフになっている。単純であるが心に残る一言であり、それを聞いたオルステッドは自分の行いを後悔し、迷いから解かれて死んでいった(ちなみに言うと、自らの行いに対して悔いを感じ、それを改めたのは作中で彼のみであったりもする)。
その後、中国大陸の大志山の道場にはサモを慕う門下生が多く集い、孤独だった彼はにぎやかで楽しい日々を送るのであった。
この真のエンドからの流れは『オルステッドが救われる』展開を含め、この作品でも屈指の名場面でもあり、性別そのものがアドバンテージのレイ、大器晩成型で最終編にて真価を発揮出来るユンとで、違う所で魅力が書かれているキャラと評価できる。
戦闘能力
ステータス
レベル | HP | 力 | 速 | 体 | 知 | |
---|---|---|---|---|---|---|
初期能力 | 5 | 240 | 28 | 5 | 43 | 7 |
能力成長 | - | 0~59 | 2~5 | 1~2 | 2~6 | 0~1 |
※:修行中のレベルアップ時は HP:+60 他能力値上昇無し で固定
LV補正→被側面攻撃時:-4 被背面攻撃時:-6
回避属性→突進技
※場の属性と回避属性が一致すると、その次に喰らう攻撃のダメージを半減する
見た目通り体の初期値が高く、伸び率も良い反面、速と知の初期値・伸び率共にかなり低い。
特に知は速より伸び率が低く、修行で鍛えられないため、成長にはかなりの時間を要する。
HPの初期値は高いが成長範囲の数値のバラつきが非常に大きく、成長はかなり不安定になる。
初期レベルは弟子3人中で最も高く、初期技数も3人中で最も多いが、意外にも力は初期値・伸び率共に平均値に留まっており、レベルアップ時にそれぞれ最大値を吟味していった場合、同レベルでは3人中で最低となる(レイより1レベルアップ分低くなる)。
初期レベルとHPが高いので最初は一番死に難く、安心して戦えるが、背後や側面から攻撃を受けた場合のレベルのマイナス補正が3人中で最も高く、デフォで備わっている回避属性も少ないため、敵の様々な攻撃によるダメージをあまり軽減できない点には要注意。
弟子の中では初期状態こそ最大ダメージが高いが、実は最終ボスの難易度を激減させる''ほいこーろー''を筆頭とした技巧的な技をよく覚える。他のメンバーで替えが効き難い戦い方を得意とする分、攻撃の射程や範囲・効果が特殊なため、性質を理解する必要があったり、溜めが必要など癖が強くて使い難いものも多く、見た目に反して使いこなすにはテクニックが要求される。
余談だが、知の初期値が低く伸びも悪いため、適当に育てていると高原日勝の知力25以下になってしまう場合もあり、カンストさせるにはなんとレベル97まで最大値(=0か1の二択だが)を吟味し続ける必要がある。更に修行中のレベルアップではHPしか伸びないため、調整したい場合は事前に竹林の虎でレベル8まで知力を吟味して上げてから修行を行う必要がある(修行中のレベルアップが発生しなくなり、技未習得バグも回避できる)。当然、HPを含めた全能力のカンストは弟子3人中どころか、全主人公中で最も遅くなる晩成型のキャラ。
ちなみに功夫編のキャラでは、唯一アメジストの盾が装備できる重装備タイプでもある。
リメイク版では知力の項目が無くなった代わりに特攻と特防に分かれ、初期値は相変わらず低いものの、伸びが若干改善し原典のSFC版ほど神経質にならなくて良くなった。その一方、『レベル低下』のデバフがシステムから無くなったため、"まんがんぜんせき"が弱体化した他、ポゴやアキラほど上方修正がされていないため、相対的にではあるが全キャラ中最弱となってしまっている。
余談
名前の由来はおそらくサモ・ハン・キンポー+猪八戒と考えられる。
HD-2Dリメイク版の英語表記は「Hong Hakka」、中国語表記は「洪巴介(Hong Bajie)」。こちらはサモ・ハン氏の本名である「洪金寶」が元ネタで、中国語版においても同名の「猪八戒(Zhu Bajie)」が掛けられている。
そのためか、日本語設定の場合でもスタッフロールのキャストでは「Sammo」ではなく「Hong」と表記されている。
ちなみにリメイク版の声の担当である水島氏はサモ・ハン・キンポーの吹き替えでもお馴染みである(この為、一部のユーザーから「本人が来た!」と驚かれたとか)。
サモが最終編に登場する場合は水島氏は最終編で仲間になるキャラクターを演じる声優陣の中では最年長となる。
功夫編でワタナベ親子のイベントに遭遇するにはサモが選ばれたのみ場合に発生する。
公式イラストやドット絵では上着を着ているのだが、戦闘中はなぜか上半身をはだけて胸を露出していたが、リメイク版では上着を着用したまま戦うようになり、違和感がなくなった。
また、原作者である藤原芳秀氏の描いている原案や記念イラストでは目をしっかりと開けているのだがリメイク後の生島直樹氏達によるイラストやファンアートでは糸目で描かれている事が多い。
関連タグ
心山拳老師:師匠
レイ・クウゴ ユン・ジョウ:同門の兄弟子達(入門の順番はレイ→ユン→サモ)
他作品の関連類似キャラ
ブロキーナ:スクエニ、拳法家、声優繋がり。
エレハン・キンポー:こちらも拳法使いかつ中の人繋がりだが、後輩の中の人を演じるのは心山拳老師と同じ人であり、両者は心山拳老師と同じように三人の若者の内いずれか一人に自らの奥義を伝授する立場という共通点がある。