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概要編集

地球誕生の頃から存在していたとされる超古代の電波体。

無から有を生み出す力を持ち、それによって「この世の全ての電波を生み出した神」として人々に神格化された(そうなるとエグゼシリーズとか色々設定が危うくなるが……)。

 

巨大な魔神のような姿をしており、普段はムー大陸の最奥部にある神殿で眠っている。

 

ムー族との関わり編集

ラストダンジョンであるムー大陸には古代ムー族の記録が残されており、それによると「ムー民族は迫害と流浪の果てにラ・ムーと出会い、彼から言葉と電波を操る術を与えられ、国を興した」とのこと。

そうして力をつけたムー民族のうち、好戦的な気質の人たちは国(ムー大陸)を浮遊大陸にし、地上を滅ぼした上で支配したらしい。

※ムー民族は肉眼で電波を見ることができる特殊能力を持っており、その末裔であるソロもこの体質を受け継いでいる。それ故に化け物と忌み嫌われていつも孤独だった。

 

ムーの電波体編集

ラ・ムーによって無限に生み出される古代の電波体の総称。

ムー大陸の「ゆりかごの間」にはコールドスリープ状態のムーの電波体が多数封じられており、大陸に暮らす古代ムー大陸人にとっては便利な戦力だったようだ。

 

古代のスターキャリアー編集

本作で携帯電話型情報端末として流通しているアイテム「スターキャリアー」だが、そのルーツは実はラ・ムーの恩恵によりムー族に作られた本来の意味でのオーパーツであり、これらは作中の現代人物から「古代のスターキャリアー」と呼ばれている。

現代のスターキャリアーは、ムー文明の遺跡に大量に遺されていた古代のスターキャリアーを発見したある人物がそれらを元に開発した物。


なお、古代のスターキャリアーの用途には上記のムーの電波体を持ち運びさせる役割もあるらしく、実際に劇中では電波体が入ったこれらをハイド現代人に配ることで事件を起こさせていた他、ハイド自身もこれを用いてムーの電波体「ファントム」と融合し、電波変換する


また、古代のスターキャリアーのデザインはラ・ムー自身をモチーフに作られた節があり、詳細は後述するがラ・ムーの胴体はまんまスターキャリアー型と言える見た目をしている。


活躍編集

ドクター・オリヒメによって大陸ごと復活させられると、無尽蔵にムーの電波体を作り出して世界中を襲撃。電波体に対抗策を持たない人々は保身のために隣人を見捨ててムーの国民になろうとするなど、ブラザーバンドで回っている社会を崩壊寸前に追い詰めた。

 

そして大神殿までやって来たロックマンと対峙するも敗北し、大きく損傷するが、オリヒメの指示で最後の力を振り絞り再起動。「ムー大陸を地上に落下させ、ラ・ムーを自爆させて地上を一掃する」という特攻作戦を遂行しようとする。

しかしダメージが大きかったのか、限界に達して苦しみだし暴走。その際にオリヒメを庇ったエンプティーは消滅してしまうが、今際の際に起こした最期の奇跡によりオリヒメが改心。ロックマンは彼女を脱出させた後、キズナの力を乗せた一撃を放ちラ・ムーを破壊した。

 

動力源を失った大陸は崩壊しながら海底へ沈んでいったが、力尽きたロックマンはブライによって救助された。

 

こうしてロックマンが世界を救う事が出来た世界線が『流星のロックマン3』に続き、そうでない世界線を冒険するシナリオがクリア後の隠しシナリオ「もうひとつのミライ」である。


……が、RPGあるあるで決戦直前の状態までループしてしまうため、せっかく世界を救ったのに相変わらず「滅びの前兆」で人々のキズナリョクが0の状態になっているのが哀しい。

  

ボスとしての性能編集

ロックマンとの戦闘は「体に格納したオーパーツを保護するスターキャリアーを破壊する」ところから始まる。

このスターキャリアーがある間は本体にダメージが届かず、破壊後に第二形態に移行する事で初めてダメージが入るようになる。

しかし第二形態への移行後もオーパーツが見えていない間は全くダメージが入らない上に左右に移動するようになるなど攻撃が当てにくなる。

よって実質的なHP合計は2800。


特に第一形態でバトルカードを使いすぎると第二形態戦が苦しくなってしまう。

選んだバージョンによって格納しているオーパーツは異なるが、属性は無属性となっている。

おまけにコンドル・ジオグラフ同様に3つも特性を持っており、フロート、スーパーアーマー、ステータスガード(状態異常無効)とラスボスに相応しい難敵。

こらそこ、トライブキングを使えば楽だとか言わない。


攻撃手法は、

  • ブレイク性能を持つ連続攻撃「マテリアライズ・ドリル」「マテリアライズ・ブレード」(第二形態以降)
  • 弾幕攻撃「マテリアライズ・バルカン」
  • 足元に波紋を発生させる「電波の波紋」
  • 5属性のエランドをランダムで召喚し、ソードかビームで攻撃させる「マテリアライズ・エランド」
  • 10回ヒットし、バリアやインビジブルを引き剥がす「ムーのイカヅチ」

を持つ。

「マテリアライズ・ブレード」は合計で2回振り下ろされるが、それぞれフィールド両端が安置となる上に対インビジ性能は無いのでまだ対策はしやすいが、最強技である「ムーのイカヅチ」は防御が一番難しく、せっかくガードしてもタイミング次第で被弾してしまうので注意。


ちなみにアポロン・フレイムを倒すとラ・ムーXa(カオス)という強化版になり、HPが4000と格段に強化される。さらに、サブイベント全クリア・入手可能なバトルカードコンプを達成するとブライSXという真の隠しボスと戦える。


イベントでギガクラスカードとしても配信された。

召喚された瞬間に第二形態へ移行、「マテリアライズ・ブレード」からの「ムーのイカヅチ」で攻撃する。

攻撃力はブレードが200(中央列の敵には2回ヒット)、イカズチは10回ヒットし、一発辺り20。

カード記載の数値はブレードの物でボスが使うそれとは性質が変わらない。


共通点のあるキャラクター編集

プロト編集

『エグゼ』におけるインターネット文明の祖。

マテリアライズ・バルカンに相当する技として「リバースバルカン」を持っているほか、カバーを破壊してコアを露出させる事で漸く攻撃が通るという共通点を持つ。


なお、『流星』の電波文明以前に人々生活を支えていたのがインターネットとされるが、ラ・ムーの存在によって『エグゼ』の現代インターネット文明よりも先に電波文明の方が存在していた可能性が示唆されている(※)。


(※)ややこしいことにインターネットを扱っていた古代文明の存在が『レジェンドオブネットワーク』で語られており、「インターネット文明」と「電波文明」が先に登場したかはまだまだ議論の余地がある。とはいえ、ラ・ムーの出自をそのまま信じるならば、「電波」という概念はそれらの文明が成立する以前からあったと推測される。


デューオ編集

『エグゼ4』に登場する地球外ネットナビ。

こちらも画面最奥列を移動し、コアが露出しているときにダメージが与えられるという特性に加え、ブレイク性能を持つ複数の攻撃やウィルス召喚能力を保有している。


ラ・ムーン編集

本家世界線の『スーパーアドベンチャーロックマン』に登場する地球外コンピューター。

かつて2万年前の地球に飛来し、一人の若者を洗脳して神殿を築けるほどの文明を興すが、人々は争いの果てに滅び去ったとされ、さながらムー人や3つのトライブの末路を思わせる。


余談編集

次回作である「流星のロックマン3」においては(ファントム・ブラックとアポロン・フレイムを除く)ムーの電波体共々出番が無く、また彼らと違いバトルカードすらなかったのだが、「本体以外を攻撃しないとダメージを与えられない」「規模はかなり小さめだが多段ヒットするビーム(バトルカード「ムーテクノロジー」に該当)を放つ」と言う、ラ・ムーと類似する特徴を持った電波ウイルスムーキューブが存在する。


また、作中でもブライが「ディーラーがムーの技術を悪用している」と話しており、実際にディーラーのアジトにある「クリムゾンマシンの電脳」の1つにある装置にはムーの紋章が刻まれていた。更にディーラーは、ウォーロックの能力を不完全ながらコピーしたウォーロックコピーを作成しており、大量生産にも成功している。

この為、ムーキューブの正体はディーラーがラ・ムーの力をコピーして作り、量産化したウイルスの可能性がある。


関連タグ編集

流星のロックマン ラスボス

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