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概要編集

紅い鎧に水色のゴーグルを装着した巨体を誇る電波体。

その姿は『流星のロックマン3 レッドジョーカー』に登場するロックマンの最終形態『レッドジョーカー』に酷似している。

犯罪組織ディーラーの幹部・ジョーカーが電波変換した姿で、その実力はアシッド・エースロックマンを遥かに凌ぐ。

強化形態はV2、V3、R、RRがいる。


ジョーカー

犯罪組織ディーラーの幹部。モチーフはトランプジョーカー

ブライ同様に電波体やウィザードの力を借りること無く電波変換し、ノイズの力も扱える。

また、グレイブ・ジョーカーに電波変換しなくとも、電波体や人間を消滅させる能力がある(ただし、残存データがあれば復元が可能な様子)。

ディーラーに所属するウィザードの中には、組織のボスであるミスター・キングよりもジョーカーに憧れて加入している者もいる。

弱きものに生きている価値はないと評する冷血漢であり、目的の為に利用した挙句に用済みと見做したストロングや、ロックマンの力を引き出すために彼の大切なキズナの象徴をデリートする等そのやり口は常軌を逸しており、同じディーラーのメンバーであるジャック「狂ってやがる…」と言わしめた。


使用技編集

  • ギガントビルディング

ジョーカーが地面に拳を叩きつけ、鉄柱を落とす。

鉄柱はしばらく残る。HPは1だがガードブレイク性能、もしくはボムライザーで無ければ破壊が出来ない。この能力を応用して、ミサイルストリームを防御することも出来る。(ただし数発着弾すると消滅するので注意。)

グレイブ・ジョーカーのメガクラスカードを使うとこの技が発動する。


  • ミサイルストリーム

ジョーカーの攻撃でおそらく最も防御が困難。

ミサイルを連続で全マス一列ずつにランダムで発射。

ガードが可能だが、弾が多く、ミサイルの耐久性も高いため、インビジブルで回避することを勧める。同名のギガクラスカードは存在しないが、恐らくギガクラスカードの『デストロイミサイル』が元となっている。


  • フルダブルスイング

ロックマンの目の前に現れ、横3マスを連続して殴る。

命中すると混乱状態に陥る。


  • サウザンドキック

ロックマンの目の前に現れ、連続蹴りを放つ。

ギガクラスカードも存在し、『ブラックエース』で入手可能。


  • ブレイクカウントボム

同名のギガクラスカード(『ブラックエース』で入手可能)と同性能。

ブレイクカウントボムのHPは50。


  • グレイブメテオレーザー(Gメテオレーザー)

ジョーカー最強の必殺技。上記のストロング達を吹き飛ばしたのもこの技である。

ジョーカーが肩と腕にクリムゾンを収束し、一気に撃ち出す技。

ガードが出来るが、タイミングを誤るとガード仕切れなかった分を食らう。

ギガクラスカードも存在し、ストーリーでは『レッドジョーカー』にてある出来事で退場したシドウが、『サテラポリスが封印して来たあの男(ジョーカー)の力』としてスバルにメッセージと共にこの技のギガクラスカードを託している。













































正体編集

その正体は人間でなく、ウィザードである。

グレイブ・ジョーカーはジョーカー自身が流星サーバーにアクセスしファイナライズした姿であり、ジョーカーは人間社会に紛れ込むための仮の姿である。ギガクラスカードを無制限にバンバン使えたのも、この為であろう(実際、ロックマンがレッドジョーカーで流星サーバーにアクセスすると炎属性とブレイク系が出やすくなる傾向があり、上記の使用カードとも特徴が合致している)。

トランスコードは「000」。

製作者はサテラポリスのヨイリー博士。作中では、ジョーカーがディーラーに加入した事実をシドウやスバルたちから告げられた際、「あのコ」と呼ぶシーンがある。


ジョーカーの誕生やディーラー加入の詳細は作中で殆ど語られていないが、関連書籍である『シークレットサテライトサーバー』および『バトルブラックボックス』では大まかな経緯が開発設定として記載されている。その内容をまとめたものが以下の通りである。


サテラポリスはメテオGの持つ流星サーバー(メテオサーバー)が不正に悪用されない様にコントロールする為の研究を二ホンとアメロッパのWAXAが合同で進めていたが、それは電波テクノロジーにとって有害なノイズを発生させるシステムを構築する方法にしかならなかった。

研究の過程で生まれたのがジョーカープログラムであり、これを補佐するウイルスバスティングに特化した実行プログラム「バトルウィザード」の試作型がジョーカーである。

しかしこのジョーカーを実用段階に移行する際、メテオサーバーアクセス時にノイズの悪影響をそのまま悪の意志として実行してしまうという致命的な欠陥が発覚する。

また、ジョーカーは『あまりに人間に近い外見と思考を与えられた』ため自我が強くなり、自分より知力・戦闘力に劣る人間への服従を拒むようになる。事態を重く見たサテラポリスはジョーカーを『失敗作』と判断し、彼の処遇について協議を始める。一部からは『破壊』という強硬な意見も出たが、これに対してプロジェクトリーダーであり、ジョーカーの生みの親であるヨイリー博士が難色を示す。長い議論を繰り広げた結果、ジョーカーをサテライトサーバーの奥深くに封印することになった。

この反省からウィザードと電波変換した電波体が組み込めるように改良されたのが『エースプログラム』(※)でこれにより生み出されたのが、暁シドウが所有するウィザード『アシッド』である(作中の発言ではアシッドとジョーカーは同じプログラムから作られたとのこと)。

「破壊」という強硬手段は見送られたものの、自分を処分しようとする動きを察知したジョーカーは憤慨、施設を破壊して脱走し、人間への憎悪に取り付かれ復讐を誓うことになる。



なぜ自分を生み出したのか?なぜ自分は生み出されたのか?


何のために…、自分の存在する理由とは…、


生きる意味とは…、いったいどこにあるのか?



自分を生み出した人間に処分されそうになったことで、自分の存在意義を見失ってしまったジョーカーは、逃亡を続けるうちにミスター・キングと出会い、彼の謳う『世界の支配』に深い感銘を受け、ディーラーに加入する。「人間によって生み出された自分が人間を支配したとき、自分の存在意義(すなわち『レゾン』)がわかるかもしれない」という期待と共に…。


「力こそ全て」が信条で、自分より弱い者に対しては、人間であろうとウィザードであろうと一切容赦はしない。また、作中では『ウィザード』という言葉に対して、異常なまでの過剰な反応を示し、「人間よりもウィザードが優れている」といった趣旨の発言もたびたび発している。そういった行動の裏には、「人間」と「電波」のどちらでもない存在でありながら、己の存在意義(レゾン)に悩む一面があるからだと考えられる。

かつて従属を拒んだ筈の人間(それも自分が散々唾棄していた小物)の僕になってしまっているのは皮肉という他ないが、キングに対して感じていた恩義や忠誠は本物だったようだ。


ロックマンに敗れた後はキングの命令に従い、スバル達を巻き込んで自爆。皆を守ろうとしたアシッド・エースを道連れにした。

後継機であるアシッドには宿命のようなものを感じており、アシッド・エースの行動には『愚かだが見事』と評した。


クリア後、シリウスによって再構築された個体『グレイブ・ジョーカーR』が登場。『アシッド・エースR』と共に、互いに補い合う存在だと考えており、ロックマンに勝負を挑むことになる。

恐らく暴走していなかったらあり得たであろうIFの存在なのだろう。



(※)なお、ロックマンの使う「ノイズチェンジ」や「ファイナライズ」はノイズに完全適応したウィザードを作るというジョーカーの開発コンセプトを流用したものだが、ジョーカー曰く、メテオサーバーの力をほんの少し引き出した紛い物に過ぎず、自分たちから奪い取った力として蔑んでいる(レッドジョーカー版では貰えるのがエースプログラムではなくジョーカープログラムであり、「力を奪い取られた」という旨の発言が言葉通りのものとなる)。


関連タグ編集

ジョーカー アシッド・エース

電波変換


フォルテ(ロックマンエグゼ):「優秀な能力を持ちながら生み出されたが、一方的に人間から処分されそうになり、それが原因で人間を憎むようになる」という設定が共通している。


シグマロックマンXシリーズのキャラクター。自分より人間を支配することを目的とする共通点がある。


レーザーマンロックマンエグゼ4に登場したボスキャラ。肩の意匠やレーザー技を持つ共通点がある。


カーネルロックマンエグゼ5に登場したボスキャラ。元々アシッドとジョーカーは同じプログラムから生まれたという設定の為に両者にカーネルおよびアイリスに似た意匠がある。また、後継機があらゆる電子機器及びプログラムを制御する能力に特化しているという共通点もある。


VAVA:ロックマンXシリーズのキャラクター。電子頭脳回路に欠陥があり、執念深く、異常なまでに好戦的な性格が共通している。

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