概要
「流星のロックマン2」におけるメインの敵役。
「電波の神」ラ・ムーが生み出した古代の電波体であり、彼の持つ凄まじい力によってバシバシ量産される。なので彼らは「代わりはいくらでもいる」「"神"たるラ・ムーが存在する限り尽きることはない」「ムーは不滅である」という価値観を持っており、何者をも恐れずに戦う。
こうした性質の為、ラ・ムーの恩恵を受けた古代ムー大陸の人々にとっては戦力として重宝する存在でもあったようだが、最終的にはムー人同士の戦争にも投入されて彼らの衰退を招くことになった。
全部で6種存在するが、本編ではそのうち4種と戦う事にり、残りの2種類はクリア後の裏シナリオにて電波変換した姿のみ存在する。
ちなみに、後者2種類は前作と同じく星座や天体をモチーフとしているが、前者4種のモチーフはUMAやオカルトに関わる存在である。が、これについて作中設定においては因果が逆であり、「ムーの電波体をたまたま目撃してしまった人間が噂を広めた結果、そのような伝承や都市伝説が生まれてしまった」と言うのが真相の模様。
この点はドッシー伝説にスポットが当たるブラキオの章や、後述の「地上絵」が登場するコンドルの章等、物語が進むにつれてその実態が顕になる。
なお、本来は一般人が電波体の姿を見ることはできないのだが、本作には現実世界と電波世界が曖昧な為に電波体が見えてしまうことがあるエリア「ビジブルゾーン」の存在がある他、終盤でオーパーツの力でムー大陸が復活した時には彼らも実体を得て活動していた為、そのような活動時に姿を見られてしまったものと考えられる。
その顔ぶれ
不気味な笑顔の仮面をかぶったオバケのような電波体。電波変換すると人型のファントム・ブラックになる。
ムーの栄えた古代では軍師としての役を担ったらしい。
青を基調としたサルの獣人のような電波体。イエティ・ブリザードに変身し、侵略者(侵入者)を排除する。
- ブラキオ
どう見たってブラキオサウルスじゃなくて首長竜スタイルの電波体。ブラキオ・ウェーブはイエティと同じ水属性&スーパーアーマー持ちなので、微妙にキャラが被っている。
ムー大陸から地上に遣わされて偵察を担っていたらしい。
- コンドル
赤い猛禽のような電波体で、ナスカの地上絵に描かれたコンドルがモチーフ。コンドル・ジオグラフとして戦闘機に変身し、ムーを空から巡回する"監視者"を担った。
ちなみに、この手のことに詳しい人は「地上絵のコンドルがモチーフなら他の地上絵に描かれたモノはなんなんだよ」と思ってしまうかもしれないが、本作における「ナスカの地上絵」は「ナンスカの地上絵」という名称になっており、コンドル以外の地上絵には他のムーの電波体とデンパくん、そして+αのマークの姿が描かれている為、このような矛盾は解消されている。
ムー大陸の衛兵。
自身が電波体のくせに他の電波体を変身形態にできる特性を持ち、ムー大陸で戦う皆様はコイツを媒体として電波変換する。前述の特性等を見るに、実体化自体はムーの電波体単体でも行えるのかもしれない。
- オリガ
騎士と台車が合体したような魔人で、アポロン・フレイムの部下の一人。最初からオリガ・ジェネラルに電波変換しており、元の姿は不明。
「電波兵士アーミーズ」を率いてジェネラル騎士団を組織し、かつてムー人に反旗を翻したが返り討ちに遭って封印された。
モチーフはぎょしゃ座。星座以外の伝承モチーフとは一見無関係に見えるが、チャリオットは「神話上の神々や英雄の乗り物として頻頻に登場する」という側面があり特に太陽神の乗り物とされることが多く、下記のアポロンとの関係性とも合致している。
- アポロン
かつて「最高傑作」と称されたムー最強の電波体。しかしムー人の支配には従わず、オリガと共に反乱を起こしたのでムー大陸の奥深くに封じられた。
なおオリガと同じで最初から変身しており、元の姿は不明。
モチーフは見ての通り太陽。「アポロン」は神の名前でもある為、何気に伝承モチーフの方も達成している。
関連性の疑われる存在
流星のロックマン3にて登場した、ソロのウィザード。出自は勿論、時折不気味に笑い声を呟くだけで基本無口な為、その性格すら詳細不明で把握出来ない(珍しく喋ろうとした場合でも、ソロが割って入り「お前は喋るな」と妨害される)。
ムーの関係者であるソロのウィザードであり、またソロ自身も積極的には現代社会や他者に関わろうとしないことからなにかしらムーに関わる存在ではあると思われるが、ソロは単体で電波変換する為、ラプラスは専ら剣に変形して武器として扱われている。