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概要編集

より正確にはLoch Ness Monster(ネス湖の怪物)と呼ぶ。

一般に長い首を持った水棲爬虫類(首長竜)に似た姿をしていると言われる。


七世紀の文献に既にその名が記されている歴史の古い未確認生物であるが、目撃情報が増え始めたのは、交通の発達した近年になってからである。

水中に潜って直接調査が行われたこともあり、現在も多くの人々がネス湖に観光に行く理由でもある。


但しネッシーの名に便乗した証拠の捏造はかなりの数に登り、特に有名な湖面から首を伸ばした首長竜のような「外科医の写真」も情報提供者が自ら捏造である事をカミングアウトしている。


加工のない映像や写真も確かに存在するが、検証の上で誤認と証明されたものもある。ネス湖のような山中の深く狭い湖には、「波と風向きが逆になる」という現象が起こる場合があり、水面の流木がさも泳いでいるかのように見えることも多い。また、水鳥の群れも度々訪れ、これを見間違える人もいたりする。

加えて、環境的にも首長竜のような肉食性の大型爬虫類が種を保てるほどの数で生きていくのは難しいという研究報告もあり、科学的には実在しないという見解が強い。


また、ネス湖の様々な場所で水を採取し含まれているDNAを解析する調査も行われたが、大型爬虫類どころかナマズチョウザメなどの誤認されそうな生物のDNAも検出されなかった


しかし一方で、有名になる少し前の時期の文献などで、見間違いとも言い難い巨大生物の目撃情報も見れられており、その存在の真偽については現在も議論が続いている。


なお、正体としては太古に生息していた首長竜の一種でヨーロッパに生息していたとされるプレシオサウルスの進化した姿ではないかとされている。

他にはツリモンストゥルムという古生代の水棲生物という説もあり、この説を唱えている人は「ネッシーの死骸が見つからないのはツリモンストゥルムが無脊椎動物で死骸がすぐに分解されてしまうから」と語っている。

しかし、ツリモンストゥルムは10センチほどしかない上、正確な分類はいまだによく分かっておらず、無脊椎動物であるダイオウイカも死骸が海岸に打ち上がったりすることがあるなど、この説には問題点も多い。


詳細編集

なお、ネス湖に生息する巨大生物という言い伝えは存在しない

紀元565年の出来事を記した伝記「聖コルンバ伝」(執筆は690年頃)では怪物の記述はあるが、よくある聖人伝説のドラゴン退治伝であり、御伽噺の類である(内容は、聖人が唱えた神の名を聞くと、怪物は逃げたというもの)。

また、この伝記で最初に怪物が目撃されたのは、ネス湖ではなく周辺河川のネス川である。


この他には、1527年「スコットランド史」に登場する「尻尾で木を薙ぎ払い、村人3人を殺した怪物」の記述があるが、これら2つの事例以外に、ネス湖に怪物らしき存在が登場した記述や記録はない


以後、1933年に目撃譚が突然始まる(この映画の影響が大きいという説もある)。

しかしこれ以前からネス湖に通じる道はあり、19世紀半ばには英国中流階級の人々にとって観光地になっていた。1837年には当時の女王ヴィクトリアが赴いてもいる

加えて、ネス湖の周囲にはそれ以前から住民がいたが、それらの人々からの怪物と思しき存在の目撃譚はほぼ全く無かった


初のネッシーの写真は、1933年11月、ヒュー・グレイによって撮影された。しかしものすごくボケているため、何が映っているかはわからない

後にこれは「グレイの飼っていた犬が泳いでいる写真ではないか」と言われている。


同年12月には、ネス湖湖畔で未確認動物の足跡が発見されるも、これはカバの後足である事が判明している(カバの足が付いた傘立てか何かで作ったフェイクらしい)。

この足跡を発見し、未知の動物だと発表し、世の笑いものになったのが、ネッシー探査のために『デイリーメール』紙から特派されたマーマデューク・ウェザレルという探検家。

そしてこのウェザレルは、有名な「外科医の写真」を偽造した本人であり、その動機は「カバの足で笑いものにされた腹いせ」らしい。

なお、死ぬ間際に「外科医の写真」の正体を玩具だと発表したクリスチャン・スポーリングは、ウェザレルの義理の息子である。

※ついでに言うと、この外科医の写真は当時から偽物と、専門家たちの間では有名だった。


また、1972年にネッシーのヒレの写真が撮られているが、原画は映りが悪く、勝手に写真に手を加えてヒレに見えるように修正されている。

科学雑誌「ネイチャー」も、ネッシーに学術名を命名しているが、これは緊急に保護が必要だと思い込んだ学者が、勝手に命名したもの。正式な学名とはみなされていない。


なお、プレシオサウルス説においても、ネス湖はプレシオサウルスのような首長竜(海棲爬虫類)が棲息する環境としてはまったく向いていない

ネス湖の地域は約11,000年前(最終氷期)まで氷河に覆われており、ネス湖はその氷河が溶けてから生じている。そのため、約6550万年前に絶滅したとされる首長竜等の大型爬虫類がネス湖で生き残っているということは不可能である。


ネス湖が海とつながって大型爬虫類がネス湖に住み着いたという仮説があるが、1994年のボーリング調査による地層の詳細探索で、ネス湖に海水が入り込んだ痕跡は無い事が判明。

湖底に海に通じる洞窟があるという仮説も、標高差で生じる水流からほぼ不可能と結論が出ている。


関連項目編集

UMA 首長竜


ゴジラ・ザ・シリーズ - 怪獣の一種として登場。この作品ではモササウルスの仲間の生き残りと設定されている。


すれちがいフィッシング - 幻の魚の1つとしてネッシーが登場。そもそもその正体が魚かどうかすらはっきりとしていない生物なのだが…。


ネッシーがくる - ドラえもんのエピソード(正確には、元は「ドラミちゃん」のエピソードだった)。ネッシー実在説を証明できなかったのび太のため、ドラミは地底探検車を用い、ネス湖の湖底と公園の池とを繋ぎ、本物のネッシーを公園の池に呼び寄せる(本作では、ネッシーは首長竜で実在している)。


のび太と雲の王国 - 大長編ドラえもんのエピソード。雲の上に住む天上人によってネッシーが保護され、天上世界の絶滅生物保護州で暮らしている。ドラえもんとのび太は、大きな湖を越えるためネッシーの背中に乗って移動した。


ネッシーの唄が聞こえる - ルパン三世のエピソード


ジラース - ウルトラマンの登場怪獣。ネス湖に住んでいたとされる恐竜の生き残り。


ラプラス - みず/こおりタイプポケモン。モチーフの1つがネッシー。


遊戯王OCG - 「未界域のネッシー」として登場。


ネッシーのウオボ渦 - 天装戦隊ゴセイジャーに登場する幽魔獣


ゴネーシ - 宇宙戦隊キュウレンジャーに登場するダイカーン


ブラキオ・ウェーブ - 流星のロックマン2のキャラクター。名前こそブラキオだがモチーフは首長竜。


シャーロック・ホームズの冒険 - 説明不要の名探偵が登場するアメリカ映画。1970年公開。監督はビリー・ワイルダー。劇中で悪漢たちが、小型潜水艦に張りぼての首を付けてネッシーに偽装していた。撮影中にこのプロップが湖底に沈み、2016年にネス湖探索チームがこれを発見。本物のネッシーかと騒がれた事があった。


ネッシー(映画) - 1977年に企画された幻の映画。当時に日英合作で、予算714万ドル(当時の日本円で約21億円)で製作される予定だった。内容は、ネス湖のネッシーが外洋に出て大暴れしつつ世界中の海を回り、香港で最後を迎えるというもの。日本の特撮監督が、怪獣映画ばりに特撮でネッシーを描く予定だった。

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