概要
「ジェヴォーダンの獣」は、
この項目では、両方について記載
1.事件の概要
1764年から1767年にかけマルジェリド山地周辺に現れ、60人から100人の人間を襲った。
1764年の6月、農作業中の少女に目撃されて以来、16歳以下の男性を39人、女性79人、性別不明12人を殺害したとされている(成人男性の犠牲者は報告されておらず、非力な獲物をターゲットにしていたと思われる)。目撃者達の証言によると、牛程の大きさで俊敏に動き、全身が剛毛で覆われた狼のような外観で、鋭い鉤爪とライオンのような尾を持ち、口からは大きくはみ出た牙があり、面立ちはグレイハウンド犬のようであったとされる。
フランス王ルイ15世が何度か討伐隊を派遣し、1767年に地元の猟師がジェヴォーダンの獣を射殺して事件は収束したとされる。
しかし、複雑な時代を背景に起きたこの怪事件の真相は、未だに謎が多いままである。
本によっては、UMA(未確認生物)としても、人狼・吸血鬼・黒犬獣的な妖怪や魔獣としても紹介される。どちらの要素も持ちあわせている。
正体に関しては諸説あり、メジャーなものでは『オオカミ説』や『ハイエナ説』、『人間説』はたまたこの手の都市伝説につきものな『陰謀説(=つまり獣に飼い主がいた)』が挙げられる他、とあるドキュメンタリー番組ではジェヴォーダンの獣が死亡したされる時期に発見されたと言う、未知の肉食獣の頭骨の特徴から『狼と熊のハイブリッド説』等も挙げられる。当時はプロテスタントとカトリックの宗教的な対立が著しく、ユグノー戦争が起きたばかりの時期であり、天罰の為に差し向けられた存在だとする司教の存在や、聖書の一節を読み終わるまでじっと待っていたと言う話(どう考えても作り話にしか見えないが)がある等、宗教的な要素と結び付けられた事もあった。もしかしたら数ある殺人事件や獣害事件が1つに纏まって、尾ひれが付いたものこそが〈ジェヴォーダンの獣〉なのかもしれない。
2.映画の概要
上記の事件を題材にした映画。何故かガリアンソードが登場する。
史実を由来にしたドキュメンタリー調のではなく、斜め上の方向にエンターテインメント性を追求している。
だがそれがいい!!